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2015年11月28日


オクラホマ州での地震の発生数がいよいよ異常な領域に : 今年だけで地震の回数は「5000回超」



2015年11月23日の報道より
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News Channel 4



アメリカのオクラホマ州で、異常ともいえる回数の地震が続いていて、今年 2015年だけでも、5000回以上の地震が記録されたことが報道されています。

オクラホマ州の場所
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Wikipedia


アメリカ地質調査所( USGS )の地震データを見ますと、この1カ月だけでも、下のように、マグニチュード 2.5以上の地震だけでも、1500回ほどの地震が記録されていることがわかります。


2015年10月29日から11月28日までの30日間のオクラホマ州の地震
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USGS 30 Days, Magnitude 2.5+


これは確かに多いですね。

このオクラホマ州では、2009年頃から急激に地震が増えてきているため、人為的な原因についても多く述べられます。

特に、シェールガスの採掘による影響ではないかという意見は根強いですが、しかし、これが原因だという結論が出ているわけではないです。

下の記事は、2014年7月の CNN のものです。


オクラホマで地震が多発、シェールガス採掘に関連か
CNN 2014/07/14

米オクラホマ州で12日から13日にかけて7回の地震が相次いだ。地震の多発とシェールガス採掘との関連を指摘する見方もあり、今後さらに強い地震が発生する可能性もあると専門家は警告している。

オクラホマ州では2009年ごろから地震が多発するようになった。同州で1978年から2008年の間に起きたM3.0以上の地震はわずか2回。ところが09年には20回、翌年は43回の地震に見舞われ、以後は2012年を除いて毎年増え続けている。

14年6月19日までの発生数は207回に達し、カリフォルニア州の140回を抜いた。

地震が多発するようになった原因は地質調査所などが調査中だが、シェールガスの採掘に伴い廃水や化学物質を高圧で流し込む水圧破砕法に起因する可能性も指摘されている。

米地質調査所の専門家は、「過去半年の地震発生頻度をみると、さらに大きく破壊的な地震の発生を懸念する理由は十分にある」と警告した。



ということで、昨年 2014年の地震の回数は、「半年で 207回」ということで、今年の 5000回という数に比べると、昨年はずっと少なかったようです。

2015年は特に増えた感があります。

冒頭に示した記事は、上の CNN の

> 過去半年の地震発生頻度をみると、さらに大きく破壊的な地震の発生を懸念する理由は十分にある。

というものと同じ理由によるもののようで、今後、オクラホマで巨大地震が発生するかもしれないということを述べる専門家たちは多いようです。

確かに、この急激な地震の増え方は、すでに非常事態といえるものなのかもしれません。

オクラホマ州の報道メディア NewsChannel4 の記事の概要をご紹介します。

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Experts say it’s only a matter of time before the “big one” shakes Oklahoma
NewsChannel4 2015/11/23


専門家たちは「大きな地震」がオクラホマで起きるのは時間の問題だと述べる


かつて、オクラホマといえば、平原にそそぐ風が有名な場所だったが、今ではすっかり別のことで有名となってしまった。

それは、地震だ。

今のオクラホマは、世界で最も地震活動が激しい場所として知られることとなった。

今年のオクラホマ州は、現時点で 5,000回以上の地震を記録している。

オクラホマの住民たちは、すっかり地震にも慣れ、小さな揺れにはまったく動じなくなったが、しかし、専門家たちは、オクラホマ州での地震の規模が次第に大きくなっていることを指摘する。

オクラホマ州に住む私たちは、自分たちの生活が変えられてしまうかもしれない状況となるのが時間の問題だと言われているのだ。

地震による多くの被害は、すでに長期間にわたって撮影され続けている。

2011年には、マグニチュード 5.6の地震が発生した。これは、最近のオクラホマ州の歴史の中で最大規模の地震だった。

しかし今、研究者たちは、さらなる大きな地震の発生が差し迫っていると述べている。

オレゴン州立大学の水文地球物理学( hydrogeophysics )の専門家であるトッド・ハリハン( Todd Halihan )氏は、「これから私たちが経験する地震が、どのくらいの規模のものなのかは正確にはわからないですが、少なくとも、マグニチュード 5から 6の範囲より大きな規模が予測されています」

そして、氏はこのように言う。

「オクラホマ州の都市部の建物は、ほとんど耐震設計がされていません」


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