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2015年11月29日


1980年に大噴火を起こしたセント・ヘレンズ山から流れる川が「白く」染まり、その近くでは1100年間噴火していない火山を震源とした地震が発生



kalama-river-turn-white-top.gif

▲ 2015年10月13日の米国 TDN The Kalama River is running white, and scientists don't know why より。


セント・ヘレンズ山という、1980年に大噴火を起こした火山が、アメリカのワシントン州にあります。セント・ヘレンズは、その前は 1857年に噴火していて、比較的頻繁に噴火する活火山のひとつですが、このセント・ヘレンズ山があるワシントン州には、

「過去 1万5000年間で爆発的な噴火があったとされるもうひとつの火山」

があります。

というよりも、ワシントン州で、過去 1万5000年間で爆発的な噴火があった火山は「2つしかない」といったほうがいいのかと思いますが、もうひとつの火山が、グレイシャー・ピークという火山です。

位置関係は下のようになります。

st-helens-glacier-peak-map.gif
・Google Map

上の地図に「カラマ川」というのが出てきますが、これは、カラマ川 - Wikipedia によりますと、

> カラマ川はカスケード山脈内、セント・ヘレンズ山の南で発し、おおむね西に流れ

とありまして、セント・ヘレンズ山から流れている川ということになりそうなのですが、このセント・ヘレンズから流れているカラマ川が先月、「白く染まった」ということがありました。

それが冒頭の記事です。

白く染まったセント・ヘレンズから発生するカラマ川
Kalama-10-13.jpg
WHY THE KALAMA TURNED WHITE



冒頭の記事のタイトルにもあるように、白く染まった正確な理由は不明ですが、「大雨のために、土砂が川に流れ込んだためでは」という意見などがあるようですが、今までなかったことのようですので、それだけの理由で説明できるかどうかは微妙なところかもしれません。

これが 10月のことでした。

そして、つい最近、先ほど書きました、グレイシャー・ピークというセント・ヘレンズに近い 1100年間噴火していない火山で地震が起きたのでした。

しかも、数時間で4回連続。

この地域のあたりは、通常は、ほとんど地震のないところでもありまして、それだけに今回の地震はわりと大きく報道されています。噴火などとの関係はわからないですが、ワシントン州のこのあたりは、先月あたりから騒がしくなってきている感じはあります。

アメリカ北東エリアのローカルメディア MYNorthwest の記事をご紹介いたします。

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Seismologists watching Glacier Peak after four earthquakes
MYNorthwest 2015/11/25


グレイシャー・ピークでの4回連続での地震の後、地震学者たちはその後の動きを注視している

Glacier-Peak-Earthquake.jpg


11月25日、ワシントン州のグレイシャー・ピーク近くで、数時間のうちに4回の地震が発生した。

最初のふたつの地震は、マグニチュード 3.1と 3.5が記録された。

最初の地震は、午後12時11分に発生し、2度目の地震は、約1時間後の午後 1時20分に起きた。

そして、3回目の地震が、午後 2時33分に発生。マグニチュードは 1.6だった。その後、午後 3時44分には、マグニチュード 1.4の4度目の地震が発生した。

ワシントン大学の地球物理学者セス・モラン( Seth Moran )氏は、地元 KIRO ラジオに出演し、現地の地震学者たちは、この地域の動向を極めて注意深く見ており、また、記録につとめていると伝えた。

モラン氏は、このように述べる。

「マグニチュード3クラスの地震は、ワシントン州でもオレゴン州でも、年に数回は起きますが、今回の地震は、別の意味として、グレイシャー・ピークへの注目という形となっています」

モラン氏によれば、過去にもグレイシャー・ピークから3マイル(約 4.8キロメートル)以内で、マグニチュード3クラスの地震が数多く発生したことがあった。

最後にこのエリアでマグニチュード3クラスの地震が起きたのは、1991年のことだという。

アメリカ地質調査所( USSG )によれば、グレイシャー・ピークが最後に噴火したのは、今から 1100年前のことだ。

このグレイシャー・ピークと、セントヘ・レンズ山のふたつだけが、ワシントン州で過去 15,000年の間に爆発的噴火を起こした火山となる。





(訳者注) それにしても、「マグニチュード3クラスの地震が年に数回」というのは、もう「まるで地震などと無縁な地域」といっているに等しいです。

たとえば、日本の場合だと、そのようなクラスの地震は「1日に数十回」起きています。

下は、関東から、甲信越・東海地域の11月28日からの 24時間(つまり1日)のあいだに起きた地震です。

2015-11-28-kanto-jishin.gif
HARVEST EQMAP(1日間)


この地域だけでも、マグニチュード3以上の地震は、1日で 20回近く起きていることがわかります。

本当に地域によって、地震とのつきあいは違いますね。

まあ、今回のワシントン州の出来事は、単なる地震というよりも、「噴火との関係はあるのか、ないのか」というようなところにもあるものでもあります。





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