12月17日の南米メディアの報道より
・Telesur TV
世界では豪雨や洪水、あるいは、地域により極端な暖冬(先日までの日本を含む)や、反対に、極端な大雪や寒波に美馬分けていたりと、いろいろと混沌としていますが、キューバでは、報道によれぱ「過去 115年間で最悪の干ばつ」に見舞われていて、100万人が影響を受けているとのことです。
ちなみに、キューバの人口は約 1100万人ですので、100万人という数は少ないはないです。
現在のキューバの体制につながるキューバ革命が 1959年ですので、今の形のキューバが成立してから最悪の干ばつという言い方もできそうです。
他の報道によれば、キューバ全体の田畑の 70パーセントがこの干ばつの影響を受けているようで、国内消費のコメが足りなくなるという事態になっていて、経済の厳しいキューバにとっては、かなり深刻な事態となっているようです。
干上がった畑に立つ農家の人
・Cuba Journal
記事によりますと、中米では全体的に激しい干ばつが進行しているようで、今後、問題は拡大とそうです。
そして、今後、大雨にしても干ばつにしても、そして、「気温にしても、」いろいろな場所でさらなる極端な気候状況が出現していくことは避けられないのかもしれません。
現地のメディアからキューバの干ばつの状況をご紹介します。
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Historic Drought Affects 1 Million People in Cuba
Telesur TV 2015/12/17
歴史的な干ばつは、キューバで1万人に影響を与えている
現在、キューバでは干ばつにより農作物に深刻な被害が出ており、コメに関しては、国内消費に必要な分の 60パーセントしか収穫が見込めないという。
キューバの専門家たちは 100万人以上の人々がコメの生産量の低下による深刻な影響を受けていると発表した。
このカリブ海の島では、全体の70パーセントが「厳しい干ばつ」あるいは「極端な干ばつ」に見舞われており、気候の専門家たちによれば、これは過去 115年で最悪だという。
中米諸国では、2年連続で、エルニーニョ現象が引き金となったと見られる干ばつでの収穫量の減少による大きな影響を受けている。
キューバの他、グアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルなどの中米諸国での干ばつも著しく、もともとが脆弱な食料供給に関して安全保障がさらに悪化している。