2015年12月8日の報道より
・Global And Mail
南米ボリビアで、同国としては2番目に面積の大きなポオポ湖(ポーポ湖)という湖が「完全に干上がった」ことが報道されていました。
ボリビアで最大の湖はチチカカ湖ですが、そのチチカカ湖とつながった川から水源が供給されているので、環境状況によって、水量が多くなったり少なくなったりする湖のようですが、今年はついに干上がってしまったようです。
衛星から撮影されたポオポ湖の面積の推移
・Wikipedia
・THE WATCHERS
この湖の枯渇によって、この湖にすむ多くの魚類も同時に干上がっていて、生態系の持続に深刻な危機があることも現地メディアは報じています。
・ATB Red Nacional
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また、この地では小規模ながらも、漁業も行われていて、それも壊滅的な影響を受けざるを得ないことになっていく可能性も報じられています。
以前のポオポ湖の漁業の風景
・Wikipedia
現在のポオポ湖
・ATB Red Nacional
そして、ここで収穫されていた魚類は、少なからず、この地域の住民たちの食料源となっていて、「食料の欠如」という問題にもつながっていくことになるのかもしれません。
この『気候の異変による食料確保の危機」という問題は、今は他の地域でも様々に見られることですが、この問題が大きくなるのはこれからだと思います。
通常の農作や漁獲を維持するには、今の気候も気温も海水温度もあまりにも通常と離れていることは事実で、いろいろな面で「いつも通りというわけにはいかない」という部分は大きいようにも思います。
単なる周期だったり、エル・ニーニョ減少の影響だったりするだけなのかもしれないですが、それにしても、天候の状況は厳しいです。