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2015年12月26日


日本人科学者による「巨大地震の前の高層大気の電磁信号の変化」に着目した地震予知理論



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地震大国である日本と違い、韓国は、地震、特に大きな地震がほとんどない国ですが、その韓国で、12月22日にマグニチュード 3.9の地震が発生したことが大きく報道されていました。

マグニチュード 3.9程度の地震なら、日本でなら、ほぼ毎日起きているようなもので、たとえば、地震履歴を見ますと、12月24日から26日の3日間だけでも、日本でマグニチュード3以上の地震は、8回以上起きています。

日本においては、その程度の地震なのですが、地震のない韓国では下のように報道されていました。

韓国西部でM3.9地震発生 今年最大の規模
朝鮮日報 2015/12/22

韓国気象庁は22日午前4時31分ごろに西部の全羅北道・益山付近で発生した地震の規模がマグニチュード3.9だったと発表した。今年、韓国で起きた地震のうち、最大の規模となる。


この地震のため、地震に関係する様々な報道がなされていまして、中には、下のように「地震雲」なんてタイトルまでもありまして、「韓国にも地震雲という概念があるのだなあ」と初めて知りました。


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insight.co.kr


そして、その韓国の地震関連の記事の中に「日本人科学者が、大気中の電磁信号の変化に着目した地震予知理論を発表した」というものがあったのでした。

北海道大学の日置(へき)教授という方が紹介されていたのですが、これは、読んでみますと、過去、巨大地震の前に「高層大気の電子数などに異変が起きる」ということが観測されていたことがあったのですが、そのことを指しています。

そして、このことを研究していた科学者が日本人でもいらっしゃったとは知らなかったですので、その記事をご紹介したいと思います。

ちなみに、この「巨大地震の前の高層大気の変化」につきましては、In Deep の、

衝撃のデータ: 3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化
 2011/05/20

ネパール大地震での上層大気圏に変化から見る「地震の原因は宇宙にある」こと
 2015/05/03

などにある実際のデータでも顕著に示されています。

なお、日置教授の論文「巨大地震直前に増える電離圏の電子」は、こちらのリンクから読むことができます。

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それでは、ここから韓国メディアの記事です。

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日本人科学者による、大気中の電磁信号の変化に着目した地震予知理論


12月22日、全羅北道の益山市でマグニチュード 3.9の地震が発生し、住民たちを驚かせるという出来事が起きた。

科学の発展した今もなお、まだ地震を予測する方法は出ていないのが現状だ。今後も私たちは、このように地震に対してお手上げのまま生きていくしかないのだろうか。

そんな地震の被害を誰よりも多く経験している日本で、新しい地震予知法が示されている。

大気層の電気の流れが変化すると、地震が迫っているかもしれないという理論だ。

北海道大学の日置(へき)幸介教授は、最近、米国で開かれた地球物理学連合学会で「地殻が揺れる数分前、最長で数日前から地表と空気の電磁気信号が異常な状態となる事実を確認した」と発表した。

日置教授は、地震が起きると、地球大気の最上部にある電離層がかく乱され、衛星からの GPS(全地球測位システム)信号が普段とは変化すると考えた。

実際に、2011年の日本東北部を襲ったマグニチュード 9.0の地震が起こる 40分前に、電離層で電子が急増したことが分かった。

日置教授は、今回の学会で、日本のほか、地震発生前に電離層の電気信号が乱れた例が9件発見されたと発表した。

NASA エイムズ研究センターのフリードマン・フロイント博士は、このような現象につ​​いて、地震発生直前に地殻が衝突し、電子が移動するためだと推定した。

ほとんどの岩石の結晶には酸素原子2個が結合した状態で存在する。

知覚の衝突で膨大な熱と圧力が発生すると、酸素との間の結合が壊れ、地殻の衝突で大量の熱と圧力が発生する。そして、酸素原子の結合が壊れ、電子が不足する。

それを埋めるために電子が移動し、地表と大気の電気信号が変化するとの見方だ。

フロイント博士は、地震が起きる際、地表から正体不明の光が出て、羅針盤の針が揺れることもそのためだと説明した。フロイント博士は小規模な実験でこの理論を立証している。

もちろん、これまでの研究では、すべての地震が発生した後に、測定されたデータを分析したものであり、実際の「自然の予測」につなげるためには、根拠となるデータが、より多く必要となる。


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