2015年12月23日の報道より
・KHON
今年のクリスマス前後は、アメリカの各地が大変な悪天候に見舞われていたことを、
・「クリスマス・カオス」:広大な地域に気象による非常事態宣言が出され続けるアメリカ…
In Deep 2015/12/29
に書きましたが、アメリカの一州であるハワイでも、致命的な事態が進行していることが、やはり、クリスマスの時期に報道されていました。
それは、「ハワイを象徴するものの消滅」の可能性を示すものでもあります。
ハワイには、首からかける飾り物の「レイ」というものがありますが、昔から、そのレイに使われる花として有名なものが「オヒア」という木に咲く花なのだそうです。
オヒアの花
オヒアの花を使ったレイ
・pinterest.com
このオヒアの花(オヒア・レフア)は、ハワイの人々にとって、特別な花であるようで、ハワイの花の伝説というページには、オヒアは、火の神ペレに捧げられた特別な花と言われていること、そして、それと共に悲しい伝説が残されていることが記されていました。
そのような「ハワイの象徴」ともいえる花を咲かせるオヒアの木が、今、次々と枯れていっているのです。
集団枯を起こしているハワイのオヒアの森
・Hawaii News Now
原因は、新種の真菌(カビなどの種類)だと見られているらしいのですが、「突如としてハワイに出現した新種」だそうで、おそらく、ハワイの木々は耐性をもたないために、次々と枯れていってしまっているようです。対策も取りようがなく、このままだと最悪「オヒアの全滅」という深刻なことも想定されているようです。
アメリカの報道より
・Hawaii News Now
ハワイの象徴ともいえる花だけに、「それがハワイから消えていくかもしれない」ということは、現地の人でなくとも気になるところのようです。
世の中はいろいろと変わっていくのだなと、こういうことからも思います。
アメリカの報道からご紹介します。
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Mysterious fungus killing hundreds of Ohia trees baffles forest officials
KHON 2015/12/23
謎の真菌が多くのオヒアの木々の森を枯れさせており、森林当局は困惑している
現在、ハワイで、膨大なオヒアの木々が謎の病気によって枯れ続けており、しかし、関係者たちにはこの木の大量死を阻止する方法がわからなく、困惑している。
ハワイ環境保護省の職員たちは、原因が「新しい真菌」だと識別されたと述べる。
この謎の病気は、現在はハワイ島だけに影響を与えているが、ハワイ環境保護省は、この感染拡大を防止する方法を見出さない限りは、最終的には、ハワイ州全体に広がる可能性があると懸念を表明している。
ハワイ環境保護省森林保全局のスタッフ、ロブ・ハウフ( Rob Hauf )氏は以下のように語る。
「この病気がオヒアの森を一掃しないことを心から願っていますが、最悪のシナリオでは、この外来種の真菌が天然林をすべて殺してしまうかもしれないという危機感を持っています」
一方で、ハワイ州、およびアメリカ連邦政府機関は、この病気についての意識を広めるために提携している。
オヒアの木は、ハワイの100万エーカー以上を覆う、ハワイで最も重要な森林と考えられている。
ハワイ当局がこの謎の病気の蔓延を防ぐために、住民と訪問者に提言していることのいくつかは下の通りだ。
「オヒアの木を他に移動しないこと」
「ハワイ島内でもオヒアの木を移動させないこと」
「ハワイ島内で車で移動する時には、真菌を運ぶことがないように、あなたがたの靴や荷物を清掃し、また、車も各部を清掃してから移動すること」