中国江蘇省の太湖のほとりで凍結した樹木

・中国名城新聞網
日本、台湾、韓国、中国と、東アジアが歴史的寒波に見舞われています。
各地で寒さによると見られる死者が続出していて、各地で大きな被害となっているようです。
台湾

・即時新聞(香港)
今回の寒波で、台湾では全国の 27の観測地点で観測史上最低気温を更新。台北、新北市などをはじめとして 50人以上が凍死した疑いがもたれています。
韓国

・KBS NEWS
韓国も非常に厳しい寒波に見舞われていて、まだ寒波は続いていて、被害状況の全容はわからないですが、凍死を含めた混乱が出ているようです。
30年ぶりの大雪と氷点下の気温に見舞われた韓国の済州島

・yonhapnews.co.kr
中国

・Yahoo! 香港
中国も全土の非常に広範囲が寒波に覆われていますが、ふだんは比較的温暖な、広州、浙江省、広東省などでも、多くの地点で観測史上最低気温を更新しています。
香港に近い深センでも、マイナス 3.2度と氷点下にまで気温が下がり、上海では、マイナス 7.2度と、36年ぶりの低温記録となったようです。
日本

・日本経済新聞
日本もほぼ全国が尋常ではない寒気に包まれ、上の報道のように、奄美大島では、115年ぶりに雪が降り、また、九州も各地で氷点下の気温となりました。
今回の北半球全域を包んでいるといってもいいような寒波は、北極からの冷たい寒気が南へ降りてくる「極渦(きょくうず、きょくか)」という現象によるもので、これは、ちょうど1年ほど前にアメリカを襲った強力な寒波の原因と同じものです。
その時のことは、
・北極からの旋風「極渦」が氷点下50℃超えとなる前代未聞の寒波をアメリカにもたらす見込み
2015/01/06
という記事などに書いたことがあります。
ちなみに、なぜ極渦が起きるのかという理由はいまだにわかっていません。
今回の極渦に関しては、寒波に見舞われている韓国のメディアが図が示していました。北極の冷たい大気がアジアやアメリカを含めた多くの地域を覆っているということを示しているようです。

・yonhapnews.co.kr
これはつまりは、昨年、地球を襲った大寒波と同じ「極渦」のメカニズムによって、今年の北半球も壮絶な寒波に襲われているということのようです。
そして、今年は昨年より被害が広がっていいるように思えます。
まあ・・・これはもう、気候メカニズムとして「慣習的」になった可能性もありまして、つまり、毎年の冬に同じようなことが起き得ると。
これに海流の変化も加わりますと、地球全体の気候も大変なことになりそうです。
この冬も、少なくともまだあと1ヶ月以上ありますから、今後もどうなるのかはよくわからないところでもあります。