2016年01月30日のベトナムの報道より

・tuoitrenews.vn
最近は、「寒さ」のニュースが多く、最近も、
・中東クウェートに「史上初めて」雪が降る
・サウジアラビア北部が「吹雪を含む大雪」と氷点下5℃のミニ氷河期状態に陥る
・中国全体の「90パーセント」が記録的な寒波の中に
などのことを記事にしましたが、ベトナムも大変な寒波に見舞われ続けているようです。
ベトナム現地の報道によれば、南北に長い国土を持つベトナムでは、「南部」と「北部」の気候が全然違ったものとなっているようで、ホーチミン市などのある南部では、今の時期も 32℃から 35℃くらいの南国的な気候が続いていますが、首都ハノイなどを含む北部では、平地で5℃以下、山間部では氷点下近くにまで気温が下がっているそうです。
ディエンビエン省というところでは、マイナス 4.3℃まで下がった場所もあるのだそう。
それでまあ、ベトナムとしては、ややとんでもないこの寒さが動物たちの大量死を引き起こしていまして、寒さなどで5万以上の牛などの動物や家禽類が死亡したことが報じられています。
冒頭のニュースの見出しに「新たな寒波」とありますが、ベトナムには、これからさらに寒波がやってくるという予測があるのです。下のような見出しで、その時期が大体わかります。

・More cold spells to strike Vietnam ahead of Lunar New Year holiday
ベトナムの旧正月「テト」は旧暦で数えますので毎年始まる日はちがいますが、 2016年のテトは 2月8日に始まりますので、その頃にかけて、この異常な寒さは続くと見られているようです。
なので、もしかすると、現在続いている寒さでの動物たちの大量死は続いてしまうかもしれません。
動物の寒さでの死について、ベトナムの報道からご紹介します。
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vietbao
寒さにより60,000の家畜、家禽が死亡
ベトナム北部が「凍結状態」となった先週、現地では寒さにより 60,000頭以上の家畜、家禽類が死亡していたことが判明した。
当局によれば、最近の寒波により 1月29日までに、少なくとも 9,000頭の牛が死亡し、43,000羽の家禽類が死亡した。被害を受けた農作地は 27,000ヘクタールに及んでいる。
ベトナム政府の定例記者会見で農業担当副大臣は、14の州で被害が報告されていると述べた。
副大臣は、現在それぞれの省政府が、法律に基づいて自然災害被災者たちの救済に関しての提言を報告していると述べた。地元の予算の分配は、被害を受けた農家の支援を中心としておこなわれるという。
また、銀行から農家に対しての融資のスケジュールを提案し、地元農家の復興支援に協力していきたいと言った。
予測では、ベトナム北部を中心として、寒さはまだ続くと見られている。