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2016年02月05日


ヨーロッパ上空で拡大する「オゾンホール」と共に、イギリスに毎日現れている虹色の雲「極域成層圏雲」



イギリス上空で、「オゾンホールが発生する条件となる雲」が連日出現していることがスペースウェザーの記事に載せられていました。イギリスくらいの緯度でこの雲が目撃されることはとても珍しいそうですが、それが「連日」出ているのだそう。

スコットランド・エジンバラ上空の虹色の雲「極域成層圏雲」
psc_scotland-01.jpg
Space weather


この雲は、スペースウェザーには「極域成層圏雲( polar stratospheric clouds / PSCs )」と書かれていましたが、何のことだかわかりませんでしたので調べてみますと、気象庁に下のような説明がありました。

気象庁「南極でオゾンホールが発生するメカニズム」より抜粋

成層圏の気温が低下すると、極域成層圏雲と呼ばれる微細な粒子からなる雲が成層圏に形成されます。

大きく分けて下部成層圏の気温がおよそ−78℃以下で発生するタイプIのものと、およそ−85℃以下で発生するタイプUのものとがあります。

極域成層圏雲が発生すると、その粒子の表面では、成層圏の塩素の大部分を占める硝酸塩素や塩化水素から、塩素分子などが生成され、冬季の間に極渦内に蓄積されます。

そして、春季になって極域上空の成層圏に太陽光が戻ってくると、冬に蓄積された塩素分子などが光によって解離して活性塩素原子になり、これが触媒となって働いてオゾンを破壊します。

オゾンホールは、南極域でこのメカニズムによる急激なオゾン破壊が進むことによって形成されます。


難しいことはともかく、北極などからの冷たい大気(極渦)により、この雲が形成され、そして、オゾンの破壊と関係するということのようです。

イギリスの上空にこの雲が出ているということは、イギリス、あるいはその周辺でオゾンホールが発生しやすい状況となっているといっていいのかとも思います。

そして、NASA のオゾンホールの監視モニターでは、確かにヨーロッパ全域の上空のオゾン層が薄くなっていて、オゾンホールが形成されていることがわかります。

赤くなればオゾンが多く、青くなっているところはオゾンが減少しているところとなります。

2016年2月の北半球のオゾン層の状況
OZONE-D2016-02_.jpg
Arctic Ozone Watch


オゾン層の減少を示すオゾンホールの影響はいろいろと言われてはいますが、わからないことも多いです。ただ、Wikipedia に書かれてあります、

> オゾン層が減少すると、有害物質が地上に沢山降り注ぎ、あらゆる生物の身体に悪い影響を及ぼす。

というようなことは確実視されてはいるようです。

現在、ヨーロッパに拡大しているオゾンホールについて、スペースウェザーの記事をご紹介します。

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OZONE HOLE FORMS OVER THE UK
Spaceweather 2016/02/05

英国の上空で形成されているオゾンホール

先週から、英国の天体観測家たちは、英国では非常に希である極域成層圏雲( PSCs )の出現を目撃している。

通常これらの雲は北極圏に限定して現れるが、この幻想的でカラフルな雲は、今年 1月31日以来、ほぼ毎日イギリス諸島の上空に登場している。

写真(冒頭の写真)は、2月2日にスコットランドのエジンバラで撮影されたものだ。

上層大気の温度がマイナス 85度など驚くほど低く落ちた時に、下部成層圏でこの雲は形作られる。

そして、小さな氷粒子を通して輝く高高度の日光が虹色の色を生成して、このような色合いとなってうつる。

しかし、それらの見かけの問題よりも大きな意味をこの雲は持つ。

これらの極域成層圏雲は、自然界に存在する硝酸や硫酸の非常に小さな液滴を含んでいる。

そして、これらの液滴がオゾンを破壊するのだ。

大気光学系の専門家たちは、一時的なオゾンホールが、現在のアイルランドと英国の上に形成されていることを指摘しており、また、英国上空にオゾンホールが形成されていることは NASAの北極オゾン監視モニターも示している。

専門家たちは、この地域でこのような極域成層圏雲が連日出現することは大変に珍しいと述べている。

大気光学の専門家であるレス・カウリー( Les Cowley )氏は、「私は過去 20年間で、英国上空に極域成層圏雲が出ているのは2回しか見たことがありません。しかし、今は毎日出ているのです」と言う。

「この低緯度で、このように極域成層圏雲が出続けるのは例外的なことなのです」

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