2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。






2014年01月20日


ピラニアの襲撃が日常的になりつつある猛暑のアルゼンチンの夏



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昨年 2013年の 12月下旬に下のような報道がありました。


アルゼンチン人気避暑地で魚が人襲う、70人以上けが
ロイター 2013.01.27

アルゼンチン北部の人気避暑地となっている川で、クリスマス休暇で訪れた水遊び客が魚にかまれ、70人以上がけがをした。

魚の群れが人を襲ったのは、首都ブエノスアイレスから北に約300キロ離れたロサリオ市を流れるパラナ川。地元救急隊の責任者によると、この魚はピラニアの一種で、7歳の女児が手の指を一部かみ切られたほか、数十人が手足に咬傷を負った。

同責任者は「これは普通ではない。パロミータスにかまれること自体は珍しくないが、今回のケースは人数が多い。例外的な出来事だ」と語った。




上の記事で、地元救急隊の責任者の人が、


「これは普通ではない。例外的な出来事だ」


と語っていますが、その数日後、下のような報道が。

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▲ 2014年1月3日の日本語版「ロシアの声」より。

上の記事には下のようにあります。


ロサリオとビセンテロペスの市当局は、ピラニアの襲撃が伝えられた後、ビーチを閉鎖したが、住民たちは川で水浴びを続けているという。




「これは普通ではない。例外的な出来事だ」ということがたて続けに起きてしまったわけですが、ところが一昨日の 2014年 1月 18日に、またも起きてしまったのでした。

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▲ 2014年1月19日の英国 Daily Mail より。

暑さから逃れるために、ピラニアの襲撃事件の後も、多くの人々が川で涼んでいるようなのですが、そこにピラニアたちがやってきているとのこと。


アルゼンチンは、昨年の暮れにご紹介した

過去記事「アルゼンチン : 壊滅的な猛暑での停電と給水の停止により非常事態宣言」
 2013年12月30日

の記事の通り、厳しい猛暑に襲われている地域が多く、その状態は現在も続いているようです。

非常事態宣言の発令などを含めて、アメリカなどの大寒波とは正反対の状況として、明らかな異常気象の中で大変なことになっています。


ピラニアの攻撃の頻度と規模も異常なことになっているようですが、「二度あることは三度ある」という言葉もありますが、さらには、「三度目以降はそれが標準となる」というようなことを言う人もいるわけですが、いずれにしても、気候と共に動物たちの行動も激しくなっているようです。





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2014年01月14日


米国で「人間へのフクロウの攻撃」が勃発中



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Yahoo! News より。この人の場合は笑っているみたいですけれど、中には結構激しい攻撃を受けている人もいるようです。



米国ミズーリ州で、フクロウが人を襲うという事例が続出しているようで、特別すごいニュースとかではないのですけれど、最近は「動物の異変」のニュースに興味がありまして、記録として、残しておきたいと思います。

フクロウの襲撃に関しての一連の報道をまとめて取り上げていた米国 Yahoo ! ニュースの記事を翻訳しておきます。



Why are owls attacking people in Missouri?
Yahoo! News (米国) 2014.01.10


なぜフクロウたちは、ミズーリの人々を攻撃しているのか?


ミズーリでは奇妙な日々が続いている。何が奇妙なのか? 米国 KY3 ニュースでは、ミズーリ州スプリングフィールドの住人たちが、攻撃的なフクロウたちから襲撃について報じた。複数のフクロウから襲撃を受けた人や、1羽のフクロウに襲われた人たちも含めて、その件数は複数にのぼる。


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上の写真を報道に送ったティメリー・クラークさんは、自らがフクロウに襲われた際のことについて KYテレビに、「フクロウはとても穏やかでした。傷つけられるかもしれないと思いましたが、落ち着いてゆっくりとした感じで、私の頭の上に乗りました。私が叫んだり、笑ったりしてもそのままでした。かなり非現実的な感じがしましたけれど、面白い体験でした」と述べた。


息子と共にフクロウに襲われたランス・クーパーさんの話も取り上げられた。彼も頭にフクロウが止まったが、その後、フクロウは頭を掴み、叩き始めたという。彼の息子もフクロウに襲われた。


ABC ニュース 33 では、アンドレ・ランゲバートルさん(下)の話を放送した。屋外で突然大きな鳥が飛んできたと思ったら、それはフクロウで、すぐ逃げたけれどフクロウは背中をつかみ、彼女の背中で動き回っていたという。


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このように連続して起きているフクロウの襲撃に対して、どのように臨めばいいのだろう。

スプリングフィールド・ネイチャー・センターの自然科学者キム・バナー( Kim Banner )氏は、「フクロウは自分の縄張り、あるいは、巣を保護しようとする際に人を攻撃することが知られていますが、今年はフクロウがとても積極的に人を攻撃する傾向があるようです」と言う。

なお、 KY3 ニュースは注記として、フクロウは連邦政府により保護されているため、フクロウが巣を作った場合、米国農務省の担当者がフクロウの巣の移動をおこなうことができるとしている。

いずれにしても、スプリングフィールドの住人の方々は常に空に注意してほしい。






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2014年01月03日


謎の生き物がマレーシアのビーチに漂着



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New Straits Times (マレーシア)より。


マレーシアのメディアに、上のような記事が出ていました。

調査が進めばイルカやクジラなどの何らかの海洋生物の遺体というようなことで落ち着くとは思いますが、それでも、ご紹介したのは、昨年以来、「海の生物の異変」が大変に多いことがあり、そういう中のひとつとして記録しておこうと思いました。

昨年は、11月には下の記事。

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▲ 過去記事「アメリカで深海に棲息する超巨大エイが捕獲される」より。



10月には、アメリカ西海岸に次々とリュウグウノツカイが漂着したニュース。

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▲ 過去記事「カリフォルニアの海岸近くで体長 5.5メートルの巨大リュウグウノツカイが発見される」より。



などがありました。

今回のマレーシアの報道も写真と共に記録しておきます。




Mysterious creature washed up in Santubong
New Straits Times (マレーシア) 2013.12.28


謎の生物がサントウボンのビーチに打ち上げられる

正体不明の海の生き物の残骸が、マレーシアのサントウボンにあるパンタイ・パシール・パンダクで打ち上げが判明した。


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生物はの長さは3メートル。

近所の漁師たちもこのような生き物は見たことがないと語る。

その後、警察に連絡されたが、現在、当局は、これがクジラなどの海洋生物の子どもや、あるいは分解した遺体かどうかなどの詳細についてはわからないという。






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2013年11月27日


アメリカで深海に棲息する超巨大エイが捕獲される



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ニューヨーク・デイリー・ニュース より。




最近のアメリカは「海の異変」が多くて、たとえば、東海岸では、イルカの大量死が続いています。

annual_strandings_2013-1-11.gif

宇宙観測史上で最大クラスの巨大さを持つ地球近傍小惑星が相次いで「突然」発見される( In Deep 2013年11月10日)より。



先月は、

カリフォルニアの海岸近くで体長 5.5メートルの巨大リュウグウノツカイが発見される
 2013年10月16日

というような出来事もありました。

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そして、その数日後には2匹目のリュウグウノツカイも打ち上げられています。


そんな中で、今度はマイアミで、「巨大モンスターのようなエイの一種」が捕獲されたことがアメリカで大きく報じられていました。

エイとはいっても、英語名でフックスケート( Hookskate )と呼ばれるこのエイはは、深海に棲息しているであろうこと以外、ほとんど何もわかっていない謎の海洋生物。本来は 300メートルなどの深海にいるこの生物が、マイアミビーチに近い浅い海で捕獲されたということのようです。

ちなみに、今回のこの出来事、日本のテレビ局のスタッフが同行してして、カメラマンにより映像も撮影されたようです。記事にはテレビ局の名前は出ていませんが、そのうちテレビで映像が放映されるのかもしれません。

記事をご紹介します。




Florida fisherman hooks 800-pound stingray near Miami Beach
NY Daily News 2013.11.26


フロリダの漁師は、マイアミビーチの近くで 800ポンド( 360キロ)のアカエイを捕獲した


アメリカのマイアミ沖で巨大な海洋生物が捕獲された。漁師のマーク・カルティアーノ( Mark Quartiano )さんは、捕獲したその生物の写真をインターネット上に掲載し、話題となっている。

これは基本的には、英名で フックスケート( Hookskate )、または、フィンガースケート( Fingerskate )として知られている大型のエイの仲間であり、一般的には300メートル以上深い深海に棲息しているものだという。しかし、その生態はまったくといっていいほどわかっていない。

マークさんは、この生物を捕獲した時には、「先史時代の恐竜を捕まえた」と思ったという。大きさは4メートル20センチを越えていた。通常は深海を泳ぐこのエイが、その半分ほどの水深のところを泳いでいたという。

「このような大きなものは 30年間の漁師人生で初めて捕獲したものだ。これは非常に珍しい魚だ」とマークさんは言う。マークさんは日本のテレビ局の取材のために船に乗っていた。

この巨大生物はいったん船に揚げられたあとに、タグをつけて、また海へと放流された。







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2013年11月11日


駆除剤の効かない「突然変異ネズミ」がイギリス全土に拡大中



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かつて、 「米国で薬剤の効かないナンキンムシ」のことを記したことがあります。


アメリカを侵略している南京虫は DDT にも耐えられるスーパー南京虫(前編)

アメリカを侵略している南京虫は DDT にも耐えられるスーパー南京虫(後編)


今度は、イギリスで、「駆除剤の効かないネズミ」が大繁殖しているのだそうで、各メディアで取り上げられていました。これは、駆除剤が効かないだけではなく、「そのペレットなどの毒をエサとして食べてしまう」のだそう。

今回ご紹介する報道には書かれていないですが、他の報道などによりれば、英国の科学者たちは「突然変異によるもの」だと考えているそう。

いずれにしても、現在すでにこのネズミが英国全土に数百万匹以上いると考えられているそうで、これがさらに増えると、英国は「ネズミに侵略される」というようなこともあり得る事態ではあります。

それにしても、いろいろな動物が「人間とっては困った方向に進化している」という局面を様々な部分に見ることができる最近の世界です。


今回はオーストラリアの news.com.au 報道からご紹介します。




Poison-resistant 'super rats' spreading across the UK
news.com.au 2013.11.07


駆除剤を受け付けない「スーパーラット」が英国中に広がる

いかなる駆除剤も効かない毒性に対して耐性を持つ新しい品種の「モンスター・ネズミ」が英国全体に拡大している。

これらのネズミは外見は普通のネズミと同じだが、ネズミの駆除剤をエサのように食べてしまう。そして、まるで「毒を栄養分のように取り込んで繁殖していく」のだ。

インターナショナル・ビジネス・タイムズの報道によれば、こうしたモンスター・ネズミは、ケント州やサセックス州で発見されており、また、伝えられるところでは、オックスフォードやバークシャーなどの英国の北部でも報告があり、専門家は英国全土にこのモンスター・ネズミが拡大することを怖れている。

現在、英国全土で、1050万匹棲息していると考えられるという。

英国ペストコントロール協会のリチャード・モーズリー氏は以下のように言う。

「通常のネズミは毒で駆除されるが、この新しいタイプのネズミは現状の駆除剤では死なないのです。つまり、このままにしておけば、この新種のネズミがさらに増えていくということは明らかです」。

英国ハダースフィールド大学のドーギー・クラーク( Dougie Clarke )博士は、「これらのネズミは毒をエサのように食べるのです。そして、業者たちが使おうとしている強いタイプの毒もこの新種のネズミには十分ではないと考えます」と述べている。

そして、このネズミたちが病原菌を運ぶ媒体として、明らかに、人への健康問題と関係すると言う。

駆除業者たちは、このような新種のネズミを駆除するために、より殺傷力の強い毒を使用しようと考えているが、こうした毒は他の野生の動物も死に至らせる危険性があり、自然保護の観点から英国の当局は承認しようとはしていない。




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2013年11月04日


科学的にまったく未知のイルカがオーストラリア沖で発見される



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▲ オーストラリア北部で発見された二頭の未知のイルカ。





オーストラリア北部沖で、科学的に未知のイルカが発見されたという科学記事がありましたので、その記事を翻訳してご紹介します。

ここに出てくるイルカは未知のものですが、その外見から「ウスイロイルカ属」というイルカの種に属しているものだそうです。このウスイロイルカというのは、すでに知られているものでも希少種のようで、生体数などをはじめとして、よくわかっていないもののようです。 ウスイロイルカ属 - Wikipedia には下のようにあります。


ウスイロイルカ属の全種は国際自然保護連合のレッドリストではDD(情報不足)に分類されている。



というものですが、ここからそのことを紹介していた記事のご紹介です。




New Sea Creature Unknown To Science Is Swimming Off Northern Australia: Humpback Dolphin Species Just Discovered
IIAI 2013.10.29


科学に未知の新しい海洋生物がオーストラリア北部の海域に泳いでいる


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野生動物保護協会やアメリカ自然史博物館、そして、この研究に貢献した他の多くの野生保護グループで働く研究者たちのチームによると、オーストラリア北部沖で科学的に未知のウスイロイルカ属が泳いでいる。

オーストラリア北部沖で二頭が確認されているこれらのウスイロイルカ属だと考えられる海洋生物にはいまだに正式な名称はない。

絶滅に瀕しているウスイロイルカ属の一種であると考えられるこれらのイルカの生体数を調査するため、研究チームは、形態学的と遺伝的データを用いて、この海洋哺乳類の進化の歴史を調べた。

その結果、このイルカたちは科学的に完全に新しい種であることが判明した。


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ラテンアメリカとカリブ海諸国の野生動物保護プログラム( WCS's Latin America and the Caribbean Program )の代表マーティン・メンデス博士( Dr. Martin Mendez )は、複合形態学および遺伝学的解析から、ウスイロイルカ属は4つの種族の系統を持っていると言う。

研究者たちは、これまで大西洋東部から太平洋西部の海にまでの広い範囲で、ウスイロイルカ属の個体群の DNA を分析し、235の個体の組織サンプルを収集している。

この科学的に未知の種族であるオーストラリア北部沖のイルカの発見は、これらの海洋哺乳類を保護するための新しい自然保護プログラムの政策と意志決定を支援することになる。





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2013年10月16日


カリフォルニアの海岸近くで体長 5.5メートルの巨大リュウグウノツカイが発見される



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ABC ニュースより。
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10月13日に米国カリフォルニアの浅瀬で全長約 5.5メートルのリュウグウノツカイの死体が発見されたというニュースが報じられています。

その大きさなんですけれど、下は、今回のそのリュウグウノツカイを地元の「カタリナ島海洋研究所」のスタッフたちが持ち上げた様子です。


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5.5メートルということですけれど、男性の身長などと比較すると、もっと大きいように見えたりもします。

この「リュウグウノツカイ」は神話や、あるいは地震と関係しているとか、いろいろな話が付随するものですが、実は今年の9月頃、日本でも「リュウグウノツカイを含む 80匹以上の深海魚が魚網にかかった」ということが報じられました。

下のは産経ニュースWestの当時の記事からの抜粋です。


「ギョギョ!」リュウグウノツカイ、サケガシラ 室戸沖で深海魚多数かかる 大地震の前触れ!?
msn産経west 2013.09.04

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高知県の室戸岬沖の定置網で、7月と8月に多くの深海魚が捕獲された。専門家によると夏に深海魚が見つかるのは珍しく、地元漁師らも異変に首をかしげている。

いずれも室戸市の地元漁師が深さ約70メートル付近に仕掛けた定置網で、4回の漁で計81匹がかかった。NPO法人が調査し、カウントしている。通常は年に1回ぐらい、数匹かかる程度という。

リュウグウノツカイは水深200メートル以上の深海でも生息していることが知られている。長く伸びた赤い背びれと鮮やかな銀色の体が特徴だが、詳しい生態は分かっていない。3〜5メートルほどの体長のものが多いが、今回見つかったのは約1・2メートルと小さい個体。リュウグウノツカイ漂着は地震の前触れとの言い伝えもある。



というものですが、しかしまあ、この日本のリュウグウノツカイは、上の写真でもおわかりの通り、大きさ的に小さなもので、それに比べると、カリフォルニアのは、非常に大きなもので、そこがニュースとなった部分ではあるようです。

なお、写真として残っているものでは、1996年にカリフォルニアのサンディエゴで打ち上げられた全長7メートルのリュウグウノツカイの記録があります。


oar-1996.jpg

▲ 1996年にサンディエゴで発見されたリュウグウノツカイ。持っている男性たちはアメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズの隊員たち。 Daily Mail より。




深海魚の浅瀬への浮上の意味するところ

最近の In Deep での「世界各地で警告される大地震情報の前に立ちはだかる米国の政府閉鎖」という記事でも書きましたけれど、最近は比較的大きな地震が多く、9月にパキスタンで起きたマグニチュード7.の地震から、10月12日までだけで下の地震が起きています。

sig-0924-1012-02.png


上の後にも、10月15日にはフィリピンでマグニチュード7.1の地震が発生し、多数の死傷者が出ています。

私自身は、リュウグウノツカイと地震の関係があるとは思っていない人ですが、しかし、地震というより、「地殻変動とは関係あるかもしれない」とは思っています。


個人的には、現在、地球の地殻がダイナミックな動きを起こしているのではないかということを昨年以来ずっと思っていますけれど、海洋生物の様々な異常はそういうことを知らせるもののひとつである可能性もあるのかもしれません。


なお、上の ABC ニュースによると、今回、このリュウグウノツカイが捕獲されたカリフォルニアのトヨン湾( Toyon Bay )という場所では、他にも様々な異変が起きているとのことで、たとえば、ふだんはほんの短期間しかトヨン湾には姿を見せない小イカが、今年は群れをなして、2ヶ月間も大量にトヨン湾に押し寄せていたということがあったそう。

また、ふだんはこの海域では見られないアオウミガメが何度か目撃されているのだそうで、それぞれの意味するところはわからないですが、「海の異変」というのは、世界の様々な場所に現れているようです。



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2013年09月27日


中国:巨大スズメバチの大群の攻撃で 28名が死亡し、数百名が負傷



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Metro より。





多くの人々が数十回から数百回もハチに刺されたという報道


9月24日、中国の陝西省にある町で、巨大なスズメバチの群れが町の人々を襲撃し、数百人が負傷し、そのうち、少なくとも 28人が死亡するという、ハチの襲撃事件としては、世界でも例を見ない惨事が起きています。

陝西省とは中国の下の位置にある省です。

china_shaanxi.jpg


さらに、その「巨大スズメバチ」というものなのですが、下は他のメディアに出ていたものですが、これが襲撃したハチの群れのものかどうかはわからないですが、同じ程度の大きさのスズメバチの大群が町を襲撃したようです。

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Grist より。



これは中国でも報道されているのですが、中国での報道を見て驚いたのは、「傷跡の凄さ」です。

日本でもスズメバチに刺されたという報道はこの夏はよくあったのですが、刺されるとじのような状態になるかは見たことがなかったのですが、今回の中国の被害者の人々の状況はものすごいです。

記事によりますと、何十回も、あるいは何百回も刺された人もいるということで、このようになったのだと思いますが、それでも、下の写真の方々は助かった人たちです。

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▲ 共に、中国の報道メディア西部網より。



これまで一般的には、スズメバチは敵対してこない人間に対しては攻撃しないものとされてきましたが、今年は様々な国で人への襲撃が相次いでいまして、この中国での襲撃事件は、「スズメバチ」というものの性質が根本的に変化してきていることを示していると思います。


Metro の記事の内容をご紹介しておきます。




Dozens killed and hundreds injured by swarms of giant hornets
METRO (英国) 2013.09.26

巨大スズメバチの大群に数十人が殺され、数百人が負傷

中国中央部の陝西省の安康山区で、少なくとも 28人が、連続して発生した巨大なスズメバチの攻撃によって死亡した。

この襲撃で数百人以上がスズメハチに刺されて負傷している。

現在、住民たちは、特に森の周辺に行くときなどには、スズメバチに十分に警戒するようにして行動しているという。


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▲ 中国のテレビ報道より、森周辺でスズメバチに警戒しながら歩く住民たち。


今回のスズメバチの攻撃で死亡した犠牲者たちの中には 200回以上刺された人もおり、また、スズメバチの大群は被害者たちを数百メートル以上追いかけて刺し続けた。

地区の保健当局によると、ここ数カ月、同地区ではスズメバチの被害者が病院に多く駆けつけているという。

毎年、スズメバチに刺される人は数十人はいるが、「今年は異常だ」と保健当局者は言い、天候の変化が関係している可能性があると述べる。



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2013年09月16日


ロシアの最北東の海岸に 10頭の死亡したクジラが打ち上げられる



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▲ ロシアのチュクチ自治管区に打ち上げられた死亡したコククジラ。
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ロシアの「チュクチ自治管区」という場所の沿岸で、死亡したクジラ10頭が発見されたことがロシアのリア・ノボスチが報じていました。

打ち上げられたクジラは、コククジラと呼ばれるもので、 Wikipedia によりますと、



体長 12-14 m と、クジラのなかでは比較的小型で、和名においてもコクジラ、コク、チゴクジラなどと、小柄であることに由来する名称である。



とのこと。

しかし、それでも、下の図の「ゾウと人間とコククジラの大きさの比較」を見ましても、やはりクジラは小型といっても、大きな生物ではあります。

gray-whale.jpg

Picasaweb より。



チュクチ自治管区

ところで、「チュクチ自治管区」という地名を私は今回初めて知ったのですが、 Wikipedia によりますと、「チュクチ自治管区はロシアの最東端であると同時に、ユーラシア大陸の最東端に位置する」という場所で、ユーラシア大陸の地図で見ますと、下の右側の赤い丸の位置にあります。ピンクの部分がチュクチ自治管区で、かなり広大な土地であることがわかります。

whale-iceland-eastrussia.png


上の地図でアイスランドにもマークをつけましたが、この同じような緯度の場所で、やはり9月の頭に、海岸に次々とクジラが押し寄せて死んでいくという現象が起きています。

これに関してましては、

アイスランドの海岸に次々と押し寄せ、そして死んでいくゴンドウクジラの群れ
 2013年09月11日

という記事で記しました。

北方の海で何が起きているのかは今はまだわからないですが、北極圏を含めて、目に見える異変が増えているということは感じます。

それでは、今回のロシアのチュクチ自治管区での大量死についての記事です。




続きを読む

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2013年09月11日


アイスランドの海岸に次々と押し寄せ、そして死んでいくゴンドウクジラの群れ



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▲ アイスランドの RUV より。
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アイスランドの海岸に 100頭単位でクジラが打ち上げられて死亡しているという上のニュースを見ました。

しかも、ただ打ち上げられるのではなく、海中で「奇妙な集団行動」を見せた後、翌日などに打ち上げられて死亡しているということのようです。


下はクジラの海の中での様子を示した動画です。




そして、その後は多くのクジラが死亡して海岸に打ち上げられているようです。

Iceland-PilotWhale-Dead.jpg


行動の原因も死因も現時点ではまったくわからないとのこと。


記事にはその海岸の具体的な場所などは記されていないのですが、アイスランドの位置は下の場所で、欧州側の北大西洋の沿岸でなければ、他は、北極圏の海に囲まれているといえる位置です。

iceland-8.jpg

日経ビジネスオンラインより。



海の中で何かが起きているのか、あるいは、先日の、

米国東海岸のイルカの大量死はさらに厳しい状況に
 2013年09月09日

で取り上げました米国でのイルカの大量死の原因とも考えられている、「何らかの病気」(大量死が始まって数ヶ月経った今でも確定できていないようです)という可能性もあるのかもしれないですが、いずれにしても、イルカやクジラなどの大型の海洋動物の普通ではない大量死が相次いでいるというのは、何かが通常とは違うのだと思います。



北極に関しましては、最近の In Deep の記事で、


ついに地球が本格的な「寒冷化時代」に突入した可能性
 2013年09月09日


という、北極や南極の寒冷化についての記事を書いていますが、アイスランドという場所はそういうことも影響する場所ではありそうです。たとえば、イルカやクジラを含めた大型海洋生物のエサとも考えられる魚類の棲息の変化ということは気温の変化と共にありうるからです。

現在、日本でも、明らかに漁場が変化していて、たとえば、 ニュース検索など、「不漁」で検索すると、日本国中の不漁のニュースが出てきます。下のは、ほんの一部です。


7月以降、極端な不漁 アジ、サバ、スルメイカ (和歌山県)
 紀伊民報 2013.09.07
紀伊水道や和歌山県の中紀・紀南の沿岸海域でのアジ、サバ、スルメイカ漁が、極端な不漁になっている。日本列島の太平洋側に沿って北上する黒潮が、東海沖で南に大きく蛇行して離岸し、潮岬沖でも7月から離岸し始めたことが影響しているとみられている。


黒潮南下、海に異変 静岡などシラス不漁
 日本経済新聞 2013.08.23
漁に出ても1匹程度しか網にかからない。こんなことは初めてだ」。静岡県富士市の田子の浦漁協関係者が嘆く。6月ごろからシラスの不漁が続き、9月に予定していた恒例の「しらす祭り」の中止を決めた。


スルメイカ今年も不漁 過去10年で最低の恐れ 北海道周辺の海水高温、漁場できず
 北海道新聞 2013.08.27
道内のスルメイカ漁が振るわない。道漁連(札幌)の集計によると、6月から釣り漁が始まったスルメイカの水揚げ量は8月21日現在で前年同期比17%減の9001トンで、このペースでいけば2年連続の不漁がほぼ確実な情勢だ。



あるいは、 In Deep の過去記事の「今年の夏の異常な魚の大量死」という出来事なども、ふと思い浮かんだりもいたします。

該当記事は、

異常事態 : 2013年 7月 18日から全世界で突如はじまった、かつてない広範囲での魚の大量死
 2013年08月13日

です。

7月中旬から8月のあたりまでの短い期間に中国、メキシコ、米国、インドネシア、タイ、フィンランド、スウェーデン、フランス、ベルギー、デンマーク、ルーマニア、チェコ共和国、ロシア、台湾、韓国、カナダ、アラスカ、英国、そして、日本と、北半球全域で魚の大量死報道があったことを記したものです。


漁業に関しては、他の国の状況を調べていないのですが、あるいは、さまざまな場所で海の異変が出ている可能性もあります。



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