- 寒波の中のテト:ベトナムに50年来の記録的な寒波が襲来し、60,000 以上の家畜や家禽類が凍死
- 中東クウェートに「史上初めて」雪が降る
- サウジアラビア北部が「吹雪を含む大雪」と氷点下5℃のミニ氷河期状態に陥る
- 北極からの「極渦」の到来により東アジア各地で数十年来の寒波と大雪 : 台湾では50人以上が凍死
- 中国全体の「90パーセント」が記録的な寒波の中に。氷点下30℃を下回る地区も
- サウジアラビアに「85年ぶりの雪」の報道
- アメリカ・ウィスコンシン州で発生した極めて珍しい「氷河地震」でわかるアメリカの異常な寒さ
- ニューヨーク州の「大凍結」の光景:アメリカに訪れた大寒波による湖水効果雪
- 2016年に入ると共に記録的な寒波と豪雪に見舞われ続けるフィンランド。1日積雪量は観測史上最大。ヘルシンキの最高気温はマイナス22度
- ポーランドで寒さにより40人以上が死亡
【ミニ氷河期の到来】 の記事一覧
2016年02月02日
寒波の中のテト:ベトナムに50年来の記録的な寒波が襲来し、60,000 以上の家畜や家禽類が凍死
2016年01月30日のベトナムの報道より

・tuoitrenews.vn
最近は、「寒さ」のニュースが多く、最近も、
・中東クウェートに「史上初めて」雪が降る
・サウジアラビア北部が「吹雪を含む大雪」と氷点下5℃のミニ氷河期状態に陥る
・中国全体の「90パーセント」が記録的な寒波の中に
などのことを記事にしましたが、ベトナムも大変な寒波に見舞われ続けているようです。
ベトナム現地の報道によれば、南北に長い国土を持つベトナムでは、「南部」と「北部」の気候が全然違ったものとなっているようで、ホーチミン市などのある南部では、今の時期も 32℃から 35℃くらいの南国的な気候が続いていますが、首都ハノイなどを含む北部では、平地で5℃以下、山間部では氷点下近くにまで気温が下がっているそうです。
ディエンビエン省というところでは、マイナス 4.3℃まで下がった場所もあるのだそう。
それでまあ、ベトナムとしては、ややとんでもないこの寒さが動物たちの大量死を引き起こしていまして、寒さなどで5万以上の牛などの動物や家禽類が死亡したことが報じられています。
冒頭のニュースの見出しに「新たな寒波」とありますが、ベトナムには、これからさらに寒波がやってくるという予測があるのです。下のような見出しで、その時期が大体わかります。

・More cold spells to strike Vietnam ahead of Lunar New Year holiday
ベトナムの旧正月「テト」は旧暦で数えますので毎年始まる日はちがいますが、 2016年のテトは 2月8日に始まりますので、その頃にかけて、この異常な寒さは続くと見られているようです。
なので、もしかすると、現在続いている寒さでの動物たちの大量死は続いてしまうかもしれません。
動物の寒さでの死について、ベトナムの報道からご紹介します。
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vietbao
寒さにより60,000の家畜、家禽が死亡
ベトナム北部が「凍結状態」となった先週、現地では寒さにより 60,000頭以上の家畜、家禽類が死亡していたことが判明した。
当局によれば、最近の寒波により 1月29日までに、少なくとも 9,000頭の牛が死亡し、43,000羽の家禽類が死亡した。被害を受けた農作地は 27,000ヘクタールに及んでいる。
ベトナム政府の定例記者会見で農業担当副大臣は、14の州で被害が報告されていると述べた。
副大臣は、現在それぞれの省政府が、法律に基づいて自然災害被災者たちの救済に関しての提言を報告していると述べた。地元の予算の分配は、被害を受けた農家の支援を中心としておこなわれるという。
また、銀行から農家に対しての融資のスケジュールを提案し、地元農家の復興支援に協力していきたいと言った。
予測では、ベトナム北部を中心として、寒さはまだ続くと見られている。
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ミニ氷河期の到来

2016年01月31日
中東クウェートに「史上初めて」雪が降る
2016年01月28日の報道より

・MIDDLE EAST EYE
先日、サウジアラビアで大雪が降ったことを、
・サウジアラビア北部が「吹雪を含む大雪」と氷点下5℃のミニ氷河期状態に陥る
2016/01/30
という記事で書きましたが、サウジアラビアに隣接するクウェートでは、報道によれば、「同国史上初めて」雪が降ったのだそうです。
雪の量そのものはほんの少しですが、「初めて」というあたりにインパクトがあるニュースなのかもしれません。
今回のクウェートを含めて、この数日間の中東の「雪と寒さの状況」は、下のようになっています。

・Google Map
これを見る限りは、イラクなどを含めて、さらに多くの国で雪などが見られているような気もしないでもないです。
そして、クウェートで初めて雪が降ったとされているのなら、同じような緯度などの他の地域でも、やはり「初めて雪が降った」という場所もあるようにも思いますが、中東のアラビア半島地域の地方のニュースは調べるのが難しいです。
ちなみに、現地の報道を見ていますと、この日のクウェートでは、雪が降っただけではなく、「地震」も起きていたそうです。クウェートでは地震も大変珍しいです。
2016年01月30日のアラブ首長国連邦の報道より

・albayan.ae
マグニチュードは 2.5と小さなものだったようですが、地震そのものが大変に珍しいですので、このような地震でも報道になるのかもしれません。
中東の地震というのは、たとえば、クウェートから比較的近いドバイなどでは「平気で」あんなように高層ビルを建てられるというのも地震がないことを前提としているためで、もしドバイなどに地震があったとしたら、とんでもないことになってしまうとは思われます。
まあ、ドバイに地震が起きるようなことはないでしょうけれど、絶対にないとは誰にも言えないのが地球であったりもいたします。
というわけで、記録上で初めてのクウェートでの雪についての報道です。
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Snow falls in Kuwait for 'first time ever'
MIDDLE EAST EYE 2016/01/28
クウェートに初めての降雪
中東クウェートで、1月28日、気温が急激に下がり少量の雪が降った。
これは同国の歴史の中で、初めての出来事である。
読者の方から送られた映像は、クウェートの沿岸地域での降雪を示していた。
砂漠にも全体としてうっすらと雪が被っている状況がわかる。

クウェートは、夏には気温が 50℃まで上がり、冬でも通常は 20℃程度だが、1月28日の気温は 3℃までしか上がらなかった。過去に、冬にひょうや霜がおりたことはあるが、クウェートに雪が降ったことは記録にはない。
一方、クウェートでは前代未聞の雪だが、隣国のサウジアラビア北部は、最近、定期的に雪が降っている。
1月28日には、サウジアラビア北部の都市ラフハーで、気温がマイナス 2℃にまで下がり、多くの地域が雪に覆われた。

クウェートの気温は元に戻ると予測されており、1月31日までに最高気温は 20℃にまで上昇すると見られている。また、サウジアラビア北部も、気温は 19℃まで上がると予測されている。
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ミニ氷河期の到来

2016年01月30日
サウジアラビア北部が「吹雪を含む大雪」と氷点下5℃のミニ氷河期状態に陥る
吹雪となった1月28日のサウジアラビア北部の都市ラフハー

・MetMEX
今年1月中旬、サウジアラビアで、85年ぶりの雪が観測された地域があったことをご紹介したことがありました。
・サウジアラビアに「85年ぶりの雪」の報道
2016/01/17
そして、またも、サウジアラビア北部一帯で大雪が降るということが SNS などで紹介されていまして、どうも、サウジアラビアは、すっかり「雪が日常的な国」となりつつあるようです。
特に、ラフハーという町では、吹雪と共に気温も氷点下にまで下がり、SNS によれば、氷点下5℃を下回るような気温となったようで、すっかり「北国」の様相を呈していたようです。
2016年01月28日のラフハーの様子

ラフハーの場所

・Google Map
下は雪が降った日の動画です。
わりとしっかりと積もっているあたりは、みぞれではなく、きちんとした雪が、ある程度の時間降り続けていたことを示しているように思います。
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さきほどの地図で、ラフハーという都市の場所を見る限りでは、イラクの南部、あるいはシリアやヨルダンなども厳しい天候に見舞われている感じもしますし、おそらくですが、北極からの冷たい大気「極渦」か、それと似たような寒気が中東に至るまでの広い範囲を覆っているのかもしれません。
実際、このラフハーと比較的近い場所ともいえるイスラエルでも、この数日、ずっと「寒波と降雪」のニュースが続いていまして、中東のわりと全域が寒い状態にあるような気がします。
エルサレム 1月26日

・Time of Israel
サウジアラビアの雪がまだ続くのかどうかわからないですが、少なくとも今現在は、中東の多くが、珍しい「冬状態」となっているようです。
都市ラフハーの様子の他の投稿も載せておきたいと思います。
サウジアラビア・ラフハーの様子 1月28日



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ミニ氷河期の到来

2016年01月25日
北極からの「極渦」の到来により東アジア各地で数十年来の寒波と大雪 : 台湾では50人以上が凍死
中国江蘇省の太湖のほとりで凍結した樹木

・中国名城新聞網
日本、台湾、韓国、中国と、東アジアが歴史的寒波に見舞われています。
各地で寒さによると見られる死者が続出していて、各地で大きな被害となっているようです。
台湾

・即時新聞(香港)
今回の寒波で、台湾では全国の 27の観測地点で観測史上最低気温を更新。台北、新北市などをはじめとして 50人以上が凍死した疑いがもたれています。
韓国

・KBS NEWS
韓国も非常に厳しい寒波に見舞われていて、まだ寒波は続いていて、被害状況の全容はわからないですが、凍死を含めた混乱が出ているようです。
30年ぶりの大雪と氷点下の気温に見舞われた韓国の済州島

・yonhapnews.co.kr
中国

・Yahoo! 香港
中国も全土の非常に広範囲が寒波に覆われていますが、ふだんは比較的温暖な、広州、浙江省、広東省などでも、多くの地点で観測史上最低気温を更新しています。
香港に近い深センでも、マイナス 3.2度と氷点下にまで気温が下がり、上海では、マイナス 7.2度と、36年ぶりの低温記録となったようです。
日本

・日本経済新聞
日本もほぼ全国が尋常ではない寒気に包まれ、上の報道のように、奄美大島では、115年ぶりに雪が降り、また、九州も各地で氷点下の気温となりました。
今回の北半球全域を包んでいるといってもいいような寒波は、北極からの冷たい寒気が南へ降りてくる「極渦(きょくうず、きょくか)」という現象によるもので、これは、ちょうど1年ほど前にアメリカを襲った強力な寒波の原因と同じものです。
その時のことは、
・北極からの旋風「極渦」が氷点下50℃超えとなる前代未聞の寒波をアメリカにもたらす見込み
2015/01/06
という記事などに書いたことがあります。
ちなみに、なぜ極渦が起きるのかという理由はいまだにわかっていません。
今回の極渦に関しては、寒波に見舞われている韓国のメディアが図が示していました。北極の冷たい大気がアジアやアメリカを含めた多くの地域を覆っているということを示しているようです。

・yonhapnews.co.kr
これはつまりは、昨年、地球を襲った大寒波と同じ「極渦」のメカニズムによって、今年の北半球も壮絶な寒波に襲われているということのようです。
そして、今年は昨年より被害が広がっていいるように思えます。
まあ・・・これはもう、気候メカニズムとして「慣習的」になった可能性もありまして、つまり、毎年の冬に同じようなことが起き得ると。
これに海流の変化も加わりますと、地球全体の気候も大変なことになりそうです。
この冬も、少なくともまだあと1ヶ月以上ありますから、今後もどうなるのかはよくわからないところでもあります。
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ミニ氷河期の到来

2016年01月23日
中国全体の「90パーセント」が記録的な寒波の中に。氷点下30℃を下回る地区も
中国ハルビンの松花江(川)で「熱湯」を空中に投げる男性。熱湯は瞬時に凍結

・Mirror
日本も今日(1月23日)あたりから厳しい寒波に見舞われそうですが、中国、あるいは朝鮮半島などは、この寒波に一足先に包まれています。
その寒さはかなり激しいもので、地域によって氷点下 30度などという気温が記録されていることが報じられています。

・Temperatures drop to -30C in China as 90 percent of country is gripped by extreme 'cold wave' weather
この寒気は中国語では「超級寒潮」と表現されていて、「超ド級の寒波」というような感じでしょうか。中国の報道では、普段は比較的温暖な中国南東部なども激しい寒波と暴風雪に襲われているようです。

・ifeng.com
沿岸が軒並み凍り付いた山東省の煙台市

冒頭の写真は、中国ハルビンで「熱湯が瞬時に凍結」する様子ですが、内モンゴル自治区からも、同じように「熱湯がすぐに凍結する」動画がアップされていました。満州里市という場所です。ここでは、気温が氷点下24度まで下がったのだそう。

・Daily Mail
日本がここまでひどい気温になるとは思いませんが、今日から日本にやって来る寒気は、この中国の大半を凍てつかせている寒気と同じものですので、場所によっては、ある程度の寒さを覚悟してもいいのかもしれません。
中国の寒波の状況について、報道からご紹介いたします。
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Temperatures drop to -30C in China as 90 percent of country is gripped by extreme 'cold wave' weather
Mirror 2016/01/21
中国の90パーセントが「異常に厳しい寒波」に見舞われ、気温が氷点下30度に達する場所も

「極端な寒波」が、中国の北部のほとんどと東部を直撃しており、今週中は、非常に低い気温と霜や降雪に見舞われると予測される。
この寒波は、中国全体の 90パーセントを直撃している。
中国のいくつかの地域では、過去 30年で最も低い気温となっており、中国の最北部ハルビンなどでは、氷点下 30度にまで気温が下がった。
ハルビンでは、お湯を空中に放り投げると、その直後に凍結してしまう様子などが投稿されている。
気温が氷点下に下がった中国北部の河北省の港湾都市「秦皇島」では、漁船が凍結した海域で立ち往生している。

中国国立気象センターは、中国の 90パーセントの地域が、次の数日間で、さらに気温が約 10度低下すると予測している。
中国では、多くの学校が休校となっており、また、レスキューチームが待機している。
漳州市では、買い物客が食べ物や必需品の買いだめのためにスーパーマーケットに殺到し、結果として略奪騒ぎへとなってしまうという出来事も起きた。
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ミニ氷河期の到来

2016年01月17日
サウジアラビアに「85年ぶりの雪」の報道
1月17日の報道より

・Sterile ProTV
サウジアラビアの場所

・Google Map
サウジアラビアのニュース、および、Press Digital、SNS などによりますと、サウジアラビアで「 85年ぶりに雪が降った」と報じられています。
ただ、私の知る限り、昨年の1月にも「サウジアラビアで雪が降った」ことを下のような記事にしていたことがありまして、ちょっと悩むところですが、いろいろ見てみますと、やはり今回のサウジアラビアの雪は、大部分の地域では、「数十年で初めて」ということのようです。
2015年01月12日の In Deep より

・サウジアラビアの大雪報道から辿り着いたタイ軍による「子どもたちへの武器開放日」…
昨年のサウジアラビアでは、「雪だるまがイスラム教の教えに反するかどうか」(偶像崇拝に抵触するため)が議論になったりもしていました。
2015年01月17日の In Deep より

・ハッシュタグは「私は雪だるま」:サウジアラビアで宗教的な禁止勧告を出された「雪だるま作り」への反発とか…
今回のサウジの雪も決して少ない量ではなく、SNS などには多くの画像や映像が投稿されています。
少しご紹介いたします。
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SNS などに投稿されたサウジアラビアの1月16日の状況
サウジアラビア北西部の道路の様子

下のは映像です。場所は、アタソンというところらしいですが、具体的な位置はわかりません。
他にも、「雪の上での自撮り」なども含めて、サウジアラビアとは思えない光景の写真が次々とアップされています。


またも雪だるまを作り出す人が現れそうで、再び「宗教的雪だるま作り禁止勧告」が出されたりするのでしょうかね。
それにしても、昨年のサウジアラビアの雪や、今年の雪の降り方を見ましても、根本的に気候システムが変わったという感じは受けます。
イスラエルなどでも、今年は珍しく全土で雪が降ったとのことで、今後、「中東の雪」はスタンダードになっていくのかもしれません。
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ミニ氷河期の到来

2016年01月16日
アメリカ・ウィスコンシン州で発生した極めて珍しい「氷河地震」でわかるアメリカの異常な寒さ
2016年01月13日の米国報道より

・Rare 'Frostquake' Probably Jolted Wisconsin
初めてその名を聞いた自然現象がアメリカで起きたことが報じられています。
それが冒頭の報道なんですが、見出しに Frostquake という見知らぬ単語が出ていまして、「フロスト・クウェイク?」と調べていましたら、以下の説明に行き着きました。
氷震 - Wikipedia
氷震は、凍土または水分や氷を大量に含んだ地表、氷河などが急に亀裂を生じる際に発生する地震のことである。氷河地震、氷河性地震ともいう。英語では「frost quake」とも言う。
氷河が巨大な力を伴って滑ったときに、弾性波を放出する。このときに放出される弾性波は世界中の地震計で記録されている。この現象は特に「ice quake」とも呼ばれる。
2003年に、グリーンランドの氷河の異常な動きをコロンビア大学の地球物理学者等が発見し「氷河地震学」の先駆けとなった。
ということで、その氷震、あるいは氷河地震が南極や北極ではなく、「アメリカで起きた」というのが、なかなかすごいところかもしれません。
氷震が起きたと思われる現地の写真

米国ウィスコンシン州の場所

・Googla Map
その「氷震」というものの発生条件なんですが、上の Wikipedia にある、南極においておこなわれた観測によりますと、
> 計210時間にわたる記録の結果、気温が-35℃以下でかつ、その変化の割合が1時間に-2.5℃以下ないし-1℃の場合が数時間続くという条件のもとで、氷震が発生している
ということで、少なくとも、マイナス35度などの超低温が吸う時間続く条件でないと発生しづらいもののようです。それが、アメリカ本土で起きたというところに、現在のアメリカの一部地域の異常な寒波を想起できるものがあります。
その氷震の地震の規模は決して小さなものではなく、ナショナル・ジオグラフィック 2009年1月号の記事によれば、
氷震の規模を示すマグニチュードは7(M7.3の兵庫県南部地震に匹敵する)に達するといわれている。しかし、数秒〜数分と短時間に揺れる通常の地震と違い、20〜30分にかけてゆっくりと長時間にわたって揺れるため、揺れは感じない。それでも5000kmほど離れたオーストラリア大陸では揺れを観測する。
というもので、揺れそのものは感じないながらも、エネルギーは相当大きな地震であるようです。
ウィスコンシン州の氷震について、現地の記事からご紹介いたします。
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Rare 'Frostquake' Probably Jolted Wisconsin
Newer 2019/01/13
珍しい「氷震」がウィスコンシン州を揺らしたかもしれない
異常な気象イベント
ウィスコンシン州で起きた気象上の出来事は、アメリカ国立気象局の気象学者のたとえでは、「誰かがあなたの家を揺さぶらしたようだったかもしれません」というものだったが、それは、竜巻や落雷ではなかったし、地震でもなかった。
その現象は、氷震、あるいは氷河地震といわれるものだったと地元紙は報じた。
氷震は水分や氷を大量に含んだ地表が粉砕し、凍結した地面に急に亀裂を生じる際に発生する現象で、この地域では非常に珍しい。
地元住民たちによれば、1月13日の午前8時30分頃から大きな振動音が鳴り、家が揺れたというが、被害の報告は今のところはない。
住民のひとりは、「子どもたちはとても怖がっていました」と述べる。
ただ、一方で、この振動が、アメリカ空軍の飛行機によるソニックブーム(戦闘機などの超音速飛行により発生する衝撃波)だった可能性を指摘しているメディアもある。
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ミニ氷河期の到来

2016年01月13日
ニューヨーク州の「大凍結」の光景:アメリカに訪れた大寒波による湖水効果雪
ニューヨーク州バッファローの2016年1月11日の光景

・Buffalo is ‘bull’s eye’ for Tuesday’s lake-effect snow
ふと思えば、「アナと雪の女王」なんて映画が大きな話題となっていたのは、それほど昔ではないなあ・・・と思い出しますが、最近の話題の勃興のすごさと同時に「話題の消滅の早さ」には感じ入る次第です。
その「アナと雪の女王」の原題は Frozen (凍った)というようなものなんですが、1月11日のアメリカで、その表現通りの「凍った世界」が出現しました。


・Buffalo News
上の光景が出現したバッファローの場所

・Google Map
これは「湖水効果」という現象による降雪のようで、湖水効果雪 - Wikipedia によりますと、
湖水効果雪とは、冬期に、相対的に暖かい湖水の上に風を伴う冷たい空気が侵入し、暖まった空気が上昇するとともに水蒸気の供給を受けて雪雲が発達して、沿岸部に大雪を降らせる現象のこと。
アメリカの五大湖沿岸(東岸・南岸)で見られることからこの名が付いた。
とのことで、先月くらいまでは異常に暖かかったアメリカ東海岸にも、上のような光景を出現させるような大寒波が訪れているようです。
湖沿いに一晩置いた車は軒並み「凍結状態」となっているようで、下のように、駐車場に何台か氷に包まれてしまった車が見られるようです。

・Buffalo News
昨年12月までの「暖かい冬のターン」は、北半球各地でそろそろ終わりを迎えつつあるようですが、次はどんな冬となっていくでしょうかね。
アメリカの地元メディアのバッファローニュースからご紹介します。
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Buffalo is ‘bull’s eye’ for Tuesday’s lake-effect snow
Buffalo News 2016/01/11
バッファローは 1月12日にかけて、湖水効果の中心地となる
今週はすべて雪になる予測
激しい湖水効果による雪は、ニューヨーク州エリー郡などに 60センチ以上の降雪をもたらしたが、この大雪は、次はバッファローにやって来ることになりそうだ。
1月10日から 1月12日の間、バッファローには降雪警報が出されているが、特に南部が大雪の直撃を受けると予測されている。
また、強風にも注意が必要で、ニューヨーク州西部では毎時 60キロメートル以上の突風が吹くと見られ、広範囲で大雪と強風に対しての注意が必要となる。
1月12日遅くには、湖水効果により、さらに最大2メートルの積雪に見舞われる地域もあると予測されている。
この雪は 13日も継続し、14日になって、ようやく収まってくると見られている。
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ミニ氷河期の到来

2016年01月11日
2016年に入ると共に記録的な寒波と豪雪に見舞われ続けるフィンランド。1日積雪量は観測史上最大。ヘルシンキの最高気温はマイナス22度
2016年01月09日のフィンランドの報道より

・HS
昨年12月は、全世界的に記録破りの暖かさに包まれる地域が多く、おそらくは史上最高の 12月平均気温を記録した場所が圧倒したのではないでしょうか。
ところが、一部の国や地域は、2016年に入った途端に急激に気温が下がっています。
たとえば、ヨーロッパやロシアなどは、かなりのエリアが、お正月から現在に続くまでかなり厳しい寒波にさらされています。
これは、北極からの冷たい大気がヨーロッパに広く入ってきているためだそうですが、メディア報道によりますと、ベラルーシのミンスクでは、1月3日の最高気温が、マイナス14度までしか上がらず、この週だけで最高気温が 17度も上下したそうです。
そして、北極圏に比較的近いフィンランドがものすごいことになっています。
もともと冬は寒い国とはいえ、たとえば、フィンランドの首都ヘルシンキの普段の1月の平均気温は0度程度ですが、現在は「最高気温マイナス22度、最低気温マイナス29度」と、相当過酷な気温状況となっています。
そして、冒頭に載せましたフィンランドの「メリカルビア」という場所では、フィンランド国内の降雪記録が更新されました。
フィンランド・メリカルビア

・Google Map
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その日の降雪の様子は SNS などに多く投稿されていますが、雪が積もりすぎて何を写しているのだかわからないものもあります。
SNSに投稿された1月9日のいくつかの写真

・Mikko Puolitaival

・EINARI ANTTILA

・MarkoSalminen
この冷たい大気は現在、オランダ、そして、ドイツやイギリスなどにも広がっていて、同じ気象配置の状況が続く限り、しばらくはヨーロッパはかなり寒い冬が続きそうです。
ヨーロッパは、難民などの問題もあり、多くの人たちに過酷な状況になってしまうかもしれません。
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ミニ氷河期の到来

2016年01月07日
ポーランドで寒さにより40人以上が死亡

▲ 2015年01月05日の The Mainichi より。
日本なども含めて、世界では暖かい、あるいは異常に暖かい気候のニュースが多いですが、一部の国や地域では、かなり厳しい冬になっているようです。
その中でも、ポーランドでは、先週だけで寒波で 21名が亡くなり、11月以来の寒さによる死者数が 40名を突破したことがポーランド当局から発表されています。
2016年01月05日の報道より

・The Nation
もっとも、ポーランドの冬は寒いのが普通であって、毎年のように寒さでの死者が出ているため、今の時点では異常な事態とまでは言えないです。ただ、冬はこれからが本番ですので、この状態が続くと、厳しい冬ということにはなるのかもしれません。
それでも、ポーランドの人たちは寒さに強そうで、下は、今年 1月3日の、ポーランド・クラクフにそびえ立つヴァヴェル城近くを流れるヴィスワ川沿いで、新年を祝って泳ぐ人たちの様子だそうです。
ちなみに、気温は「氷点下0度」。
2016年の新年を祝って氷点下の中で泳ぐ人たち

・Cold weather, mountain falls have killed more than 40
The Mainichi の記事からご紹介します。
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Over 40 people die in Poland due to cold weather
The Mainichi 2015/01/05
ポーランドで寒さが原因で40人以上が死亡
ポーランド当局はこの冬、40人以上の人々が、氷点下の気温の中、低体温症や山中での滑落などで死亡していると述べた。
ポーランド国家警察の広報担当は、先週の週末に気温がマイナス 18度まで落ちた際、21人が凍死し、これを含めて、11月1日以来、ポーランドでは 39人が凍死していると発表した。
また、この他に、ポーランド・タトラの山中で、6人の観光客が凍結した地でのトレッキング中に滑落などで死亡していると述べた。
これらを含めると、寒さのため、この冬 45人が亡くなっていることになる。
山岳救助担当者たちは、2650メートル以上の高い山へ訪れることなどをやめるように旅行客たちに訴えている。
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ミニ氷河期の到来

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