- アメリカ中西部の広範囲で記録的な猛吹雪による被害。3名が死亡。旅客機350便が飛行中止
- 中東各地で異例の寒い冬:イスラエル、アラブ首長国連邦、シリアなどでは記録的な低温、イランでは全国的に雪が降り続ける
- イラン西部が異例の大雪に見舞われる
- 中国北部が10月としては異例の大雪に見舞われる
- インド・カシミール地方に観測史上初めて「10月の雪」が降る
- ルーマニアで10月としては異例の暴風雪により大雪の被害が拡大中
- ペルーの寒波によるアルパカなど動物の死亡数は「100万頭」に達し、同国史上、最悪の被害に
- 海氷に何が起きた? 異常な急上昇を示す NOAA のデータ
- オーストラリアのタスマニア島で 30 年ぶりの大規模な降雪
- 米国アイダホ州などで極めて珍しい「真夏の積雪」が記録される
【ミニ氷河期の到来】 の記事一覧
2015年12月18日
アメリカ中西部の広範囲で記録的な猛吹雪による被害。3名が死亡。旅客機350便が飛行中止
2015年12月17日のウェザーチャンネルより
・Weather Channel
12月16日から 17日にかけて、アメリカの非常に広い範囲で記録的な大雪となり、交通への影響も含めて、多くの場所で都市機能が麻痺しているようです。
ウェザー・チャンネルなどによりますと、大雪の影響を受けているのは、アリゾナ州、カリフォルニア州、コロラド州、アイダホ州、ミネソタ州、ネブラスカ州、ノースダコタ州、オレゴン州、サウスダコタ州、ワイオミング州などで、大体ですが、下のあたりだと思われます。
12月16〜17日に大雪の被害を受けたエリア
モンタナ州ジェファーソン市の様子
・Winter storm Echo kills 3, cancels 350 flights and closes highways
少し前までは、下のようにアメリカの東海岸で「冬に桜が咲いた」というほど暖かい状態が続いていましたが、アメリカ中央部から西部にかけては、記録的な大雪ということになっています。アメリカは広く、各地でいろいろな天候があることは不思議ではないですが、それにしても、天候の変わり方がカオスではあります。
2015年12月11日のキャピタル・ニュースより
・In Deep 、 Capital News Service
この2日間の大雪の積雪と、現在までの各州の状況について、ウェザーチャンネルからご紹介します。
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Winter Storm Echo State-by-State: 3 Dead, Major Travel Problems Remain
2日間で80cm近くの雪が積もったモンタナ州の様子
・アメリカ国立気象局
アリゾナ州
最も雪が積もったのは、ジェイコブ・レイクで、積雪は 30センチ。
多くの学校が休校となり、道路も各地で閉鎖。
カリフォルニア州
最も雪が積もったのは、シュガーボウル・リゾートで、積雪は 60センチ。
雪による自動車事故により、乗っていた家族のうちの両親が死亡。ふたりの子どもが負傷。
コロラド州
最も雪が積もったのは、ウルフクリーク峠で、積雪は 73センチ。
雪により車が横転するも、運転手は無事。
デンバー空港では、350便のフライトが欠航となった。
アイダホ州
最も雪が積もったのは、アトランタで、積雪は 66センチ。
雪による交通事故で複数が病院へ搬送される。
また、山で雪崩が発生し、スキーヤーたちが負傷。
ミネソタ州
最も雪が積もったのは、イザベラで、積雪は 33センチ。
雪による交通事故で、23歳の女性が死亡。
モンタナ州
最も雪が積もったのは、ジェファーソンシティで、積雪は 79センチ。
モンタナ州全体で、100件近くの交通事故。
ネブラスカ州
最も雪が積もったのは、シャドロンで、積雪は 30センチ。
ノースダコタ州
最も雪が積もったのは、ミシガンシティで、積雪は 33センチ。
嵐による強風で 64本の電柱が倒れ、停電が発生。
オレゴン州
最も雪が積もったのは、マウントバチェラーで、積雪は 50センチ。
サウスダコタ州
最も雪が積もったのは、リードで、積雪は 45センチ。
高速道路が閉鎖。
ユタ州
最も雪が積もったのは、スノーバードで、積雪は 79センチ。
雪のため、1万を超える世帯で停電。
ワイオミング州
最も雪が積もったのは、キャスパーマウンテンで、積雪は 81センチ。
転倒などを含む気象災害で、数十人が病院で手当を受ける。
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ミニ氷河期の到来
2015年12月09日
中東各地で異例の寒い冬:イスラエル、アラブ首長国連邦、シリアなどでは記録的な低温、イランでは全国的に雪が降り続ける
2015年12月7日のイランの報道より
・BBC Iran
先日、
・イラン西部が異例の大雪に見舞われる
2015/12/05
という記事で、イランやトルコなどで、現地としては珍しい大雪が降り、しかも、12月初旬という早い時期から降ったことを記しましたが、この異例の寒さが、中東のかなり広い地域に広がっているようです。
イランでは、雪の範囲が次第に全土に広がっているようで、イランの通信社によれば、12月7日までに「イランの 20州」で雪が降っているとのこと(イランの州は 31)。
多くの都市で、雪によって、電気やガスの供給が止まっているとのことで、数十人規模での負傷者も出ている模様。
12月06日のイランの首都テヘランの様子
・BBC
他にも、ここ数日の中東は「寒さ」に関しての報道が多いです。
概要をそれぞれご紹介します。
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シリア - 首都ダマスカスで異例ともいえる氷点下9℃を記録
・BBC Weather
内戦などで、もともとが厳しい毎日を送っている人たちの多いシリアですが、そのシリアの広い範囲で「例外的な寒さ」が記録されているようで、首都ダマスカスでは 12月6日に、この地域としては極めて珍しい「マイナス 9℃」にまで気温が下がったのだそうです。
これは、過去のすべての月の記録を上回る寒さのようで、状況が厳しい場所だけに、懸念もあります。
イスラエル - ゴラン高原ではマイナス9℃の異常な寒さ
・Time of Israel
イスラエルでも、いくつかの地域で、記録的な寒さとなっていたようです。
報道によれば、12月6日に、
・ゴラン高原 -9℃
・ヘルモン山麓 -3.8℃
・エルサレム 5℃
などを記録した模様。
アラブ首長国連邦( UAE ) - いくつかの都市で観測史上最低の気温を記録
・Emirates247
12月8日、アラブ首長国連邦のラスアルハイマという場所で、最低気温が 2.6℃まで下がり、観測史上最低を記録。他の地域でも平均気温より 4℃以上低い気温が記録されたそうです。
これだけ、中東地域に寒さが広がっているということは、他の中東地域でも、同じように気温が異常に低い場所などもありそうです。
ここまでの気候の推移を見る限り、方向性としては、中東からヨーロッパのこの冬は、非常に厳しいものとなりそうな感じが強くなってきています。
ちなみに、日本は 11月、12月とかなり暖かい冬で推移していますが、過去のエルニーニョ現象の時にも暖冬傾向が比較的強かったですので、このまま暖かい冬で進んでくれる可能性もありますし・・・いや、天候のことはやはりわからないですね。
どのみち、世界の多くの地域で、「普通ではない気候」になっていくのは避けられない感じはします。
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ミニ氷河期の到来
2015年12月05日
イラン西部が異例の大雪に見舞われる
12月4日のイランのメディア報道より
・IRNA
冒頭のように、12月3日に、イランで大雪が降ったことが報じられていました。
大雪が降ったのは、イラン西部のサルマスという、これが州などの区分なのかどうかはわからないのですが、「 50の村が閉ざされた」とあるので、それなりの広いエリアのようです。
サルマスの場所
・Google Map
イランという国での「雪」というものが、どの程度珍しいのかわからなかったので、少し調べてみますと、昨年、下のように「イランで 50年ぶりの大雪」という報道がありましたので、それなりに珍しいことのようです。
雪で遊ぶ若者たち、50年ぶり大雪のイラン北部
AFP 2014/02/05
イラン首都テヘランの北にあるトチャル山で2月3日、雪で遊ぶ若者の姿が見られた。地元イランのメディアによると、イラン北部は50年ぶりの大雪に見舞われ、電力供給が止まり、住民が孤立化している。
そして、イランは、今年も「早くも大雪」ということになったようで、中東の気候の変化は、特に激しさを感じますね。
上の地図を見ますと、サルマスという場所は、トルコやアゼルバイジャンと近いところのようですが、トルコでも異例の大雪が降っています。
12月4日のトルコのメディア報道より
・Milliyet.com.tr
この感じですと、地図の状況を見る限り、まだ調べていませんが、イラク北部や、シリアの一部などでも過酷な天候になっている可能性があるのかもしれません。
イラクの状況について、冒頭の報道の概要をご紹介します。
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・IRNA
イラン西部サルマスで、50の村が大雪のため孤立
まだ、冬は始まったばかりだが、トルコ国境に近いイラン西部サルマス地域の山岳地帯において雪が降り続けており、これまでの積雪は 75センチメートルに達している。
この雪により、サルマスにある 50の村々が外部から遮断された。12月3日の夜に、IRNA 記者とのインタビューによれば、山間部で、30〜 75センチメートルの積雪となっているという。
現在、当局は、雪で閉ざされた道を再開させようと努力している。
サルマスの知事は、車の運転には十分に注意をして、また、不要不急の外出を避けるように住民たちに警告した。
地域の災害管理調整委員会の代表者は、現在の道路では、チェーンなしでの走行は不可能だと述べている。
また、西部アゼルバイジャンのいくかつかの町も雪に見舞われた。
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ミニ氷河期の到来
2015年10月30日
中国北部が10月としては異例の大雪に見舞われる
10月26日の中国黒竜江省の漠河県
▲ 2015年10月26日の CCTV より。
今年は、北海道などで早い積雪が報じられたりしていますが、中国も同じ傾向のようで、中国北部にある黒竜江省で 10月26日、この時期としては異例の大雪が降ったことが報じられています。
黒竜江省の位置
・Googl Map
最も積もったところでは 40センチの積雪に達したことが中国のメディアで伝えられていて、また、気温の方もマイナス15度など、時期としては、かなり早い寒波の到来となったようです。
・sina.com.cn
・sina.com.cn
シベリアなどでも時期としては極端な大雪が降っていたり、グリーンランドでも異常な寒さが続いていたりしまして、まだ今後のことはわからないながらも、現時点では、北国の多くで非常に早い冬の到来となっているようです。
CCTV の報道をご紹介いたします。
この報道では、積雪は 8センチとなっていますが、翌日までに最大で 40センチを越えたようです。
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Heavy snow hits large swath of north China
CCTV AMERICA 2015/10/26
中国北部の広い地帯が大雪に見舞われる
中国の最北部に位置する黒竜江省で、10月26日、激しい吹雪に見舞われた。
雪の深さは、午後5時現在、漠河県で 8センチメートルとなっており、吹雪によって、視界は 100メートル未満になっている。
この雪で、交通に大きな混乱かもたらされたが、しかし、季節外れの美しい景色を出現させもした。
大雪は、トラフィックを妨害するが、美しい冬景色をもたらし、10月(月曜日)26日に中国北部の大スワスを覆いました。
現地には、道路の除雪のために除雪車が派遣されているが、車両は徐行運転するように勧告されている。
空の便は今のところは雪の影響は受けていないという。
そして、空港に到着した観光客たちは、雪に包まれた街を見て、誰しもがその光景に興奮していた。
中国南部の新センから来た観光客は、
「新センには雪が降らないので、私は生まれてから1度も本物の雪を見たことがありません。なので、雪が降った今日、この街に着いたことは、とてもラッキーだったと思います。白い雪がすべてを包んでいる光景は、まるで不思議の国の中に紛れ込んでしまった感覚でした」
と興奮した様子で語った。
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ミニ氷河期の到来
2015年10月25日
インド・カシミール地方に観測史上初めて「10月の雪」が降る
▲ 2015年10月24日の THE WATCHERS より。
インド北部のパキスタンとの国境付近にあるカシミール地方で、記録されている限りでは「初めて」10月に雪が降ったことが報じられています。
それも、現地の報道などを見ると、「少し降った」ということではなく、結構な量が降ったようなのですね。
10月19日のカシミール渓谷地方の様子
▲ 2015年10月20日のインド NDTV Unseasonal Snowfall Brings Winter in October in Parts of Kashmir より。
現地の気象局によれば、カシミールに 10月に雪が降った記録は残されていないそうで、少なくとも、近現代の中では、極めて異例の降雪だったようです。
WATCHERS の記事をご紹介します。
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First October snow ever recorded in Kashmir, India
THE WATCHERS 2015/10/24
インド・カシミール地方で、記録の上で初めての10月の雪が降る
インドのメディアの 2015年10月20日の報道によれば、カシミール地方に降った初雪は、やや早すぎる冬をもたらしたようだ。
10月中旬から、カシミール地方の一部に寒気が流れ込み、渓谷の高地域などに時期としては異常ともいえる 10月の雪をもたらした。
高所わ通っているムガール道路で最も高い場所にある、標高 3352メートルのピア・キ・ガリ村( Peer Ki Gali )では 61センチの降雪が記録された。
この悪天候によりカシミール地方への道路は通行止めとなっており、また、 500台以上のトラックが立ち往生している。
地元の気象学者は、この地方で 10月に雪が降った記録はないと述べる。
スリナガルの気象局の代表ソヌム・ロータス(Sonum Lotus)氏は「2010年の 10月に、渓谷で豪雨が降ったことはありましたが、10月の降雪については、公式な記録が存在しません」と述べた。
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ミニ氷河期の到来
2015年10月13日
ルーマニアで10月としては異例の暴風雪により大雪の被害が拡大中
▲ 2015年10月11日のルーマニア antena3 より。
私は北海道の出身なんですが、今日ニュースを見ていましたら、北海道で、
「初雪がそのまま積雪になる可能性」
という天気予報がなされておりました。
北海道 雨から雪へ 積雪も
ウェザーマップ 2015.10.13
きょう(13日)は冷たい空気が流れ込み、北海道では次第に雨が雪に変わるでしょう。初雪がいきなり積雪となるおそれがあるため、雪への備えが必要です。
今夜にかけて、北海道の上空には11月から12月並の寒気が流入する予想です。午前中は雨の所が多くても、夕方以降は日本海側を中心に雪へと変わるでしょう。
あす朝までに、上川・留萌地方の多い所では、峠や山間部で20センチ・平地でも5センチの雪が予想されています。湿った雪による電線への着雪、積雪や路面の凍結による交通障害にもお気を付けください。
「いくら何でも 10月の積雪は早いだろ」
とは思いますが、どうも、そのようになる可能性が高いようです。
天気図を見ますと、北海道上空の大気の気温が、マイナス 30度とかになっていますしね。
まあ、小氷期「的」な状態に入ることが、何となく確定しているというような話もあるわけで、早い冬も珍しいことでもないのかもしれません。
[参考記事]精度97%の「2030年までのミニ氷河期突入」予測は、その発表の元となったロシア人女性物理学者の「太陽活動の解析予測の実績」から実現確実な状勢に
いくつかの地域で、そんなような早い冬が訪れつつある中、ヨーロッパの一部では、本当に早い冬が訪れていて、ルーマニアでは、時期的には異例ともいえる「10月の暴風雪」により混乱がもたらされ、鉄道が動けず、停電によって孤立した集落が出ているとのことです。
また、ポーランドでも今週、暴風雪になるとの予測が出ています。
北海道にしてもルーマニアにしても、真冬でしたら、それほど珍しいニュースでもないのかもしれないですが、北海道で 10月に「初雪が積雪」になるとか、ポーランドやルーマニアで 10月に暴風雪とかは、やや珍しいかもしれません。
ルーマニアの現状について、現地の報道をご紹介します。
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COD PORTOCALIU de ninsori si vant puternic si cod galben de viituri in 6 judete. Orasele in care a nins in acest weekend
Stirile Pro TV 2015.10.11
ルーマニアで、6つの郡で暴風雪と、それに伴う洪水に関して、コードイエロー(注意報)とコードオレンジ(警報)が発令された。
ルーマニア全土で、週明け(10月12日)まで、雪と暴風が続く可能性がある。
スチャヴァ郡では、初雪がそのまま積雪となり、5センチの積雪となった。
交通もこの雪によって混乱しており、交通事故などにより7人が負傷している。スチャヴァ郡では、この吹雪で積雪が 15センチに達する可能性があると見込まれている。
ネアムツ郡では、緑の草原の上に雪が積もった。
観光客たちは、誰も冬服を用意していないので、気温5度という中で、震えていたが、それでも、早い雪により美しい景色が見られたことに観光客たちは満足していると語った。
この異例の冬の天候は、ルーマニア全土で、10月12日まで続くと見られており、山間部での積雪は最大で 15センチに達すると予測されており、また、 80キロメートル以上の暴風が吹き荒れると予想されている。
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ミニ氷河期の到来
2015年08月14日
ペルーの寒波によるアルパカなど動物の死亡数は「100万頭」に達し、同国史上、最悪の被害に
▲ 2015年08月10日のペルー Con Nuestro Peru より。
先月、
・ペルーに襲来した数十年で最大の寒波によりアルパカとビクーニャ25万頭が死亡
2015年07月27日
などの記事で、南米チリやペルーが大寒波に見舞われていて、7月下旬までに、ペルーで 25万頭のアルパカやビクーニャなどの飼育されている動物が死亡したことを記しました。
そして、現在、ペルーの寒波はさらに激しくなっているようで、8月に入ってからの動物の死亡数は、ついに「 100万頭」に達しつつあることが報じられています。
また、寒波の被害はボリビアにも及び始めていて、6万頭の飼育されている動物が死亡したというニュースがありました。
・LA Herald Tribune
現在、南米では、下の3カ国の一部地域が過酷な寒さの中で被害が出ているわけですが、経済的にも深刻な事態となってきているようです。
peru-bolivia-chile.gif
・Google Map
冒頭のペルーの報道をご紹介します。
Frío mata un millón de cabezas
Con Nuestro Peru 2015.08.10
寒波が100万頭を殺す
カタストロフ的な寒波が、ペルーの動物たちを死に追いやっている。
ペルー国立市民防衛研究所( INDECI )は、寒さによって死亡した動物の数が 8月5日までに 91万2,300頭に達したことを発表し、じきに、 100万頭に達する可能性があると述べた。
その多くがアルパカだ。
死亡した動物の他に、50万 8,000頭の衰弱した動物がいるという。
これはペルーの歴史の中で比類のない大災害だ。もっとも、ペルーのオジャンタ・ウマラ大統領は、このことを長く知らなかったようで、7月28日の大統領のメッセージで、この悲劇についてふれた。
今回の悲劇は降雪によってもたらされたが、悲劇は、最も大きな降雪の被害を受けた地域が、ペルーで最も貧しい農民たちの住居地域だったことだ。
平均6ヶ月の霜や降雪がある、他の世界の降雪農業地域では、こんな大量死は起きていない。
数年前、ペルーのプーノ地区で子どもたちが寒さのために死亡したことがあった。この際に、テレビに映された光景には、子どもたちが、雪の上をサンダルで歩くシーンが流されていた。
それを見たヨーロッパの友人が、「スウェーデンは、プーノよりもずっと寒くなるが、子どもが寒さで死亡するということはない」と口にした。
必要なものは、食品、暖かい衣服、適切な住居、そして、適切な天気予報。
しかし、ペルー政府は福祉に対してのビジョンを欠いていると言わざるを得ない。
プーノの子どもたちに雪から足を守る靴を与える費用がそんなにかかるとでもいうのだろうか?
それでも、政府は、現在の福祉政策で十分だとしている。
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ミニ氷河期の到来
2015年08月08日
海氷に何が起きた? 異常な急上昇を示す NOAA のデータ
[追記] その後、グラフは通常に戻りましたので、データ上の一時的な問題だったようです。(2015.08.10)
たまにご紹介することもある、北極、南極、世界の「海氷面積」のデータなんですが、何だか大変なことになっています。
とりあえず、昨日、何が起きたかご覧下さい。
2015年8月6日までの世界の海氷面積
・sunshine hours
2015年8月6日までの南極の海氷面積
2015年8月6日までの北極の海氷面積
明らかに異常なデータとなっています。
これらは、コロラド大学が公開しているアメリカ海洋大気庁( NOAA )のデータをグラフ化しているものですが、普通に考えれば、データ収集機器かプログラムなどに何らかの問題が起きているということなんでしょうかね。
そうだとすれば、明日以降は訂正されると思います。
もし、訂正されないとすれば・・・こんなことが実際に起きている?
明日以降のデータの動きを見守りたいです。
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ミニ氷河期の到来
2015年08月05日
オーストラリアのタスマニア島で 30 年ぶりの大規模な降雪
2015年07月29日
米国アイダホ州などで極めて珍しい「真夏の積雪」が記録される
2015年7月27日のモンタナ州ローン・ピーク
・アメリカ国立気象局
アメリカ北西部に、この時期としては異常ともいえる寒冷前線が停滞していて、アイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州などのロッキー山脈に連なる高地で、「真夏に雪が降る」という現象が起きています。
極端に気温が下がった地域は、大体、下のあたりのようです。
・girlschannel
7月下旬の降雪は極めて珍しいことだそうで、また、高地以外でも、気温が下がっているようで、農作物などの被害に対しての警告を気象局などが発しています。
霜による被害を受けた植物
・アメリカ国立気象局
日本は猛暑ですが、相変わらず、場所によってバラバラの極端さを見せてくれている最近の気候であります。
現地の気候について、米国 Yahoo! News からご紹介します。
Cold front brings rare July snow to Northern Rockies
Yahoo! News 2015.07.28
寒冷前線がロッキー山脈北部に7月の雪をもたらす
奇妙な7月の寒冷前線が、アイダホ州全体に記録的に低い日中の気温をもたらし、一部では凍結するほどの状態となり、また、7月27日にはロッキー山脈に雪が降るという、この時期としては非常に珍しい出来事が起きている。
アイダホ州、モンタナ州とワイオミング州上空を移動した、アラスカやカナダからの水分と冷たい大気の組み合わせは、この時期には通常見られることのないものだ。
ワイオミング州、西部モンタナ州、および中央アイダホ州に連なるスキーリゾートでは、降雪が3センチメートル近くとなった。
地元の農家は、霜による害を防ぐたに覆いなどをほどこした。
最低気温が 4度近くまで下がった場所もあり、メロンやキュウリのように、気温が 15度以上の状態を好む作物には、この低温は脅威になると地元の生産者は語る。
日中の気温もこの時期としては通常より 10度(華氏)ほども低く、アイダホ州の多くでは 7月27日に、7月下旬の低温の観測記録を更新した。
気象の専門家は、「7月に寒冷前線が移動するというのは極めて珍しいことです。以前に起きたことがなかったわけではないですが、やはり異常です」と述べる。
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ミニ氷河期の到来