2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。






2014年07月23日


アメリカに寒波襲来 : 7月中旬の1週間に 2000 観測地点以上で過去の最低気温の記録を更新



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▲ 2014年7月17日の NEWS5 より。アラバマ州のモバイルという場所で、7月17日に、 1886年に記録した 18.3度というこれまでの同時期の最低気温を下回る 17.8度を記録したのだそう。



10日ほど前に、

「寒い夏」:北米大陸で「北極からの旋風の到来」により7月中旬から異常な寒波に見舞われる予測
 2014年07月11日

という記事を書きまして、7月中旬からアメリカに北極からの非常に冷たい大気が流れ込むため、地域的に非常に気温が下がる予測が出ているという記事を書きました。

その結果は、タイトルの通り、

2000カ所以上の観測地点で、同時期の「低い気温の記録」が破られた

ということになりました。

ちなみに、高い気温のほうの記録更新は 281地点でしたので、低温の記録が、高温の記録より8倍程度多かったということになります。

下の報道などは、今回のアメリカの低温がいかに記録にないほどのものかを物語っているものだと思います。

過去123年間の7月17日のオクラママシティの最高気温

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weather.com


上の報道は 7月 16日の報道ですが、寒波は 7月20日を過ぎた現在もまだ続いている地域が多いです。

今回のアメリカの気温の記録更新について、アメリカ海洋大気庁( NOAA )管轄の米国気候データセンター( NCDC )の 7月 21日の時点のデータを貼っておきたいと思います。




noaa.gif

NCDC Records Summary

NOAA 米国気候データセンターの 7月 21日に更新された気温の記録

赤で囲んだ部分が、7月21日までの記録が加算された今年の記録を更新した数です。

日別の米国の記録更新の概要

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月別の米国の記録更新の概要

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過去1年を通して見ても、アメリカは低い気温の記録が勝っていることがわかります。特に、7月16日頃からの1週間は、アメリカの非常に多くの地域が「記録的な低い気温」に見舞われていたことがわかります。

この状態は、まだ少し続くようです。

ところで、日本は今は梅雨明けして暑いですけれど、大気の流れの状態次第で、気温はいきなり変化しますし、今年の夏は上空に強い寒気が入り込むことも多かったですので、気候の急変も続発しました。

それはこれからも同じだと思います。

そして、予測通りに秋にエルニーニョが発生すれば、秋以降の天候はさらに異常なものとなっていく可能性はそれなりにあると思われます。

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2014年07月16日


7月の同じ日に訪れる「寒いアメリカ」と「暑いアメリカ」と「暴風雨のアメリカ」



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▲ 2014年7月15日の米国デイリーヘラルドより。


数日前に、

「寒い夏」:北米大陸で「北極からの旋風の到来」により7月中旬から異常な寒波に見舞われる予測
 2014年07月11日

という記事を書きました。

北極からやってくる冷たい風のために 7月16日頃から、「アメリカの同時期としては記録的な寒さとなる地域が出てくる可能性」について報道されていることを書きました。

ただし、寒くなると予測されているのは、下図のとおり、アメリカ中央から東部にかけてで、西部などでは大変暑い状態となるという「同じ国でふたつの気温の状態」となる予測でした。

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National Weather Service


そして、冒頭に貼りましたように、アメリカでは「今回がこの時期としての寒波の記録となるのかどうか」というようなことが報じられています。

記録の更新とまではならないだろうという意見もあるにしても、いずれにしても、夏としては大変な低温となる地域が多いということも事実のようです。

その後の予測では、今日あたりからのアメリカの天候状況としては、下のようになるとされています。

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▲ 7月14日の USA トゥディより。


各所で暴風雨などを含めて、いろいろな天候状況となることが示されていますが、ただ、どの場所にしても、平年から見ると異常ということは言えそうです。

それでは、冒頭のデイリーヘラルドの記事を翻訳してご紹介します。

なお、記事によりますと、シカゴの 7月 15日の過去の最低気温と最高気温の記録としては、

・最低気温記録 11.1℃ ( 1975年)
・最高気温記録 36.7℃ ( 1976年)


ということで、過去の記録も激しいのですね。





Could we set a record for cold tonight?
Daily Herald 2014.07.15


今夜、私たちは寒さの記録の樹立の現場に向かう?


北極からの冷たい寒気が米国に達しようとしている中、今晩に関しては、もしかしたら、本気で「暖房」を用意してもいいかもしれない。

気象局の学者たちは、気温は北西からの風によって、シカゴなどの地域を中心として、今日に関しては気温は最高で 19℃の高さにまでにしかならないと述べた。 今朝の気温は 14℃であった。

平年のこの日の最高気温は 29℃だ。

そして、今夜からは、アメリカ中西部の郊外などで、11℃や12℃といった 10℃代の低い気温にまで寒くなることが予測されている。

気象学者ジェリー・タフト氏は、「もし、今夜、シカゴの気温が 11.1℃を下回った場合、これはこの時期の同地域での過去最低気温となる」と述べた。

同じ日( 7月 15日)の過去の最低気温の記録は、1975年の 11.1℃であった。また、同じ日の過去の最高気温の記録は 1976年に記録された 36.7℃だった。

7月 16日の過去の最低気温は、1945年に記録された 9.5℃だ。





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2014年07月14日


極地の超寒冷化: 南極で6月としては観測史上で最も低い気温記録を更新



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▲ 2014年7月12日のフランス気象局ウェブサイトより。


南極地域での海氷面積が観測史上最大に広がっていることは、過去記事で何度か取り上げたことがあります。

今年 5月 21日の記事、

南極の海氷が観測史上の過去最大量を日々更新。日に約7万平方キロのペースで氷面積が拡大中
 2014年05月21日

では、今年に入って以来、毎日のように海氷面積が観測記録を更新し続け、「南極の寒冷化」という現実をご紹介しています。

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▲ 上の記事より。元のデータは、Sea Ice Update May 19 2014 より。


そんな中で、フランスの南極基地であるデュモン・デュルヴィルで、6月の南極の気温としては過去「最も低い気温」が記録されたことが報告されました。

このことを報じた米国 WUWT の記事をご紹介します。

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▲ 南極で観測史上の最も低い気温を記録した、フランスのデュモン・デュルヴィル南極基地。南極のアデリーランドという領域にあります。






Coldest Antarctic June Ever Recorded
WUWT 2014.07.12

6月としては南極で最も低い気温を記録

フランスの南極基地、デュモン・デュルヴィル基地で、これまでの南極大陸の6月としては最も寒い気温が観測されたことが、フランス気象局によって報告された。

南極では「地球温暖化」の傾向をまったく無視するかのような非常に低い気温が続いている。

フランス気象局の発表によれば、南極の今年の6月の平均気温はマイナス 22.4℃となり、これまでの観測記録の平均より 6.6℃低かった。そして、これは同基地で観測された6月の平均気温としては、これまで最も低い気温の記録となった。

また、南極の6月でこれまで最も気温が低かったのはマイナス 34.9℃の記録があるが、この記録も更新した。

そして、6月の南極の日照時間は通常は平均 7.4時間なのに対して、今年の6月は 11.8時間あるという珍しい特徴があり、静かな風が異常に吹いているという特徴がある。

デュモン・デュルヴィル基地では1956年から観測を続けている。


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2014年07月11日


「寒い夏」:北米大陸で「北極からの旋風の到来」により7月中旬から異常な寒波に見舞われる予測



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▲ 7月11日の Extinction Protocol より。



日本は、台風8号が関東を過ぎていった 7月11日の午後、気温は下のような状態になっている状態です。

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▲ 気象庁:今日の全国観測値ランキング(7月11日)14時00分現在の気温より。


私のいる場所などは上の熊谷とか秩父あたりにとても近いエリアですので、自分の住んでいるあたりも上くらいの気温になっているのかもしれません。

ただ・・・不思議とこの気温でも、昨年までのような「狂気的な暑さ」というのは感じないのです。私は人一倍暑さが苦手なのですが、今も上の日の午後3時ほどですが、クーラーなどつけたいとも思いませんし、窓から入る風だけで特に汗もかいていません。

何かこう、猛暑になのは確かなのかもしれないですが、「風が比較的涼しく感じられる」のです。暑さに弱い私が熱いと感じない理由はそのあたりにありそうです。

まあ、それでも日本は猛暑ということになっていますが、アメリカは、この7月の中旬から、「季節外れの寒さがやってくる」ことが報じられています。

その理由は冒頭の図に示したように、「北極からの大気」が北米大陸に達するためのようで、特に、カナダや、アメリカの中部から東部では大変な寒さとなる可能性があります。

下の図は、アメリカ海洋大気庁( NOAA )気象局の 7月 16日までの気温の予測の図ですが、アメリカ中東部では、気温が 90パーセント近く下がる地域が広範囲に示されています。

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National Weather Service


カナダの報道メディアでも同じように、気温の低下について報道していましたが、今週は気温の高い「普通の夏」なのですが、来週から突然、気温が低くなることが予測されていて、平均気温より 5度から最大で 10度以上低くなる可能性があるとのことです。


ところで、予測されていたエルニーニョは、この夏には発生しない見込みとなったことが報じられていました。


エルニーニョ、夏に発生する可能性これまでより低い
ロイター 2014.07.10

気象庁は、エルニーニョ現象が夏に発生する可能性は、これまでの予測より低くなったと発表した。ただ、秋にエルニーニョ現象が発生する可能性が高いという。



そんなわけで、日本は予想されていたほどの冷夏にはならないかもしれないですが、今回のアメリカのように、寒い夏となる条件は様々あり、何はともあれ、今後も通常通りの気候が続いていくという気はあまりしません。

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2014年07月08日


初夏「7月7日」のスイスを広範囲に氷で覆った襲った雹(ひょう)嵐とすさまじい暴風雨



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▲ その嵐のすさまじさを語る写真。 2014年7月7日の 20 minutes より。


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▲ 降った雹のサイズ。



今年はやたらと「夏の雪や雹」の話題が多く、最近も、

世界中での奇妙で異常な天候。日本に続き、ロシア各地で「タマゴのサイズ」の雹が降る
 2014年06月26日

ノルウェーで降り続ける6月の雪。同日にノルウェー各地で過去36年間で最大の降雨
 2014年06月24日

モスクワ近郊のトヴェリで観測史上初めて6月に雪が降る。低温記録も60年ぶりに更新
 2014年06月20日


などがありましたが、日本の多くでは七夕にあたる「7月7日」に、スイスの西部地域の広範囲が「雪景色」に変わりました(ちなみに北海道の七夕は8月7日です)。

雪景色というか、降ったのは雹ですので、「雹景色」ということになるのですが、雹が降った時の模様が動画でも収められています。下の様子です。
「音」が何とも激しいです。





冒頭の写真にもありますように、この日の嵐は地域的に激しい暴風を伴っていまして、シャフハウゼンという地域の周辺では、時速 90キロに近い暴風が吹き荒れたそうです。

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▲ 暴風で建物が倒壊した様子。スイス 20 minutes より。


現在(7月8日)、日本にも台風8号(ノグリ)が進行中で、その暴風もすさまじいものとなる可能性がありますので、今後の数日間は、西日本から東日本まで広い範囲の方々は、十分にご注意して行動下さるよう。

台風の直接の影響というより、最近は大気自体がむちゃくちゃに荒れる傾向にありますので、「穏やかな天候だったのがあっという間に変わってカオスに突入する」という可能性もありますので、本当にいろいろとお気をつけいただきたいと思います。


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2014年07月06日


米国ネブラスカ州を襲ったすさまじい雹(ひょう)嵐の後の「光景」を見て



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▲ 走行中に雹の嵐に見舞われ、そのまま破損して走行不能となった車両。7月2日の米国 Business Insider より。以下、同じ。


米国の写真家のマイク・ホリングスヘッド( Mike Hollingshead )さんは、嵐やハリケーンなどの写真を撮影する専門家なのですが、6月 3日に米国ネブラスカ州で起きた「雹(ひょう)を伴う嵐」は、彼の今までの写真家人生でも、

「このような激しい被害を見たことがない」

ほど激しいものだったのだそうで、米国ビジネス・インサイダーにその嵐の後の光景が掲載されていました。
今回はその写真から何枚かご紹介したいと思います。

あらゆる家の外壁が壊され、あらゆる車のフロントガラスとウインドウ(リアガラス)が割れたり破損している様相は、最近の雹が、すでに「現在の文明のレベルでは防御できないもの」と化している可能性が高いです。

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▲ 並んだ車のほぼすぺての車のガラスが割れています。


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▲ 家々の前に止められている車も軒並みこのような状態になりました。


この「雹の嵐」が車のフロントガラスなどに与える衝撃の実際の様子に関して、今年の6月にルーマニアで撮影された動画があります。これは、「ある程度の大きさの雹の破壊力」を十分に示すものだと思いますので、貼っておきます。


ルーマニアで降った殺人的な雹




最初は走行して、歓声なども聞こえていますが、そのうち、フロントガラスに次第にひびが入り始め、また、道路でも車両が止まっていく様子がうかがえます。

以下は、そのような雹に見舞われた米国の町のその後です。

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▲ ほとんどの家の外壁と窓が破損しました。


スペインでは7月に入っても雹が降っており、この状況だと、すんなりと夏がやってくるのかどうかということもわからない感じです。

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2014年06月26日


世界中で続く「奇妙で異常な天候」 : 日本に続き、ロシア各地で「タマゴのサイズ」の雹が降る



6月24日の東京の雹(ひょう)は、その量がこれまでの日本の、しかも6月としては考えられないようなもので、かなり驚きましたが、実際には今年は世界中で妙に雹が多く報じられています。

2014年6月24日の三鷹市の様子

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▲ 共に Girls Channel より。


この「雹」なんですが、実は最近、わりと大きくされたのは「ワールドカップ」に絡んだものでした。

ワールドカップ開催前の 6月 7日に、ベルギーのブリュッセルのスタジアムで、ワールドカップの前哨戦のチュニジア対ベルギー戦がおこなわれていた「試合中」に、突然、大きな雹が降り、試合が中断されるということが報道されたことがありました。

6月7日にブリュッセルのスタジアムに降った雹

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▲ 6月7日の Daily Mail より。


そして、昨日 6月25日は、モスクワ近郊などを含めて、広範囲で「雹と雪」が同時に降るということが報じられていました。

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ria56.ru より。


記事の見出しにある通り、それらの雹は大きなものでは「タマゴの大きさ」ほどもあったということです。

また、同じ 6月 25日にはスモレンスク地域でも、広範囲で雹が降ったことが報じられています。

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pln-pskov.ru より。


首都のモスクワでも、かなり大きな雹が降りました。

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▲ 6月25日の utro.ru より。


また、この日は各地で、6月下旬だというのに、雹と共に「雪」も降ったようで、いかにロシアとはいえ、6月下旬の雪には驚いた人たちが多かったようです。

世界中で「奇妙で異常な天候」が続いています。

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2014年06月24日


ノルウェーで降り続ける6月の雪。同日にノルウェー各地で過去36年間で最大の降雨



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▲ 2014年6月22日の IceNews より。


先日、

記録にはないと地元の気象学者が語るノルウェーでの「6月の雪」をもたらした原因は?
 2014年06月18日


という記事で、ノルウェーのトロムソという場所で 6月 16日に雪が降ったことを記しました。これは当地としては観測記録のない出来事だったのですが、6月 22日にも、この地域を中心として、ノルウェー北部の多くの場所で降雪があったようです。

観測記録はともかくとしても、冒頭にある報道のタイトル「6月に雪?」という表現に、その感覚がわかるような気がします。

下もノルウェーの 6月 22日の報道ですが、「雪の夏」というような意味のタイトルの記事です。

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nearadio より。


降った雪の量は、トロムソ北部で最大で4センチ程度だったそうです。


そして、雪の問題以上に深刻なのは、ノルウェーは「雨が異常に多い6月」となっているということです。

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▲ 6月22日の adressa より。


6月21日から翌日にかけて、ノルウェーのオークダルという町などで 37ミリメートルの降雨量があり、これは日本の感覚で考えれば、特に多いとも思いませんが、ノルウェーでは、一日での降雨量としては、1978年以来の記録的大雨なのだそうです。

最近の日本だと平気で一日に何百ミリとかの豪雨が降ったりするわけですが、もともと降雨量の多くない地域では、30ミリ程度の雨でも上の写真のように道路が浸水したりといった被害が出てしまうようです。

いずれにしても、ノルウェーには現在、「異常気象の6月」という雰囲気が漂っているようです。

そして、この原因が海流や北極からの大気の流れだったりした場合、他のヨーロッパの地域にも同じような気候状況が出現する可能性があり得ます。

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2014年06月20日


モスクワ近郊のトヴェリで観測史上初めて6月に雪が降る。低温記録も60年ぶりに更新



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▲ 2014年6月19日の RG より。


前回の記事は、

エストニアで32年ぶりに「6月の降雪」の記録
 2014年06月19日

というものでしたけれど、他にも最近は「6月になってから雪が降る」ということが各地で怒っていますが、
6月18日から19日にかけて、ロシアのトヴェリという地域で、雪が降りました。


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▲ 雪の中でポーズを取る女性。loft36 より。


観測史上で、この時期に同地域に雪が降った記録はないのだそう。

このトヴェリというのは、 Wikipedia では、

トヴェリはヴォルガ川に面するロシア連邦の都市。トヴェリ州の州都。ロシア有数の古い歴史を持つ都市。モスクワより北西に170km。


とあり、モスクワからそれほど離れていない場所のようです。

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また、雪が降っただけではなく、気温も1度までしか上がらず、60年前の低温記録を更新し、この時期としては過去最低の気温を記録した日となりました。

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▲ 共に2014年6月19日のロシア TVC より。



この日のロシアでは、他に、ムルマンスク、コストムクシャ、そして、サンクトペテルブルクなどでも雪やみぞれが降ったそうで、特に、コストムクシャで6月に雪が降った記録は、1932年と82年前のことでした。

このような「記録破りの雪の知らせ」は世界各地からまだまだもたらされそうな気配です。

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2014年06月19日


エストニアで32年ぶりに「6月の降雪」の記録



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▲ 6月18日のルーマニアTVより。


エストニアという国はどうも馴染みがないですが、下のようなロシアと隣接している北欧諸国に近い国です。

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そのエストニアで、6月17日に「6月として 32年ぶりの降雪」があったことが、エストニアおよび周辺国メディアで報じられていました。

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Romania TV



最近、この北欧近辺には、「北極からの大気」が流れ込んできていること、あるいは、メキシコ湾から北欧までやってくる「メキシコ湾流」という暖かい海流に何か変化が起きているのかわからないですが、「季節外れの雪や寒さ」の報道が目につきます。

先日も、

記録にはないと地元の気象学者が語るノルウェーでの「6月の雪」をもたらした原因は?
 2014年06月18日

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▲ 6月16日に「これまで記録にない」雪が降ったノルウェー北部のトロムソという街の近郊のその日の様子。


今回のエストニアの雪の報道を地元メディアからご紹介しておきます。




Snow in June raises eyebrows in Estonia
Focus Fen 2014.06.18

エストニアの6月の雪に驚く住民たち


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エストニアは、1年のうち数ヶ月間が氷点下の気温であり、そのエストニアに住む住民たちは、少しの雪には慣れている。

しかし、その雪が「6月に降った」となると、さすがに雪になれたエストニアの人々も困惑を隠さなかったと AFP は報告している。

なお、記録に残っているエストニアでの6月の雪は、1982年6月17日の降雪で、実に 32年前の「同じ日」に雪が降ったのが最後の記録となる。

エストニアの6月の日中の平均気温は、18度から20度くらいだが、雪の降った6月17日には気温は氷点下まで下がった。

ちなみに、先月は欧州の多くの地域を 30度以上の熱波が襲っていたが、今週になって突然、冬に戻ったかりような天候となった。


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