2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。






2015年09月17日


カリフォルニア州に相次いで打ち上げられる巨大リュウグウノツカイ



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▲ 2015年08月18日の米国ロサンゼルス・タイムズ Biggest oarfish seen at Catalina Island in years washes ashore より。



今年6月に、アメリカのカリフォルニア州にあるサンタカタリナ島という島に、5メートルの長さの深海魚リュウグウノツカイが打ち上げられたことがあります。

[参考記事]5メートルのリュウグウノツカイが打ち上げられたアメリカ西海岸で続く異変の先は?


下がその時の報道写真です。

oarfish-catalina-island-june-2015-2.jpg
Orange County Register


そのサンタカタリナ島では、その後の今年8月にも、それよりもさらに巨大だと考えられるリュウグウノツカイが打ち上げられたことを報じているのが冒頭のロサンゼルスタイムズの記事です。

打ち上げられたリュウグウノツカイは、発見時には体長 4.5メートルでしたが、尾の部分が切れていたため、完全な状態なら7メートル以上ある個体だったと推測されています。

そして、9月15日、サンタカタリナ島から近いラホヤという場所で、死亡したリュウグウノツカイが打ち上げられているのが発見されたことが報じられていました。


la-jolla-01.gif

▲ 2015年09月15日の米国 CBS News Rare oarfish found dead in the surf at La Jolla より。


サンタカタリナ島とラホヤの位置関係は下のようになります。


santa-catalina-La-Jolla-map.gif


アメリカでは、西海岸に集中的にリュウグウノツカイが漂着していて、今回のものは死んだものですが、昨年には、生きたリュウグウノツカイが、カリフォルニアのラ・パズというビーチリゾートの浅瀬に泳いできた光景が撮影されています。

下がその時の動画です。




今年は、アメリカだけでも、今回のラホヤの例で、報道されている限り、リュウグウノツカイの漂着は3例目となります。

リュウグウノツカイが頻繁に漂着することにどういう意味があるかということについては、これが明確に研究されたり、因果の関係が示されたことはないように思いますが、巨大な深海魚が浅瀬に打ち上げられる、まして、リュウグウノツカイのような巨大魚が打ち上げられるという出来事自体にインパクトがあるのかもしれません。

そして、カリフォルニア州を含めたアメリカ西海岸では、海洋生物の大量死などの「海の異変」が起き続けています。

5月20日に大量にバハカリフォルニアに打ち上げられたクラゲ

Jellyfish-California-05.gif


最近では、カリフォルニアにクジラが相次いで打ち上げられていますが、こういうこともリュウグウノツカイの漂着が相次ぐことと関係があるのかもしれません。

[参考記事]カリフォルニアの海岸に多数のクジラが死んで打ち上げられている


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2015年09月06日


カナダのミッション市で撮影された「青い顔」を持つ黒い熊



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▲ 2015年09月02日に YouTube にアップされた動画より。


カナダで、「青い顔」を持つ熊が旅行者によって撮影され、話題となっています。

これは、動画を見ていただいたほうがわかりやすいと思いますので、動画を貼っておきたいと思います。

オリジナルの動画は、

Black Bear with Blue head near Silvermere Lake is Mission, BC

にありますが、熊にはそんなに近づけないためもあるのでしょうが、撮影の距離がかなりありまして、少しクローズアップさせた画像を取り入れた動画が下のものです。

ブリティッシュコロンビア州ミッション市で撮影された青い顔の熊




確かに「顔だけが青い」という奇妙な熊であることがわかります。

blue-02.jpg


撮影された場所は、ブリティッシュコロンビア州にあるミッションという場所で、地図を見ますと、アメリカとの国境に近い場所のようで、わりとすぐ下がシアトルです。

Silvermere-Mission-Map.gif
Google Map


カナダに「ミッション」( Mission )なんて名前の市があることを初めて知りました。

同じ北米大陸を南に下っていくと、カリフォルニア州には「メッカ」( Mecca )なんていう町もあるわけで、北米大陸の西海岸は、何だか宗教的な「ライン」が引かれているようにも見えたりして。

mecca-mission.gif
In Deep


そして、最近のアメリカの西海岸は、海洋動物の大量死を含めて、いろいろなことが満載です。

最近も、地図では今回のミッション市のわりすぐ下のアメリカのオレゴン州沿岸で、「紫の波」なんてのが発生しています。

oregon-purple-waves2.jpg
米国オレゴン州沿岸に押し寄せ続ける「原因のわからない紫色の波」


紫の波に、青い顔の熊・・・。

何かの啓示や示唆なのか、あるいは、すべてごく通常の現象なのか。

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2015年09月04日


ロシア西部の原子力発電所近くで発見された「謎の生物の死骸」の正体は? (エイリアンではない模様)



Sosnovy-Bor-alien.gif

▲ 2015年09月03日のロシア 45News.ru より。


上の「エイリアンではなかった」という見出しは何かと思われるかもしれないですが、これはその前日に欧米で報じられたニュースに対しての「レスポンス」的報道だといえます。

その前日の報道とは、たとえば、下は、英国エクスプレスの「ロシアで謎のエイリアンの死骸に困惑する科学者たち」という記事です。

russia-alien-02.gif

▲ 2015年09月02日の EXPREES Scientists baffled after mysterious "alien" corpse found in Russia より。


要するに、ロシアで上のようなものが見つかったのですが、それが欧米を中心に「エイリアン」として大きく報道されてしまったようです。

見つかったのは、ロシアのレニングラード州西部にある都市ソスノヴイ・ボールという場所の松林で、近くには原発があるのだそうです。

Sosnovy-Bor-map.gif
Googla Map



この場所は、ロシアではありますが、ヨーロッパとの境のあたりの場所です。

見つかった死骸の大きさは、以下の写真で比較できると思います。

corpse-russia-1.jpg
Extranotix Misterio


近くで見ると下のようなものです。

Alien-Creature.jpg
MIRROR


そして、冒頭のロシアの報道では、クラスノヤルスク生物物理学研究所での専門家の鑑定によって、まだはっきりとはしていないものの、「鳥類の胚」、つまり、卵の中の成長過程の鳥の死骸ではないか、という推論が出たということであります。

確かに、鳥の卵の中での成長過程というのは、とても「エイリアン」っぽい感じをする時があるのです。人間もそうですが、多くの生き物では、胎児の時代は生まれ出た後とはかなりちがう様相をしていることが普通です。

今回のロシアのものもそういうたぐいのものなのか、あるいは、何か他のものなのかは今のところは正確にはわかりません。

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2015年08月01日


マレーシア機の残骸(かもしれない)物体が発見されたレユニオン島で、その翌日にこの島の火山が大噴火



Reunion-eruption-top.gif

▲ 2015年07月31日のロシア RT より。


アフリカ大陸の西にあるレユニオン島という小さな島が今、話題となっています。

それは下のようなニュースが報じられたことによります。


不明のマレーシア機か、レユニオン島で残骸発見
TBS News 2015.07.30

reunion-mh370.jpg

1年以上消息不明となっていたマレーシア機の可能性がある残骸が見つかりました。

インド洋・マダガスカル近くのレユニオン島で、飛行機の翼の一部とみられる残骸が見つかりました。マレーシア政府は、去年3月に消息を絶ったマレーシア航空370便の可能性があるとして、調査チームを派遣しました。

また、マレーシアの副運輸相は、「残骸が行方不明機と同じボーイング777であることはほぼ確実」と述べています。



こういうことで話題となりましたこの島で、その残骸が見つかった翌日に、この島にある火山が噴火したというのが冒頭のニュースです。

ちなみに、このレユニオンの場所は下のようにマダガスカルのすぐ近くです。

レユニオン島の位置
reunion-map.gif
・Google Map


地理的にはアフリカなんですが、この島の所属は、レユニオン - Wikipedia によりますと、

レユニオン(Réunion)は、フランス共和国の海外県ならびに海外地域圏である。

ということで、ここはフランスなのでした。

公用語はフランス語で、フランス都市部からは、電話も国際番号が不要という「完全なフランス」。

それはともかく、このレユニオンにあるピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ火山( Piton de la Fournaise )が、マレーシア機の残骸かもしれないものが見つかった翌日に噴火したのですね。

噴火するピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ

Pitondela-Fournaise-01.jpg
CultureVolcan


Pitondela-Fournaise-02.jpg
Imaz Press Reunion


まあ、単なる偶然であるにしても(あるいは偶然ではないにしても)、いろいろな思惑も乱れ飛んでいたマレーシア機の失踪事件が1年半ぶりくらいに掘り起こされたその翌日に「その場所で噴火」というのは、確かに示唆的ではあります。

それにしても、火山の噴火が本当に増えています。

7月22日から 28日の5日間だけでも、世界中で 20以上の火山が新たに噴火したか、あるいは現在、噴火の兆候を見せています。

日本のいくつかの火山を含めて、スタンバイ状態にある火山が世界中に控えている状況のようです。

地球の火山活動が新しい段階に入っている感じがします。

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2015年06月12日


米国ハートランド研究所の科学者による「地震予測は必要ないのでは」 という意見を読んで



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▲ 2015年06月10日の PA Pundits より。


アメリカにハートランド研究所( Heartland Institute )という科学研究所があります。

ここは世界で最も「地球温暖化説に反対」している団体のひとつですが、このハートランド研究所の科学者の1人が、先日、冒頭のような「地震予測に否定的な見解」を述べる記事を書いていました。

最近のアメリカでは、地震予測に関心が高まっていて、また、日本でも、あるいは他の様々な国で、地震予測のニュースは日々取り上げられます。

earthquake-2015-top.gif

▲ 2015年06月10日の The Rakyat Post より。


しかし、現時点では、地震が発生する日時や場所について「きわめて曖昧な予測」なら、確かにある程度はできるものかもしれないですが、今の曖昧な地震予測は本当に必要かな、と感じる部分は私にもありました。

このアラン・カルバ( Alan Caruba )さんという科学者の記事を翻訳したいと思います。



Predicting Earthquakes. Not
PA Pundits 2015.06.10


地震の予測。否


スペース&サイエンス・リサーチ社( Space and Science Research Corporation )の代表ジョン・ケイシー氏は、『冷たい太陽:太陽の危険な”休止状態”が始まった( Cold Sun: A Dangerous ‘Hibernation’ of the Sun Has Begun! )』の著者でもある。

彼はこの本で、これからの気象サイクルに注意するように述べており、また、地球温暖化のデマにも注意するよう呼びかけているが、このことは多くの人には知られていない。母なる大自然は、地球が劇的に温暖化したと主張をするような山師に協力はしないだろう。

1998年からの太陽活動は、歴史上でも非常に少ない黒点数、あるいは少ない太陽嵐となっていて、このことから、地球は小氷期のような寒冷化に向かうと予測されている。

この 2008年1月4日から始まった太陽活動は、1755年に太陽黒点観測が開始されてから 24番目の太陽活動最大期で、サイクル24と呼ばれている。そして、サイクル24は、太陽個句点観測が始まって以来、最低レベルの太陽活動となりつつあることが記録されている。

さて、6月8日にスペース&サイエンス・リサーチ社からリリースされたニュースリリースを見て私は驚いた。そこには「アメリカで地震と火山噴火の脅威が増加」と書かれていた。なぜ驚いたかというと、率直にいえば、かつて、私も同じリリースを出していた可能性があるからだ。


us-earthquake-threat.gif
スペース&サイエンス・リサーチ社のニュースリリース


地震活動についての研究は、過去数十年に渡って行われてきたが、アメリカ地質調査所( USGS )でさえ、地震がいつどこで発生するかの予測について言及したことはない。

アメリカ地質調査所が伝えられることは、過去に大地震があった特定の地域の研究に基づいて、科学者たちが、その地域での大地震の発生する確率を計算すること、そして、岩石に蓄積した歪みの速度の率を計測して発表することだけだ。

要するに、アメリカ地質調査所でさえ、地震がいつどこで起きるかの予測に役立つ情報はほとんど持っていないということだ。

スペース&サイエンス・リサーチのニュースリリースの内容は、代表者のジョン・ケイシー氏が、アメリカ連邦緊急事態管理庁( FEMA / フィーマ)のクレイグ・ヒューゲイト( Craig Fugate )長官に送った手紙についてのものだ。

そこには「アメリカの地震の数や火山噴火の記録から、壊滅的となる可能性のある期間を記載」した内容が開示されている。

ケイシー氏の手紙の概要を少し書き出そう。

「太陽エネルギーが信じられないほど劇的に減少していますが、これは、地球を数十年に渡っての寒冷期に導くだけではありません。同時に、モンスター級の地震や、記録的な火山噴火による地理的荒廃をもたらすのです」

他の科学者たちも、これについては同様の結論を導いている。数年後、すべての地球温暖化と気候変動説は一蹴されるだろう。

私は、同僚でもあるハートランド研究所の科学ディレクター、ジェイ・レアー博士にこの件について尋ねた。彼の反応と態度は非常に率直だった。

彼はこう述べた。

「私も読んだが、非常に懐疑的だと思っている。緊急事態管理庁は、マスコミの方を向いているような感じだ。もちろん、彼等が間違っていたとしても、誰も動揺しないだろう」

「害はないだろうし、反則というわけでもない。既知の地震帯で地震に対して準備をすることは理にかなっている。しかし、恐怖を作り出す必要はないだろう」

私はすべての人々に、このレアー博士の懐疑的な見方をお勧めしたい。

このアメリカで大地震は起きるのか。

その答えは明らかにイエスだ。

中央ミシシッピー川流域で発生し、遠く離れたニューヨークやワシントンD.C.などでも揺れを感じた巨大地震群だったニューマドリッド地震は、アメリカ合衆国の歴史の中で最大の地震だ。

このニューマドリッド地震では 1811年12月16日から 1812年3月まで続き、中央中西部で 2,000回以上、震央では 6,000から 10,000回の地震が記録されたとされる。

そのような過去がある以上、可能性はあるのだ。

しかし、次の新しい大地震や火山噴火がいつ発生するのかということについて、その答えを持っている者は誰もいないと私は考える。


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2015年06月02日


消された地震:M8.1の地震が日本で起きた30分後にオーストラリアで発生したM4.0の地震データが翌日インターネット上からすべて消滅



usgs-wipe-data.gif

▲ 2015年05月31日の Dutchsinse より。


5月30日に、日本の海域で、マグニチュード8.1という大きな地震が発生しましたが、その 35分後、オーストラリアのニューサウスウェールズ州にあるオーストラリア首都特別地域の近辺で、マグニチュード 4.0の地震が記録されました。

この地震の記録は、オーストラリア連邦政府の管轄であるオーストラリア地質科学研究所(あるいは、ジオサイエンス・オーストラリア/ Geoscience Australia )のページに即時にデータが掲載されました。


2015年05月30日のオーストラリア地質科学研究所
Geoscience-Australia.gif
・現在このページは存在しません。


ところが、翌日、上のページは削除されていて、検索すると、今も下のように「このデータはご利用いただけません」と表示されます。

au-data-01.gif
Geoscience Australia


しかし、この最初の地震データそのものは存在していたことが、 Google のキャッシュからわかります。

つまり、1度データとして掲載したものを、後に削除したことが判明してしまったわけです。データミスなら、その旨の説明があるはずですので、こっそりと消したということになりそうです。


さて、一体何があったのか・・・ということが、オーストラリアだけではなく、いろいろな国の人たちの間で囁かれているということになっています。


まあ、何があったのかはわかりようがないですが、最初のデータを元に地震のあった場所を特定してみますと、大体ですが、下のあたりになると思われます。

au-earthquake.gif
Google Map


シドニーとキャンベラを結ぶあたりで、オーストラリアの首都圏に位置する場所でもあります。

ちなみに、どうして今回のようなことが大きな話題になるかというと、このオーストラリアという国は、極めて地震が少ない国でして、例えば、オーストラリアのワーキングホリデー関係のページには以下のような表記があります。


地震のない国 オーストラリア

「地震ってどんなものなの?」「どんな感じ?」オーストラリアで地震の話をすると決まって返ってくる反応がこれ。

雪を見たことがない子供達に、私の出身地での雪の話しをした時と同じような反応です。見たことも経験したこともない「未知の世界」への感覚なのですから、同じようなものなのかもしれません。

オーストラリア大陸には地震がない・・・国の歴史自体が浅いため地震被害の記録が残っていない事もあるのかもしれませんが、確かにオーストラリア大陸にはほとんど地震がありません。

かといって、皆無というワケでもなく、過去にはシドニーの北にある都市ニューカッスルで人的被害のあった地震があったほか、最近でも首都のキャンベラ近郊や大陸のずっと内陸部の砂漠の真ん中で地震が観測されています。

ただいずれも揺れが小さい上、人がほとんど住んでいない地域であるため、地震を体験した人はほとんどいないというのがオーストラリアの現状です。



もちろん、そんなオーストラリアですから、建物の耐震設計は「まったく」されていません。上のサイトにも、

> たとえばブロック塀で使用するブロックを使って3階建ての建物を建ててしまう、20階建ての高層マンションなのにその外壁にレンガが積んである

と書かれていて、「地震など起きるわけがない」という建物やライフラインであるようです。


もっとも、世界を見てみれば、耐震設計されていないのが普通で、アメリカなども西海岸の一部以外では、おそらくは「まったく」耐震設計はされていないと思われます。

ニューヨークの地震
 2009年02月05日

という記事に書いたことがありますが、高さ 443メートルで 102階建てのエンパイア・ステートビルは、地下階は 11メートルで 1階だけ、基礎工事はわずか 17メートルという構造です。

つまり、この高層ビルにしても、ただ地面の上に乗っかっているようなものなのです。

このようなところで、例えば、日本でいう震度6程度の地震が起きたら、もう何もかもどうにもならなくなってしいます。

それは高層ビルの立ち並ぶオーストラリアの首都圏でも同じはずです。

今回、比較的近くで地震が記録されたシドニーなど、高層ビルだらけです。

シドニーの夜景
sydney-buildings.jpg
日経BP

今回の「データが消えた」ことについて、一体何があったのかはわかりませんが、5月30日の小笠原沖地震は、1900年以降のM8以上では世界最深の地震と気象庁が発表(報道)したりしていて、地震も変化してきています。

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2015年06月01日


地球で最も震源の深い地震が起きやすい南太平洋のフィジーが「謎の揺れ」に見舞われている



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▲ 2015年05月27日の FBC より。


南太平洋のフィジーで、「謎の微震」が続いています。

あとで報道をご紹介しますが、地震の揺れではないようで、現在、フィジー当局が調査しているようです。

フィジーは下の場所にある諸島で、日本も含まれる環太平洋火山帯の始まりあたりの場所でもあります。

fiji-location.jpg
フィジー・ダイビング

特に揺れが続いているのが、カンダブ島という島で、下のような良さげな島のようです。

フィジー・カンダブ島
kadavu.jpg
Kadavu Fiji


ちなみに、私は二十数年前ですが、このフィジーに1週間ほど行ったことがあります。

今はどうなっているのかわからないですが、当時は、とにかく穏やかでのんびりとした島で、本当にいい場所でした。

そんなフィジーなのですが、実は、このあたりは、

「非常に深い震源での地震がおきやすい場所」

でもあります。

おそらくは、世界で最も「深い地震が起きやすい」ところだと思います。

日本では 5月30日に小笠原諸島を震源として発生したマグニチュード 8.5という、比較的、とんでもない規模の大地震がありましたが( 6月1日にマグニチュード 8.1に修正)、あの地震は、震源の深さが 590キロメートルと非常に深いものでした。

そのために、被害もそれほどではなかったということがあります。

5-30-japan.gif
Yahoo! 地震情報

このような、震源の深さ 500キロメートルなどという深い場所での地震がフィジー周辺では毎日のように起きます。

たとえば、下は、フィジー周辺の過去 30日間のマグニチュード 2.5以上の地震を示したアメリカ地質調査所( USGS )のデータです。

fiji-earthquake.gif
USGS

フィジー( Fiji )と書かれた場所での地震の震源の深さが軒並み 500キロメートル以下であることがわかると思います。

このように、大変に震源の深い地震が起きやすい場所なのですが、そこで、「謎の揺れ」が続いているということが気になり、記事として取り上げてみた次第です。

なお、災害情報サイトの RSOE EDIS によりますと、現在、揺れは止まっているとのことです。

この揺れについて、冒頭のフィジー FBC の報道をご紹介します。



Tremors will be more frequent: Finau
FBC 2015.05.27


揺れはさらに頻繁になるだろう:鉱物資源省長官


カンダブ島の住人たちは、今後も震えを感じ続けることになるかもしれないと、フィジーの鉱物資源省は述べる。

しかし、それらは揺れの強さそのものが大きくなることはないだろうという。

鉱物資源省マラカイ・フィナウ( Malakai Finau )長官は、揺れは今後頻繁になるだろうとして、現在の揺れの強さが、避難などの措置が適当かどうかを識別しなければならないと述べた。

5月27日には、カンダブ島のナカサレカ地区とラキラキ地区の2つの地区で、朝から3度の揺れが発生し、これまでの総数は 64回にのぼった。

フィジーは環太平洋火山帯に位置しているため、このような出来事が起きやすいとフィナウ長官は言う。

現在、ナカサレカ地区とラキラキ地区には調査チームが派遣されていて、この微動が、さらに大きなトリガーとなり得るかどうかの判断を行っており、島民への避難指示などを出すべかどうかの見当がなされている。


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2015年04月18日


地獄への門:中国に開いた燃え上がるシンクホール



中国新疆ウイグル自治区に開いた燃え上がる穴
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▲ 2015年04月10日の RT Mysterious blazing sinkhole shocks Chinese village より。


中国北西部の新疆ウイグル自治区ウルムチの近くに、上の写真のような「地下が燃えているシンクホール」が突然開き、住民たちを不安にさせています。

近くで見ると下のようになっていて、中が燃え上がっていることがわかります。

fire-hole-02.jpg


温度は、最高で 792度に達していて、穴に木などを近づけると、瞬く間に燃えてしまいます。

sink-hole-792.jpg


住民の人々は「地獄への扉」と呼び、安全上の懸念を持つ一方で、観光客誘致にもつながるかもしれないという思惑も広がっているのだとか。中国中央テレビによれば、現場は 1970年代に石炭の採掘場があった場所で、地質的に「燃焼炭層」だそうで、そこが燃えているのだろうということです。

ちなみに、ウルムチというのは、地図では下の場所にあります。

ulmuchi.gif


地図の左側に「トルクメニスタン」という国がありますが、ここには巨大な「燃え上がるクレーター」があり、やはり、「地獄の門」や「地獄への扉」という名で知られています。

hellish-attractive-crater.jpg
RT


トルクメニスタンの「地獄の門」は、1962年5月以来、50年以上にわたり燃え続けているもので、これは地下のガスが燃えているものですが、ここは今では観光名所ともなっています。

今回発見されたウルムチの「地獄の門」は現時点では小さなものですが、今後どのように変化していくのか注目されています。

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2015年02月25日


世界で最も汚染された場所



世界で最も汚染された場所をまとめているサイトがありました。

These are the Most Toxic Places on Earth
NEWSZOOM

こういうランキングは何らかの形でいろいろと出てくるのですが、集計するものによっても、違うものですが、私の知らない場所も多く、ひとつの参考としてご紹介しておきたいと思います。

なお、ページにはひとつひとつには詳しい説明があるわけではないですので、他のもので調べた記載ををリンクと共に記しておきます。説明がつけられなかったものもあります。また、チェルノブイリに関しては、あらためて説明するのも奇妙ですので、付記はしていません。

それでは、ここからです。



世界で最も汚染された場所トップ10

10位 ノリリスク(ロシア) 汚染物質:鉱物廃棄物
Russia Norlisk

10-norilsk.jpg

ノリリスク - Wikipedia より

ノリリスクのコンビナートは、世界のパラジウムの35%、白金の25%、ニッケルの20%、ロジウムの20%、コバルトの10%を生産している。また、ロシア連邦で生産されるニッケルの96%、コバルトの95%、銅の55%がノリリスクのコンビナートで生産されている。2001年10月より閉鎖都市に指定され、外国人観光客の訪問が規制されており、ロシア人訪問者も訪問許可が必要となっている。

なお、2007年の GIGAZINE の記事には、

ここはロシアで一番汚染された場所だと考えられており、雪は黒く、空気は硫黄の味がするそうで、工場労働者の平均寿命はロシア全体の平均を10歳も下回っているらしい。

とあります。



9位 ニジェール・デルタ(ナイジェリア) 汚染物質:石油
Nigeria Niger River Delta

09-niger-river-delta.jpg

ナイジェリア・ニジェールデルタの石油汚染は史上最悪規模 - AFP より

国連環境計画は、ナイジェリア最大の産油地帯ニジェール・デルタに関する報告書のなかで、同地帯の一角を占めるオゴニランドを数十年にわたり荒廃させてきた石油汚染について、史上最大規模の除去作業が必要だとの認識を示した。

報告書は、石油汚染が及ぼす広範囲な影響について2年間、実施した科学的調査の結果をまとめたもので、同地域の再生には少なくとも30年かかると予想した。



8位 マタンザ・リアチェロ川流域(アルゼンチン) 汚染物質:化学廃棄物と鉱物廃棄物
Argentina Matanza-Riachelo

08-mantaza-riachuelo.jpg

2006年の Voice Japan の記事 より

日本の国際協力機構(JICA)の調査によれば、Villa Inflamable(マタンザ・リアチェロ川沿いにあるスラム)に暮らす7歳から11歳までの子どもの50%から血液中に鉛が検出されており、また10%からは尿に塩素が検出されている。個々の住民からの健康被害の訴えも深刻である。



7位 南カリマンタン(インドネシア) 汚染物質:金採掘場で使われる水銀での汚染
Indonesia South Kalimantan

07-south-kalimantan.jpg



6位 カブウェ(ザンビア) 汚染物質:鉛、カドミウム汚染
Zambia Kabwe

06-zambia-kabwe.jpg

カブウェ - Wikipedia より

長年の採鉱の結果、都市の環境は悪化し、2007年にブラックスミス研究所が発表した「世界でもっとも汚染された10の都市」の中に、カブウェもランクインした。土地全体が鉛やカドミウムで汚染されており、子供の鉛の血中濃度は通常の5倍となっている。




5位 ハザリバーグ(バングラデシュ) 汚染物質:皮革工場の廃液による汚染
Bangladesh Hazaribagh

05-bangladesh-hazaribagh.jpg

日本の革靴、汚染の源 輸出国バングラ、河川汚濁深刻 - 朝日新聞より

バングラデシュ・ダッカ南部のハザリバーグ地区は、革靴の原料になる皮革のなめし工場が並ぶ。その数は大小200。国内の皮革の9割がつくられ、3万人ほどが働く。汚水や悪臭の原因は、工場で使う化学物質だ。クロムや硫黄の化合物など数十種類。有毒だが、労働者たちは素手でマスクをつけずに作業を続ける。

NGO「環境と人材開発の会(SEHD)」が1999年に労働者179人を調べると、国内平均と比べた罹患率は皮膚炎で52倍、胃炎は37倍、ぜんそくで6倍に達していた。



4位 ジェルジンスク(ロシア) 汚染物質:化学廃棄物
Russia Dzerzhinsk

04-russia-dzerzhnsk.jpg

ジェルジンスク - Wikipedia より

1930年に市となって以降、工業都市として大きく発展し、ソビエト連邦の化学工業の中心地のひとつとなった。また、20世紀後半の東西冷戦期には化学兵器の生産拠点でもあった。

現在、化学工業から生じた廃棄物処理が不適切なため発生した水質・土壌汚染が問題となっている。



3位 チタルム川流域(インドネシア) 汚染物質:銅と鉱物汚染
Indonesia Citarum River Basin

03-gitarum-river-basin.jpg

世界にある、膨大な量のゴミが堆積する7つの場所より

チタルム川の色は頻繁に変わる。その原因となっているのが、近くにある織物工場で、そこから流れ出る染料などがそのまま、この川の色となって現れている。ここ数十年で何百もの工場がこの周辺につくられている。



2位 チェルノブイリ(ウクライナ) 汚染物質:核物質
Ukraine Chrnobyl

02-ukraine-chernobyl.jpg



1位 アグボグブロシー廃棄場(ガーナ) 汚染物質:電子廃棄物
Ghana Agbogbloshie Dumpsite

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ガーナ、アグボグブロシー;世界で最も電子機器が不法投棄される場所より

捨てたい業者や個人がいれば、受け取ることでお金を稼ぐ人も。つまり、違法投棄が一種のビジネスを生んでしまっているということです。そんな構図の中でアグボグブロシーには次々と電子機器が・・・。

さらに若者がここにある電子機器を漁ります。お目当ては銅などの鉄です。毒性の煙があがる状況で彼らを襲うものは、やけど、不衛生なままの傷跡、目や肺の障害、ひいては喘息や食欲不振、ひどい頭痛や呼吸器障害・・・。ここで働く人の多くは、なんと20代のうちにガンで亡くなっています。


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2015年02月10日


アメリカで広範囲に降った「牛乳のような雨」の原因はロシアの火山噴火?



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▲ 2015年2月7日の USA トゥディ Mystery milky rain falls on Washington, Oregon より。


アメリカのオレゴン州、ワシントン州、そして、アイダホ州などで、「白く濁った雨」が降ったことが報じられています。

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USA Today


オレゴン州、ワシントン州、アイダホ州の場所
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原因としては、ロシアのカムチャッカのシベルチ火山の噴火によるものか、メキシコのコリマ山の火山噴火の火山灰が、雨に混じったのではないかとされています。

しかし、気象衛星にまったく火山灰の動きがないことなどもあり、他の原因である可能性もあるようです。

ただ、もし、仮に、これがカムチャッカやメキシコの火山灰が関係しているとすれば、火山灰の移動距離は「約 5,000キロメートル」にのぼり、火山灰の大気への影響は世界的なレベルに達するということの証左となるかもしれません。

火山灰は、大気に放出されることにより、大気中の分子と結合して、太陽光を徐々に遮る機能を持つことが知られています。このあたりは、

太陽と火山噴火の増加が作り出す地球冷却のシステム
 2014年11月08日

という In Deep の記事の後半に記されています。

そして、今現在も世界の火山活動はとても活発でして、この火山状況を見ていますと、いろいろと考えるところがあります。

もちろん、火山の噴火とは「まったく関係ない」理由である可能性もあります。

この「白く濁った雨」に関して、USA トゥディの記事をご紹介します。



Mystery milky rain falls on Washington, Oregon
USA Today 2015.02.10


謎の乳白色の雨がワシントン州、オレゴン州に降る


乳白色の雨と表現できる雨が、ワシントン州やオレゴン州の一部に降った。
この雨の発生源は不明だ。

2月6日にアメリカ国立測候所は、アイダホ州ハーミストンの 15以上の都市から、同じような濁った雨の報告を受けた。気象局は、試験のためにこの雨のサンプルを採取し、その水はラボに送られた。これらの雨は、太平洋からの暴風雨によって、降雨のあった地域全体の車や窓をライトグレーで染めた。


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専門家たちは、最近のメキシコでの火山の噴火や、ロシアの火山の噴火による火山灰が大気の移動により、暴風雨と共にアメリカ上空を通過した可能性を唱えている。

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ワシントン州ワラワラ郡の危機管理は、火山灰は約 4,800キロメートル離れたカムチャッカのシベルチ火山の噴火によるものである可能性があると、フェイスブックに声明を出した。

シベルチ山は、1月下旬から4キロ以上の火山灰を上げている。

しかし、声明では、この濁った雨の発生源は科学的にはまだ確定していないことを警告した。

CNNの気象学者は、濁った雨の原因の可能性としては、メキシコので噴火しているコリマ山を指摘した。コリマ山は、雨が降った地域から 3,000キロメートル以上離れている。

気象衛星には、火山灰の移動は一切示されていないが、気象学者たちは、このような厚い雲と多い湿気の中では珍しいことではないという。


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