2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。






2009年07月19日


東京の憂鬱

数日前から気になってはいたのですが、やはり行徳の稲毛・西のグラフはおかしいですね。

w-g-2009-07.gif


季節的なものかとも思っていたのですが、Eスポと関係のない反応をしていることと、西方向だけが単独した反応を見せているあたり、一種の異変だとは言えそうです。

とりあえず、参照できるだけの過去のグラフ(半年程度前まで)と照らし合わせてみたのですが、同じような形はないですね。

一番の理由は、この半年や1年くらいの間に、西方向を参照するような地震が起きなかったという理由はあるかと思います。


tokyo-bay-2.jpg

それは上の地図を見ていただければわかると思うのですが、Aが稲毛ですが、そこから西というのは、東京湾を経由して、東京都から神奈川あたりの方向を示していて、このあたりで大きな地震というのはずいぶんと起きていないと思います。つまり、西指向のグラフが反応する理由が、Eスポや落雷以外ではあまりなかったことにあるようです。


この1年〜2年でもっとも多く反応したのは稲毛の東指向と北指向のグラフで、それはそのまま地震の多さと比例しています。東は千葉沖から茨城沖、北は茨城から福島などの東北方面を指向していて、実際に関東から東北での多くの地震はこのあたりで起きてきました。なので、西が今までも反応してこなかったのは、その方向で地震が起きていないのですから、ある意味、当然ではありました。


そこが反応し続けている・・・。


これはあまりいい感じのものではないかもしれません。

ちなみに、行徳のグラフは地震の規模を別にすれば、思いの他、地震の発生を予告していると思います。ただ、規模とグラフの変動の大きさはそれほどリンクしない時もあって、グラフの変動が大きくても、地震は小さな場合も多々あります。

なので、大したことはないかもしれませんが、東京湾を中心として東京、神奈川、千葉の房総あたりまではしばらくは注意してもいいのかもしれません。あとは、どの程度までを拾うのかという問題とも絡みますが、先日の富士山あたりもまあカテゴリーに入るかもしれません。

まあ、注意するといっても、落ちそうな危ないものを固定したりとか、そういうものの点検です。
ワタシは大体チェックも終えて、あとは野となれ山となれ。


関連事項として、

Pisco の

» 南関東3測定点の大気イオン濃度 いっそう深刻に(2009.06.23)

» 7月中旬〜9月末 関東南部 M8規模発生も(2009.07.02)


などの記事。

ニュースではほとんど関係ないでしょうが、
» 浅草寺境内 敷石の怪 『突然バラバラ音たて隆起』(東京新聞 2009年7月15日)


また、皆既日食と大地震の関係ですが、
» 皆既日食がおこると大地震が起こると聞いたのですが本当ですか? のベストアンサーなどは参考になるかと思います。

上のベストアンサーの要旨は「皆既日食と地震の因果関係を科学的に検証した論文等はないようだが」ということを前提として、「皆既日食は地球に月が比較的接近して起こる現象なので、月の引力が働く可能性は否定できない」というものです。また、現実に過去の皆既日食のあった年には日食が見えた付近で大きな地震が起きていたようです。

これ、過去の皆既日食の年の大地震を「日食後の太陽活動の状態」との関係なども調べられれば面白そうなんですがね。要するに、太陽活動(黒点活動)が強い状態の時には、宇宙線の地球への影響が弱まっているとされていますので、逆に太陽活動が弱い時には、宇宙線が多く地球に放射されている。
このあたりと、「地震のトリガー」の関係ですね。

月の引力、(地震のトリガーとしての)宇宙線などとの相関関係は調べる意味のあることだと思います。ちょっと前まではオカルト話でしたけど、すでにそういう領域の話ではないのではないかと。


また、そのページにある独立行政法人 防災科学技術研究所のPDF書類
» 月の引力が地震の引き金に

なども。


あとは・・・まあ、夏なので当たり前といえるのですが、東京のこの異常な暑苦しさも何ともすさまじいものがあります。気温も高いですが、とにかく死ぬほど暑苦しい。ここまで気持ちの悪い暑さも珍しい気はします。

こういう前例などにも注意したいところですが、まあ、必要以上に心配したりする必要はないと思いますが。

通常の防災体制と防災意識が大事だと思われます。



タグ:関東 大地震

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2009年07月13日


アメリカ西海岸で

なんか妙に慌ただしいし、暑いし、更新も滞りガチなんですが、「これは・・・」というニュースがありましたので、メモがてらに書いておきます。

アレがついに動きだしたかもしれないですよ、アレが・・・(なんだよ)。
あの米国海岸のサンアンドレアス断層です。


まずはニュースはこれ。
テクノバーンです。


» サンアンドレアス断層でナゾの反復性微動、地震の前触れか?


ワタシのブログや、あるいはクレアの昨年の記事などで昨年以来、ワタシがこのアメリカ西海岸のサンアンドレアス断層に異常な執着を持っていたのはご存じの方もいるかもしれません。

説明すると非常に長くなるのですが、もともとは、昨年の秋にヤスの備忘録を初めて読んだ時に、ちょうどアメリカの双子の地震のことについて触れられている記事があったのです。

それで自分でも少し調べてみると、アメリカ西海岸のこの地帯は「地震に関して非常に大きな爆弾を抱えている」ことを知ったのです。


アメリカとカナダの国境のここらあたりには、サンアンドレス断層のカスケード沈み込み帯という、周期的な地震が発生しやすい地帯があります。




日本の古文書などの研究により、独立行政法人 産業技術総合研究所が前回のこの地帯での地震が西暦1700年ちょうどに起きていたことを突き止めたのですが、問題はその規模。


・地震の規模はM8.7−9.2、断層の長さは1100km
・平均すべり量は14m



という恐ろしい規模の地震だったようなのです。

そして、その西暦1700年に起こった地震以来の地震が起きる可能性については、


・大地震発生の平均間隔が270年
・前回から300年以上経過している
・巨大地震が今後50年以内に発生する確率は75%



となっていて、また、この地域では大地震に対する準備ができていないことなどもあり大地震が発生した場合に収拾のつかない惨状になる可能性がある、と分析されています。また、この場所での地震は広範囲で津波を引き起こし、日本でも巨大津波の可能性があります。


詳しく書くと長くなるので、このブログの過去記事、

» 米国で必ず起きる超巨大地震について

などや、あるいは、クレアのひととき、の過去記事等をご参照下さい。

» アメリカで起こっている群発地震の不気味
» (補足)北米プレートとサンアンドレアス断層

などです。

テクノバーンの記事によると、そのサンアンドレアス断層で、「非火山性のナゾの反復性微動が観測されている」とのことであります。さて・・・。


最近は、先日書いた宇宙線と地震や火山の噴火の関係のことをずっと考えていて、ちょうど、7月4日頃に突然太陽に出た黒点が、今は裏に回って消えています。

「関係」というのは、宇宙線と「地震を起こすトリガーの関係」の問題なのですが、何ヶ月もなかったもの(太陽の黒点活動)が突然現れて、数日で消える。今度は、2週間後あたりにまた黒点(黒点1024)が現れるとされています。さて、その2週間の間は?
あるいはまた黒点が出た時は?


仮に太陽活動が宇宙線の放射の強弱と関係があるのだとすると、今日以降は観察するべき日々だと思います。

日本も地震はありそうですが、大きいかどうかはしりません。
行徳は不気味なグラフになっています。

2009-07-13-WEST.gif

Eスポの出ない時間帯だけ反応しているあたりは末期的な感じさえします。


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2009年04月21日


思い出のロタ島

まずは、行徳のその後。
昨日から稲毛・北と西にまたこんな反応が出ています。
上が北。下が東です。

inage-2009-0420.gif

うーむ・・・ (-_-)

台形ですが、反応が激しいですね。
MAXがまた上に振り切れている・・・。
見守りましょう。



ロタ島での群発地震

ロタはミクロネシアにある小さな島で、グアムとサイパンの中間あたりにあります。
ワタシは10年くらい前に行ったことがありますが、賑やかなサイパンなどと比べると、実に閑散としていて、のんびりとした島でした。


rotaisland.jpg

▲ ロタ島の海岸はいつもこんな感じでした。シーズンによるのでしょうけれど、観光客が全然いない。このくらいの広さの海岸にワタシだけだった時さえあります。


ワタシは結構、いろんな国の海岸とかビーチリゾートなどに行っていますが、あんなに人のいないビーチは他に見たことがありません。

その静かなロタ島で深さ10kmの地震が続いています。

M4.7 2009/04/17 07:04:17 深さ10.0km ROTA REGION
M4.9 2009/04/17 11:19:27 深さ10.0km ROTA REGION
M5.0 2009/04/17 11:50:35 深さ10.0km ROTA REGION
M4.7 2009/04/19 08:45:49 深さ10.0km ROTA REGION
M4.7 2009/04/19 08:54:47 深さ10.0km ROTA REGION



ちょっと大きな火山の噴火などあれば、木っ端微塵になりかねない島ですので、単なる群発で終わりますように。


灼熱のアメリカ西海岸

日本も早くも真夏日を記録したりして、明らかに気温が高めですが、アメリカはスケールが違うようです。アメリカ情報局のカリフォルニア州の暑さ記録更新によると、カリフォルニア州では、

 > 気温が最高101°F(38.3℃)を記録した。

のだそうです。

暖かいカリフォルニアとはいえ、これは「1916年以来の記録更新」となる暑さだとか。
ロサンゼルスでも34.4度だったとか。
今年は世界中で、暑さを更新し続けたりする可能性もありそうですね。


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2009年04月05日


北極と南極で同時に深さ10kmの地震

海嶺沿い、つまり、地球の溝に沿って「深さ10kmの地震」が起きていたことは、こちらの記事などに書いたのですが、これと関連して、とてもおもしろい現象がありました。

4月4日に

04/04 07:02:46にマイエン島でM4.5の地震(深さ10.0km)

04/04 07:19:42にバレニー諸島でM5.3の地震(深さ10.0km)


の2つの深さ10kmの地震がほぼ同時間にあったわけですが、これは「北極と南極」なんですね。


まずは、マイエン島という島で深さ10kmの地震があったのですが、このマイエン島というのは北極海にある島です。
場所はこのあたり。

MAYEN-0404.gif

マイエン島

カナダのクイーンエリザベス諸島を構成する無人島。ヌナブト準州に属する。位置は北緯79度55分西経99度30分、面積は955平方キロメートルである。島は途切れることなく氷で覆われており、北西の海岸は北極海に面している。



そして、その17分後に、今度はバレニー諸島という島で深さ10kmの地震。バレニー諸島というのは聞き慣れないですが、南極にある島で、このあたり。

BALLENY-0404.gif

バレニー諸島

南極海にある諸島。南緯66度15分から67度35分、東経162度30分から165度00分に位置する。無人の火山島。ヤング島、バックル島、スタージ島、および、いくつかの小さな島からなる。


とのこと。


海嶺に続いて、今度は地球の両極で「深さ10km」の地震がほぼ同時に発生。

これはなんかアレですね。
海嶺と両極を中心にポールシフトの準備でもしているように見えないでもないですね。
クルッといきやすいように(おいおい)。

ま、ともかく、おもしろい現象ではあります。


ちなみに、リダウト山が噴火したアラスカの地震は相変わらず続いていて、毎日、全世界の地震の3分の1ほどがアラスカで起きているようです。

3月31日  16回(全世界での地震は43回)
4月1日  11回(全世界での地震は33回)
4月2日   8回(全世界での地震は28回)
4月3日   5回(全世界での地震は28回)
4月4日  11回(全世界での地震は33回)



昨日のAFPのニュースで、北極の氷、今後約30年後で80%減少のおそれ、米研究なんてのがありましたけど、火山活動なんかによっては、もっと加速しそうな感じもしないではないです。まあ、もちろん素人判断ですよ。

海水面の上昇は相当早まりそう。

ワタシなんか最近、家族分の救命胴衣買いましたよ。(笑。でも本当)



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2009年03月23日


ニューヨークでまた地震

2月に、ニューヨークの地震という記事を書きました。

歴史上ほとんど地震のないニューヨークで、M3の小さいけれど、地震が起きた話です。

昨日、また、ニューヨークで小さな地震が発生していました。

  M2.8 深さ16.0 ニューヨーク

となっています。
下の地図の黄色のマークの部分です。

newyork-2009-03.png

少しこのあたりは地震に関して活性化している可能性はあります。
なぜかというと、前記事で、

> ニューヨーク地域で、1677年から2007年までの330年間で発生した地震は383件

とあり、330年間で383件ですから、1年で1度くらいは起きているということですが、今年はこのニュージャージー州で、すでに、

2/3  マグニチュード3.0
2/14 マグニチュード2.2
2/18 マグニチュード2.3


と、3度の地震が起きていて、これで4度目ということになります。

これは有史の中ではかなり多いのではないでしょうか。

何しろ、このあたりは

> ニューヨーク地域では、マグニチュード(M)5以上の大地震は1884年以来発生していない(前記事より)

という本当に地震の少ない場所だけに耐震設計という概念が完全にない場所ですから、比較的小さな地震でも、有感地震である場合は被害が出る可能性はあります。


どこもかしこも激動しているわけですが、やはり「アメリカの地震」の動きは注意深く見たいと思います。もちろん、アメリカの動きで最大となるものはイエローストーン火山の活動についてでしょうが。



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2009年02月20日


海の異変も最高レベルになってまいりました

さきほど、こんなニュースを目にしました。

前代未聞!三浦の浅瀬にホッケ(産経ニュース)

水産技術センターの方の話によると、


「三浦市沿岸でホッケが見つかるのは10年ぶりぐらいだが、それも30メートルより深いところ。こんなに浅い場所は記録がない」


とのこと。

三浦市というのは地図でいうと、このあたり。
Aのマークのあるところです。

miura-news-02-20.jpg


ちなみに、先日の記事でマーキングした、千葉・稲毛と三宅島の位置はこちら。
ここで激しい反応が続いています。




三浦市のホッケのニュースが気になるのは、最近ずっと行徳などのグラフが通常と違う反応を示し続けていて、まあそれなりに対応する地震が千葉を中心として起きていることもありますし、この記事に書いたように、「最近なんかイヤな感じがする」というのもあります。

私は北海道の生まれなので、ホッケは大好きなのですが(だから何だよ!)。


まあ、ふだん獲れない、あるいはそこに存在しないような魚がいるということは何か海で変化が起こっていると考えるが妥当なわけですが、それが何かはよくわからない。

Office - けやき2さんのところで、よく深海魚のことについて報告されてらっしゃいますが、実は昨年来、日本各地では珍しい深海魚が非常に多く捕獲されています。

今年だけでも

» 深海魚テングギンザメ捕獲(2009.02.18)
» 深海魚ユキフリソデウオ捕獲(2009.02.11)
» 深海魚サケガシラ捕獲(2009.02.05)
» 森沖でリュウグウノツカイ捕獲(2009.01.25)
» 紀伊水道で珍しい深海魚捕獲(2009.01.07)

などで、この中で、リュウグウノツカイは今年に入ってからだけでも何度も捕獲されています。

最近の海水温の複雑な動きと関係していそうですが、その原因はよくわかっていないようです。少なくとも、温暖化というような単純な話ではないような気がします。

まあ、もちろん地球レベルの変動の中での温暖化というのなら、それはひとつの自然の大異変の過程ですので、それならあるかもしれません。


ちなみに、今の行徳はまだ活発に反応中で、早朝5時前後のデータではついに、稲毛全部と香取までもが激しく反応するという、希に見る反応を示しだしました。

gyoutoku-2009-02-20.gif

リアルタイムグラフ


正直、もう何が起きても納得します。

もちろん、何も起きなくても納得します(笑)。


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2009年02月06日


アフリカの小国の憂鬱

ワタシは自分自身は科学とは遠い人だし、何より科学に無知なんですが、いろいろな現象のニュースは好きです。このブログもたまに書いているせいで、毎日科学系のニュースはわりと読むんですが、多分ここ1年で一番ショッキングなニュースがナショナルジオグラフィックに!

これはもう本当にスゴイ。
自然の反逆がグロの面にまで進出してきております。

(全体的にグロ注意)

ニュースの記事タイトルで大体想像つくと思うので、苦手な方はここで読むのは終わりにされて下さい(本当に)。

リベリアを混乱に陥れたイモムシの大群(ナショナルジオグラフィック 2009/02/05)

1月初旬、西アフリカはリベリア共和国中北部の町ベルファナイの住民はパニックに陥った。主な水源となっている川に長くて黒いイモムシの大群が押し寄せ、この生き物の排泄物で水は飲めなくなってしまったのだ。


これだけなら、日本でもよくある芋虫の大量発生事件だと思うでしょう。
しかし、規模も恐怖も違う。



> 森に足を踏み入れれば、大量のイモムシが波のように押し寄せてくる。

> その前進してくる速さは人間の歩く速度と同じくらいだ。

> 100を超える町村の住民、推定50万人に影響を与え

> リベリア政府は非常事態を宣言する事態にまで追い込まれ

> このガは、吹く風次第で最高1000キロという長距離を飛ぶことができ

> 成体1匹が500〜1000個の卵を産み付け、その卵からイモムシが生まれればまた新たなサイクルが始まる。

> このイモムシが広い範囲に大群で押し寄せるというのは希有なケースであるため、この種だけを安全かつ大量に退治する研究例もない。




わああああああ・・・。


青黒いフィーヨルドと町の上に、
雲が血か炎のように横たわっていた。
友人たちは歩きつづけ、
私は不安に震えながら残っていた。
そして私は、
自然をつらぬく大きな永遠の
叫びを感じた

(ムンクのメモより)



さらにワタシは、やめればいいのに、この「夜蛾 ( Achaea catocaloides )」というものがどんなものが追い求めてしまったのですよ。

(リンク先注意)

» Achaea catocaloides イメージ検索
» Ramie Caterpillar - Threat Display フクラスズメ(蛾)幼虫による威嚇行動


orz


ちなみに、リベリアとはアフリカの左の方の端っこにある小国で、内戦で疲弊している国です。今でもまともなインフラはないと推測されます。

liberia-1s.png

そこでは、水や森の木々は何より大切なもの。それに、住居だってオープンなわけで、虫も入り放題でしょう。

いかな屈強なリベリア人もこれには本当に参っているようで、記事に出てきた教師の「もう(この事態が)止まらないのではないかという恐怖感でいっぱいだ」という心中お察しします

このニュース、日本では全然報道されていなかったので知らなかったですけど、英語のニュースでは相当ヒットしたので、それなりの規模のニュースのような気もします。

Liberia caterpillar(リベリアの芋虫)」というキーワードで検索するとたくさん出てきます。


最終手段としては、殺虫剤の空中散布しかないようですが、これは「ほかの多くの種にも影響を及ぼす恐れがあり、水質の汚染もさらに悪化してしまう」と、国際連合食糧農業機関が反対しているそう。つまり、自然に収まるのを待つしかないようで・・・。

気になるのは、「このガは、吹く風次第で最高1000キロという長距離を飛ぶことができ、成体1匹が500〜1000個の卵を産み付け、その卵からイモムシが生まれればまた新たなサイクルが始まる」という点。

ワタシは風の流れとかは知らないですが、こちらなどを見ると、

fig2-3.jpg

うーん、風はヨーロッパに向かっておる。(苦笑)

収束した時のニュースもウォッチするようにしようと思います。

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2009年01月26日


珍しいけど、とても綺麗な空模様

1月22日に、「天頂弧」観測 県都で天体ショー (福島民報)という記事がありました。

福島市内で珍しい光学現象「天頂弧(てんちょうこ)」が21日、観測された。


IP090122AC0000422000_0002_COBJ.jpg

「これは幻想的だなあ・・・」と思いましたが、相当珍しい現象だともまた思いました。
どう見てもいくつかの現象が同時に起きています。

記事には、「天頂弧」と書かれてありますが、これは調べてみると、環天頂アークというもので、難しい説明はよくわからないので、簡単に書くと「光の加減で、虹が逆さまに見える現象」というような感じらしいです。

さて、この福島の現象。

「環天頂アーク」「幻日(げんじつ)」(太陽に水平に小さな太陽のような光が見える現象)と、太陽に暈(かさ)がかかる現象のうちの「内暈と外暈がともにできている」という3つから4つの現象が重なっているようです。

個別現象はこういうものです。


環天頂アーク

kantenchou-ark-1.JPG


幻日

genjitsu-2009.jpg




in-casa.jpg


これらが組み合わさった現象のようです。
雪なんかが組み合わさるときれいでしょうねえ。

これからはこういう珍しいきれいな現象が次々と見られるようになる気がします。
「珍しいこと」が珍しくなっていくのかもしれません。


タグ:環天頂 幻日

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2009年01月20日


月光を消失させた巨大噴火

090116-eclipse-volcano_big.jpg

△ 1991年に噴火したフィリピンのピナトゥボ山。この噴火での規模は翌年のアメリカのメリーランド州から見た月食が暗化したほどだったらしい。




今は沈静化していますが、昨年末にかなりヒヤッとしたアメリカのスーパー火山イエローストーンでの群発地震ですが、巨大噴火に関して、ナショナルジオグラフィックに興味深い記事が載っていました。

18世紀の月の消失は巨大噴火が原因か

天文学者のケビン・D・パン氏によると、1761年に中国で月が見えなくなってしまった現象は、この時期に起きた大規模な噴火で噴出した塵やガスによるものではないかと。

大規模な火山噴火が重なると、月は通常の100万分の1まで明るさを失うか、あるいは夜空から完全に消えてしまうということさえある


この頃の自然現象の記録として、

・1761年と1762年の冬は異常なほど厳しく、なおかつ大量の降雪が記録

・中国の中央部全域で河川と井戸が凍り付き、船舶は航行できず、寒さのために枯れた木々や死んだ鳥、家畜は数限りないほどだった

・アメリカ西部シエラ・ネバダ山脈の高所に生えているヒッコリーマツの木には、1761年における生育不良と凍害の形跡が見られる


つまり超絶寒冷気候に見舞われたということらしいです。また、「火山噴火で噴出した二酸化硫黄ガスは空気中の水蒸気と反応して酸性雨を降らせる場合」があるのだそうです。

これは中国には記録が残っているということであり、記録のない多くの地域が同じように寒冷の直撃を受けたとも推測されます。

ちなみに、どの火山が噴火したかの記録は、インドネシアのハルマヘラという島にある火山だと推定はされるものの結論はつかない模様。


アメリカのイエローストーンみたいな超巨大火山が噴火した場合は、影響は決してアメリカだけに止まるものではなく、長い年月をかけて全世界に広まると考えても差し支えないのではないかと思ったのでありました。




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2009年01月10日


日常的に捕獲され出したリュウグウノツカイ

ryuuguu.jpg

△ リュウグウノツカイは、見た目のインパクトが非常に強い深海魚。生態はまったくわかっていません。




Office-けやき2によると、昨年の12月からの1カ月だけで、全国で3匹もリュウグウノツカイが捕獲されているとのこと。


【この1ヶ月の捕獲報告】

2008年12月10日 対馬海峡
2008年12月26日 青森県五所川原
2009年1月8日  島根県出雲市



となっているそうです。

[関連ニュース]4m超!巨大深海魚を捕獲 対馬沖にリュウグウノツカイ(長崎新聞 2008年12月12日)

リュウグウノツカイは以前このブログでも取り上げたことがあるのですが、深海魚で、希に捕獲されることはあるのですが、1カ月で3匹というのはなかなかないことかもしれません。


今年の海では、和歌山県で季節はずれのカツオの豊漁が続いていたり、それとこれは奇妙な話なのですが、先日、東京湾で養殖魚が大量死というニュースがテレビで流れていたそうなのですが、ネットでの文字ニュースにはなっていないようです。こちらのブログの方も書かれていました。


海の底で何か起こっている感じはします。

でも、海というより、実は自然はいろんな部分で変化してきています。
しかも規模がかなり大きいです。

例えば昨年このブログでも何度か取り上げた100年に一度しか花を咲かせないといわれているリュウゼツランが次々と開花していた件に関しても、こちらのブログの方はそのことについてまとめて下さっていて、


リュウゼツランが神戸大学敷地内で開花(2008年7月29日)兵庫県神戸市

リュウゼツラン宇部市で開花(2008年7月31日)山口県宇部市

市原サービスエリアにてリュウゼツラン開花(2008年6月27日)千葉県市原市

江ノ島サムエル・コッキング苑にてリュウゼツラン開花(2008年8月10日)神奈川県

伊東マリンタウンにてリュウゼツラン開花(2008年7月26日)静岡県伊東市

柏市の民家のリュウゼツランが初めて開花(2008年8月7日)千葉県柏市

東松山市の個人宅でリュウゼツラン開花(2008年8月1日)埼玉県東松山市

中間市の個人宅でリュウゼツラン開花(2008年8月15日)福岡県中間市

蒲群市の個人宅でリュウゼツラン開花(2008年7月29日)愛知県蒲群市

徳島の個人宅でリュウゼツラン開花(2008年7月30日)徳島県上板町

大島でリュウゼツランが一斉開花(2008年7月25日)東京都大島

赤羽の個人宅でリュウゼツラン開花(2008年8月3日)東京都北区


と、本当に咲きまくっていたようです。
これは全世界に目を向ければもっと事例はあるのかもしれません。

(そのうち調べてみようと思っています)


植物の変化は侮れません。
一昨年、一斉に竹の花が咲いた中国の四川省では翌年に四川大地震が起きています。

パンダ生息地で竹が開花 四川省は緊急措置発動(中国国際放送局 2007年11月27日)

昨年来、いっせいに通常では起きづらいことがずっと起き続けています。
偶然もここまで続くと偶然ではなく、これこそ「これからの自然の在り方なのだ」と私は思っています。

自然が今後どういう経緯を辿るのかはただ見ているしかないのでしょう。


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