- アルゼンチンを襲った「爆撃のような」雹
- オーストラリアに出現した「雲の津波」
- まさに異常:観測史上初めてサイクロンが上陸した砂漠のイエメンで2日間に「5年分の雨」が降る
- アメリカ大陸で相次ぐ巨大亀裂 : ワイオミング州で幅50メートル、長さ750メートルの巨大な亀裂が突如発生
- フィリピンで住宅密集地に巨大シンクホールが発生。家々が飲み込まれる
- サハラ砂漠で数十年見られたことのない豪雨による洪水が発生。難民キャンプが大きな被害を受け、国連と赤十字が緊急援助要請
- [ミシシッピー・トライアングル] アメリカの夕暮れの空に浮かんだ「光の三角形」の発生原理は?
- イタリアのジェノヴァで、同国ではかつて目撃されたことがないほどの巨大な「水上竜巻」が発生
- 「英国シンクホール地獄」:その数はすでに 32000 個に
- カリフォルニアにマグロガニと呼ばれる南方の深海性甲殻類が大量に打ち上がり、ビーチが赤く染まる
【異常気象と現象】 の記事一覧
2015年11月13日
アルゼンチンを襲った「爆撃のような」雹
最近、大きな雹(ひょう)が降ることが、世界中で割とよく報じられますが、例えば、「テニスボール以上の大きさの雹」が降った時というのは、その場に居合わせたとしたらどんな感じか、ということがよくわかる動画が投稿されていました。
これは、11月9日に、アルゼンチンのコンスクリプト・ベルナルディという街に降った特大の「雹嵐」の時に撮影されたものです。
その音、そして、男性の怒号などが響く、ちょっとした戦場のような様相に驚かれると思います。ご覧下さい。
動画は 2分50秒くらいのものですが、最初は、下のような光景でした。
それが、2分後には、下のような光景となっていたのでした。
アルゼンチン・エントレ・リオスのコンスクリプト・ベルナルディの場所
・Google Map
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雹はアルゼンチンのこの地域の周辺の多くで降ったようですが、下のような大きな雹の写真が次々と投稿されています。
・Relevan la situación de familias afectadas por el granizo en Conscripto Bernardi
今年は、怪物エルニーニョの影響も含めて、特に南米はこれから激しい天候がさらに続く可能性がありますし、他の地域でも、どのようになっていくのかはわからない部分があります。
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異常気象と現象
2015年11月08日
オーストラリアに出現した「雲の津波」
オーストラリアのシドニー近郊にあるボンダイビーチというリゾートで、下のような津波のような雲が出現したことが話題となっています。下の写真は、それぞれツイッターやインスタグラム(スマートフォンなどで撮影した写真を共有するアプリ)に投稿された写真です。
なかなか見られない雲の形状だと思いますが、CNN によりますと、「シェルフ雲」(shelf は「棚」)という雲に分類されるのだそう。
この雲の出現を聞きつけ、多くの人たちがボンダイビーチにやって来て、下のように記念撮影をしたそうです(苦笑)。
・CNN
CNN の記事をご紹介します。
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Spectacular shelf cloud rolls in over Sydney's Bondi Beach
CNN 2015/11/06
壮観なシェルフ雲がシドニー・ボンダイビーチ上空に出現
オーストラリアのシドニー近くにある人気の海岸「ボンダイビーチ」で、棚状の形をした壮大な雲が同海岸に接近する気象現象が出現した。
目撃者たちはCNNの取材に「巨大な波が海上から我々の方へ押し寄せてくるような光景だった」と振り返った。この壮大な現象をみるために、住民たちが走って集まってきたという。
水泳のためにボンダイビーチへ向かっていた女性は「空の波」と形容し、「突然、気温が非常に蒸し暑くなり、風が生温かくなりました」と証言した。
この雲は「シェルフ雲」と呼ばれるもので、シドニーではこの雲の出現した後に、雨が降った。
オーストラリア気象観測所はこの日の午後に激しい雷雨を警告し、住民たちに対して、屋内にとどまるように勧告した。
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異常気象と現象
2015年11月05日
まさに異常:観測史上初めてサイクロンが上陸した砂漠のイエメンで2日間に「5年分の雨」が降る
▲ 2015年11月4日の米国 CBS ニュースより。
中東のイエメンに、観測史上初めてとなるサイクロンが上陸し、報道によれば、
「2日間で5年分の雨が降る」
という壊滅的な状態になっています。
下は、洪水の中で、住民の人々が救助し合っている様子です。おそらく、イエメンのほとんどの人は、「洪水」というものを経験したことはないように思います。
このサイクロンは 11月3日は下の位置にあり、今現在、さらにアラビア半島の内陸部に進んでいると思われます。
11月3日のサイクロン「チャパラ」の位置
・CNN
・Google Map
上陸した後は。サイクロンの勢力は衰えるとしても、この先にある国々も砂漠の国ばかりで、大雨や洪水には慣れていない国が多そうで、中東の荒れた状況はしばらく続くのかもしれません。
今の地球は、海水温も、大気の循環の方向も完全に変わってしまったのかもしれず、私たちがかなり大きな規模での地球の変化の渦中にいることを感じます。
冒頭の CBS の報道をご紹介いたします。
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Yemen, amid brutal war, gets its worst-ever cyclone
CBS 2015/11/04
厳しい内戦の渦中のイエメンに史上最悪のサイクロンが上陸
シーア派の反政府勢力と連立政府との間の破壊的な内戦の中、サウジアラビア主導の空爆が続いているイエメンが、同国史上最強のサイクロン『チャパラ』に見舞われている。
チャパラは 11月3日に、イエメン中部の港湾都市ムカラ付近に上陸し、一帯は最大風速 40メートルほどの暴風が吹き荒れた。このムカラの港は現在、国際テロ組織アルカイダ系「アラビア半島のアルカイダ」に制圧されている。
そして、年間雨量 100ミリ程度のイエメンに、1日でその2倍から3倍の量の雨が降り続けており、今後も大きな被害が出ることが予測されている。同国の歴史の中で、これほどの雨が降った記録は残されていない。
海岸近くの多くの住民たちは、洞窟や学校などに避難しているという。
このサイクロンにより、インド洋にあるソコトラ島では3人が死亡した。
チャパラは、砂漠の上に上陸した後は、急速に勢力を落とすと予測されているが、それまでの雨量は、イエメンの年間平均降水量の5倍に達すると考えられる。
内戦の激しさを増しているイエメンだが、第三の規模の都市タイズでは、サウジアラビアの空爆により、過去 24時間で 33人が死亡している。
国連の発表では、このサウジアラビアの空爆により、少なくとも 2615人の民間人が死亡しているという。
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異常気象と現象
2015年11月03日
アメリカ大陸で相次ぐ巨大亀裂 : ワイオミング州で幅50メートル、長さ750メートルの巨大な亀裂が突如発生
ワイオミング州に発生した巨大亀裂
▲ 2015年10月31日のニューヨーク・デイリー・ニュースより。
アメリカのワイオミング州で、「巨大な亀裂が突如として発生」したことが報じられていました。
それが冒頭の写真ですが、もう少し近くで見ると下のような感じです。
・scontent
大きさは長さが約 700メートルで、幅が約 50メートル。
発見されたのは 10月初旬で、9月中旬まではなかったということですので、9月下旬に瞬間的に出来たものか、あるいは、早いスピードで規模が拡大したのかもしれません。
場所は、ビッグホーン山脈というところで、記事から類推いたしますと、下の場所あたりだと思われます。
・Google Map
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この1年くらいは、メキシコあたりからアメリカまで、大規模な亀裂が何度か発生していますが、少し振り返っておきたいと思います。
2014年から2015年の南北アメリカ大陸で発生した亀裂
2014年8月 メキシコ
・南米から北米への地殻変動ライン上で… : メキシコのオアハカに巨大な亀裂が出現
2014年11月 米国オレゴン州
・米国オレゴン州に一夜にして「見渡す限りの長さの巨大な亀裂」が出現
2015年8月 メキシコ
これらを含めて、「南米から北米への亀裂ライン」というものが、何となく結べそうな気がしていて、今度きちんと調べてやってみようかと思います。
何か大きな規模での地殻の変動のようなものが浮かび上がるかもしれません。
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異常気象と現象
2015年10月27日
フィリピンで住宅密集地に巨大シンクホールが発生。家々が飲み込まれる
フィリピン・ベンゲット州に発生したシンクホール
・All About Juan
フィリピンのベンゲット州という場所にある集落で、自由宅密集地に直径 150メートルのシンクホールが開き、そこにあった家が飲み込まれるという出来事が起きています。
▲ 2015年10月24日の Philippine Star より。
フィリピン・ベンゲット州の場所
・Google Map
3軒ほどの家が飲み込まれたとされていますが、写真を見る限り、残った家もギリギリの状況だったことがわかります。ただ、今後を考えると、飲み込まれなかった家々も同じところに住むのは難しそうな気もします。
なお、奇跡的に、負傷者などはいなかった模様です。
フィリピン・スターの記事からご紹介します。
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Sinkhole gobbles up house in Benguet
Philippine Star 2015/10/24
ベンゲット州でシンクホールが家をむさぼり食う
ベンゲット州のバランガイ・ヴィラックで、幅約 150メートルのシンクホールが、3軒の家を丸呑みするという出来事が発生した。
このシンクホールで、少なくとも 41世帯の家族が、危険を回避するために、近くの小学校に避難している。
シンクホールの発生原因については、フィリピン鉱山地球科学局の専門家たちが、調査のために現地に派遣され、原因究明を続けている。
原因の詳細は、彼らの調査報告待ちということになりそうだ。
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異常気象と現象
2015年10月23日
サハラ砂漠で数十年見られたことのない豪雨による洪水が発生。難民キャンプが大きな被害を受け、国連と赤十字が緊急援助要請
▲ 2015年10月22日の EL MUNDO より。
アフリカ大陸の3分の1ほども占めるサハラ砂漠は、場所にもよるのでしょうが、とにかく雨の降らない大砂漠なわけですが、その一部で「豪雨」により洪水が発生し、アルジェリアのティンドーフという場所にある難民キャンプなどで大きな被害が出ていることが報じられています。
サハラ砂漠
・Road To World Trip
洪水の後のティンドーフ難民キャンプ
・strangesounds.org
この地でこのような雨は、少なくとも 40年以上はなかったそうで、しかも、報道によれば、今後も豪雨が続くと見られているそうです。
難民キャンプの被害は深刻なようで、国連や赤十字が緊急の委員会を結成し、援助要請に動いているとされています。
アフリカでは、少し前にも、
・国連発表 : アフリカ南東部マラウイで280万人が過去最悪の飢餓に瀕している
という記事に書きましたが、マラウイ共和国に対しても国連世界食糧計画( WFP )が、緊急の援助を要請していたりと、なかなか厳しい状況が各地かで発生していますが、すべて「気候の異変」によります。
今年のアフリカの天候の異変が、現在進行中のモンスター・エルニーニョと関係あるのかどうかはわからないですが、あるとすれば、今後も続く可能性もあるのかもしれません。
こういうようなことは、「不毛の地が緑の大地になる」という可能性があると同時に、今回のような被害も出てしまうという両方の側面があります。
このサハラ砂漠の洪水について、報道からご紹介します。
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Flood in the Sahara Desert
EL MUNDO 2015.10.22
サハラ砂漠での洪水
サハラ砂漠で発生した、過去40年間で最大の集中豪雨は、アルジェリアのティンドーフにあるサハラ難民キャンプに大規模な洪水を引き起こした。
このような雨が降ったことのないこの地では、16万8000人の人々が暮らす脆弱な家屋に壊滅的な被害が出ている。少なくとも 1200軒の家屋が洪水で破壊された。
難民たちが暮らすテントも、水によって腐敗し分解してしまうという。ここの人々は避難場所を持っていないので、多くの人たちが困難な状況に陥っている。
多くの世帯が、持っていた数少ない食糧などを含め、持ち物の多くを失ってしまっている。備蓄されていた小麦粉や砂糖なども雨によりすべて駄目になってしまったという。
この地に商店はまったく存在しない。
「家はチョコレートケーキのように崩れ落ちてしまいました。まだ川が溢れているので、山に避難しています」と、地元のひとりは述べた。
大雨は今後数日続くと見られており、北アフリカの西サハラの領有権を主張し独立を宣言しているサハラ・アラブ民主共和国の援助相は、豪雨が発生した場合に、いち早く食糧と医薬品をもたらすことができるように国際援助を呼びかけている。
赤十字と国連は、最も緊急の援助必要の評価を下しており、国連難民高等弁務官事務所( UNHCR )やユニセフなどで構成される緊急委員会が作られた。
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異常気象と現象
2015年10月22日
[ミシシッピー・トライアングル] アメリカの夕暮れの空に浮かんだ「光の三角形」の発生原理は?
・The Mississippi Triangle
アメリカのミシシッピー州で、上のように「空に三角形の光が浮かび上がる」という現象があったようです。起きたのは最近のことではなく、今年5月のことだったようですが、私が知ったのは最近のことでした。
約15秒間、空に出ていたままだったそうで、車中からスマートフォンで撮影されたもののようです。
紹介しているページでは、この現象について、いろいろと考察していて、たとえば、「夕暮れと虹と、他の光の組合せ」などで起きたのではないかというような視点から考えたりしているのですが、決定的な要因とはなりえず、こうはっきりとした三角形の光が皿に現れた原理は今ひとつわからないままです。
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夕暮れと虹と光の組合せ?
最近はいろいろと空に「現れる」というようなことも増えていますし、発生原理はわからないながらも、その中のひとつの事例として記憶しておきたいと思います。
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異常気象と現象
2015年10月21日
イタリアのジェノヴァで、同国ではかつて目撃されたことがないほどの巨大な「水上竜巻」が発生
ジェノヴァ 10月20日
・Daily Mail
イタリア南部の海岸に面した都市ジェノヴァで、イタリアで目撃されたものとしては最大クラスの水上竜巻( Waterspout )が、ロシア人観光客によって撮影されたことが報じられています。
接近しますと下のようなもので、なかなかの迫力ではあります。
巨大な水上竜巻の目撃に関しては、最近では、アメリカのフロリダで 2013年の夏に「5つの水上竜巻が発生」した様子が撮影されていたり、
・YouTube
同じフロリダでは、その2013年の7月に、下のような、ちょっと想像を絶する水上竜巻も撮影されています。
・ABC Action News
南フランスでも 2013年に非常に巨大な竜巻が撮影されています。
下はその時の動画です。
水上竜巻そのものは、極めて珍しい現象というわけではないですが、積乱雲などを伴う夏の荒れた天候の下で発生しやすいものと思われ、10月20日のヨーロッパの海で発生したというのは、わりと珍しいことのようにも思います。
現在、大西洋の一部を除いて、世界的に海水温度が異常に高いこととあったりするのかもしれません。
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異常気象と現象
2015年10月17日
「英国シンクホール地獄」:その数はすでに 32000 個に
▲ 2015年10月16日の英国デイリースターより。
先日、
・ロンドン近郊で、同国史上最大のシンクホールが発生。そして、そのイギリスでは、平年の5倍の数のシンクホールが発生し続けている
2015年10月08日
という記事で、英国史上最大級のシンクホール(陥没穴)が発生したことをご紹介しましたが、その英国で、今回の記事のタイトルにしましたように「英国シンクホール地獄( UK sinkhole hell )」という見出しの記事を見かけました。
・Daily Star
記事によりますと、過去2年間で、十数の顕著なシンクホールが発生している英国ですが、これまでは、人的被害が発生していなかったのですが、最近の英国でのシンクホールの発生率は異常なほど高く、ここまで多くなると、いつ建造物被害や人的被害などに結びつくかわからないという内容でした。
上の写真のシンクホールは、2週間ほどセントオールバンズという町の住宅街の道路に発生したものですが、この位置が少しずれていたら、家や車ごと陥没していた可能性もあります。
ちなみに、英国で発生したシンクホールは、全土で 32000個と推定されているそう。
気候や地質の様々な条件があるとはいえ、なぜ、ここまで急激に増えているのかは、謎ではあります。
デイリースターの記事をご紹介します。
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UK sinkhole hell: Will YOUR road be the next hit?
Daily Star 2015.10.16
英国シンクホール地獄:次はあなたの地域の道路に穴が開く?
巨大なシンクホールが、ここ数年、英国の歴史の中で最も速いペースで発生し続けている。そして、次はあなたの住む町で発生するかもしれないのだ。
過去2年間で数十個のシンクホールが出現しているが、専門家たちは、今後の災害規模の拡大に懸念を持っている。
現時点で、英国の南東部、北部、中央部は、すでにシンクホール発性危険帯として同定されており、仮に、住宅や道路、大型建造物などの場所で発生した場合、壊滅的な被害が出る可能性がある。
2週間前に、セントオールバンズの道路に突如出現した 33フィート( 10メートル)のシンクホールは、住民たちを震撼させた。
18ヵ月前に、ヘメル・ヘムステッドに 20フィート( 6メートル)の穴が開いて以来、英国全土でシンクホール発生が続いている。
記録が取られ始めて以来、英国全土で 32,000個のシンクホールの発生が報告されているが、驚くべきことに、1人の死者も出ていない。
しかし、専門家たちは、その事態を覆す今後の最悪の事態を恐れている。
問題のひとつに、現在、以前に試験されていない土地に住宅を建築し続けていることがあり、これが、シンクホールでの住宅被害を出す可能性と結びつく。
また、英国では大雨が多くなっており、これがシンクホールの多発を加速させるという危険な組合せになり得る。
各自治区の協議会は、危険な土地に住宅を建築する開発者たちに、それを停止させるためのガイドラインを作ることを余儀なくされている。
昨年冬の英国のシンクホール発生は、通常の5倍となった。
英国気象庁によれば、今年の冬の天候は、10月、11月共に不安定となる見通しが出されており、この冬の雨が、さらなるシンクホール発生につながらないことを祈るばかりだ。
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異常気象と現象
2015年10月16日
カリフォルニアにマグロガニと呼ばれる南方の深海性甲殻類が大量に打ち上がり、ビーチが赤く染まる
いよいよ顕著になってきたアメリカ西海岸の海域の異変
▲ 2015年10月08日の米国 KSBW ニュースより。
アメリカのカリフォルニア州にあるパシフィック・グローブという場所にある海岸に、大量のマグロガニ・・・といいましても、その姿はエビとよく似た甲殻類が打ち上げられるという出来事がありました。
打ち上げられたマグロガニ
・GRIND TV
「マグロガニ」と名づけられた理由は、マグロのエサになるからだそうですが、学術名は、プルーロンコーデス・プラニプス( Pleuroncodes planipes )というらしく、下のような甲殻類で、かわいいといえば、かわいい生き物です。
・Pleuroncodes planipes
パシフィック・グローブの場所
・Google Map
パシフィック・グローブという場所は上の位置にあるのですが、実は、このカリフォルニアでは、今年6月にも、このパシフィック・グローブよりやや南の、ロサンゼルスに近いオレンジ郡というところの海岸に同じマグロガニガ大量に打ち上げられたことがあります。この時は数十万という単位だったと記憶しています。
2015年6月 カリフォルニアの海岸に打ち上げられたマグロガニ
・Uncover California
さらに、ロサンゼルスの南にあるメキシコのティファナという街の海岸に、今年5月に、何百万匹のロブスターの赤ちゃんが打ち上げられています。
2015年5月 メキシコ・ティファナの海岸に打ち上げられたロブスター
▲ 過去記事「メキシコ・ティファナの海岸に「 250 万匹」の死んだロブスターが打ち上げられる」より。
さらに、その1ヶ月ほど前の4月には、同じティファナの海岸に、おびただしい量のクラゲが打ち上げられています。
下の写真の青いのがすべてクラゲです。
2015年5月 メキシコ・ティファナの海岸
・zonalider.com
このように、今年はアメリカ大陸の西海岸で、尋常ではない規模の海の生き物たちの大量死や大量漂着が相次いでいて、この海域(あるいは海全体として)の何らかの巨大な変化を感じさせるには十分ではないでしょうかね。
これら一連の大量の漂着も、今回のマグロガニ漂着も理由は不明ですが、最近の「異常な海水温」が影響しているような気はします。
今回のマグロガニの漂着について、アメリカ KSBW ニュースの報道をご紹介いたします。
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Thousands of tuna crab washing up in Pacific Grove
大量のマグロガニがカリフォルニアのパシフィックグローブに打ち上げられ海岸を覆う
カリフォルニアのパシフィック・グローブの海岸が現在、大量の赤い甲殻類で覆い尽くされている。
それを見た人々は思う。
「この光景は一体何なんだ?」
このあたりの海を熟知している地元のダイバーたちも、このような光景は1度も見たことがないと述べる。
打ち上げらた甲殻類は、遠洋性の赤ガニ、あるいは、ツナクラブと呼ばれる、エビのように見え、泳ぎ方も奇妙な生物だ。
マグロガニは、普通は海水温が暖かいメキシコの大陸棚海域に生息するが、海流と海水温の影響を受けやすく、専門家たちは、今回の現象について、エルニーニョ現象との関係を疑っている。
モントレー湾水族館の関係者は、これらのクラブガニがこのような北部の海域に現れるのは、エルニーニョ現象が起きている特に多く見られる傾向にあると語る。
関係者によれば、今年、この海域で普通は見られない生物たちが多く見られることを奇妙だと思っている専門家が多い。普段では生息しないアンチョビさえ確認されているという。
▲ 2015年10月08日の米国 KSBW ニュースより。
アメリカのカリフォルニア州にあるパシフィック・グローブという場所にある海岸に、大量のマグロガニ・・・といいましても、その姿はエビとよく似た甲殻類が打ち上げられるという出来事がありました。
打ち上げられたマグロガニ
・GRIND TV
「マグロガニ」と名づけられた理由は、マグロのエサになるからだそうですが、学術名は、プルーロンコーデス・プラニプス( Pleuroncodes planipes )というらしく、下のような甲殻類で、かわいいといえば、かわいい生き物です。
・Pleuroncodes planipes
パシフィック・グローブの場所
・Google Map
パシフィック・グローブという場所は上の位置にあるのですが、実は、このカリフォルニアでは、今年6月にも、このパシフィック・グローブよりやや南の、ロサンゼルスに近いオレンジ郡というところの海岸に同じマグロガニガ大量に打ち上げられたことがあります。この時は数十万という単位だったと記憶しています。
2015年6月 カリフォルニアの海岸に打ち上げられたマグロガニ
・Uncover California
さらに、ロサンゼルスの南にあるメキシコのティファナという街の海岸に、今年5月に、何百万匹のロブスターの赤ちゃんが打ち上げられています。
2015年5月 メキシコ・ティファナの海岸に打ち上げられたロブスター
▲ 過去記事「メキシコ・ティファナの海岸に「 250 万匹」の死んだロブスターが打ち上げられる」より。
さらに、その1ヶ月ほど前の4月には、同じティファナの海岸に、おびただしい量のクラゲが打ち上げられています。
下の写真の青いのがすべてクラゲです。
2015年5月 メキシコ・ティファナの海岸
・zonalider.com
このように、今年はアメリカ大陸の西海岸で、尋常ではない規模の海の生き物たちの大量死や大量漂着が相次いでいて、この海域(あるいは海全体として)の何らかの巨大な変化を感じさせるには十分ではないでしょうかね。
これら一連の大量の漂着も、今回のマグロガニ漂着も理由は不明ですが、最近の「異常な海水温」が影響しているような気はします。
今回のマグロガニの漂着について、アメリカ KSBW ニュースの報道をご紹介いたします。
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大量のマグロガニがカリフォルニアのパシフィックグローブに打ち上げられ海岸を覆う
カリフォルニアのパシフィック・グローブの海岸が現在、大量の赤い甲殻類で覆い尽くされている。
それを見た人々は思う。
「この光景は一体何なんだ?」
このあたりの海を熟知している地元のダイバーたちも、このような光景は1度も見たことがないと述べる。
打ち上げらた甲殻類は、遠洋性の赤ガニ、あるいは、ツナクラブと呼ばれる、エビのように見え、泳ぎ方も奇妙な生物だ。
マグロガニは、普通は海水温が暖かいメキシコの大陸棚海域に生息するが、海流と海水温の影響を受けやすく、専門家たちは、今回の現象について、エルニーニョ現象との関係を疑っている。
モントレー湾水族館の関係者は、これらのクラブガニがこのような北部の海域に現れるのは、エルニーニョ現象が起きている特に多く見られる傾向にあると語る。
関係者によれば、今年、この海域で普通は見られない生物たちが多く見られることを奇妙だと思っている専門家が多い。普段では生息しないアンチョビさえ確認されているという。
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異常気象と現象