2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。






2015年08月17日


南米の地殻変動ラインでさらに起きる異変:「エクアドルの富士山」が大噴火し、ホンジュラスで地殻崩壊で住宅が次々となぎ倒される



ホンジュラスの首都地殻の丘が崩壊し次々と破壊される住宅
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▲ 2015年08月13日の Weather.com Hundreds of Houses Collapse Off Unstable Hillside in Honduras より。


少し前に、

南米から北米への地殻変動ライン上で… : メキシコのオアハカに巨大な亀裂が出現
 2015年08月13日

という記事を書きましたが、その後の数日間で、この「中南米のライン」で、様々なことが起きています。

エクアドルでは、コトパクシという活火山が 1877年以来 140年ぶりに噴火し、エクアドル政府による非常事態宣言が出されています。

政府は、エクアドルの首都キトで 100万枚のマスクを配付する準備をしているそうで、かなり大規模な噴火が今後も見込まれているということのようです。

噴火するコトパクシ山
Cotopaxi-eruption.jpg
Telegraph


コトパクシは、富士山と似ていることから、日本の登山愛好家たちからは「エクアドルの富士山」と呼ばれることもあるのだそう。


普段のコトパクシ山
Cotopaxi-fujisan.jpg
summitpost.org


日本の富士山から見て、地球の裏側にも近い「富士山の兄弟」系が噴火した一方で、冒頭の写真にありますように、ホンジュラスでは、首都テグシガルパ近くの丘が「崩壊」を始めて、そこに建てられている住宅 250軒のうち、120軒がすでに壊されてしまったという報道がされています。

house-colapse-02.jpg


colapse-003.jpg
Weather.com


現在この地は、エクアドル政府により、「住めない地」とされたようです。


先日の記事から続く「メキシコの亀裂」、「エクアドルの火山噴火」、「ホンジュラスの地盤崩壊」の位置は、それぞれ下のようになります。

Tegucigalpa-oahaka-cotopaxi.gif


この「ライン」では、2011年にも同じように、各地で次々と地殻の異変が起きています。

south-america.gif

▲ In Deep 「中南米の「地殻変動ライン」: メキシコの地割れとグアテマラのシンクホールの位置」より。


今回はどうなるのかわからないですが、日本も含めて、火山や地質の活動は世界中で活溌になっています。


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2015年08月15日


混乱に陥る夏の中国:天津の爆発、陝西省の地滑りに続いて、香港近くの都市部で大規模シンクホール



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▲ 2015年08月13日の即時新聞より。



中国では、8月12日に、15日の時点で 80名以上が亡くなっている天津での大爆発があり、そして、同じ日には、陝西省で 60人以上が行方不明となっている大規模地滑りが発生したりと、非常に混沌とした出来事が続いています。

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▲ 2015年8月12日の kazinform より。


地滑りの不明者60人超に=中国陝西省
時事通信 20105.08.12

新華社電によると、中国陝西省商洛市で12日に発生した大規模な地滑りで、生き埋めになった行方不明者は60人を上回ることが分かった。

習近平国家主席と李克強首相は救出活動に全力を尽くすよう指示し、政府は対策チームを現地に派遣した。



そして、その翌日の 8月13日には、香港の近くの東莞市(ドングァン市)で大規模なシンクホール現象が発生しました。下がその時の写真です。

tongan-sh-02.jpg
hk.apple.nextmedia.com


tongan-map2.gif
Google Map


下は、ニュースで放映されたもので、その時に近くのアパートから、偶然、それを撮影した人の映像です。




このシンクホールによって、1名が亡くなり、数千名が避難したとのこと。

ところで、このシンクホールの「位置」なんですけど、上の画像や映像ではわかりにくいかもしれないですが、ちょっと位置がずれていたら、大変なことになっていた可能性があるのです。

実は、このシンクホールが発生したのは、下の写真でわかりますように、高層ビルの「すぐ隣」だったのです。

sinkhole-Dongguan-china.jpg


sinkhole-Dongguan-china-building-collapse-1.jpg
strangesounds.org


というか、高層ビルの地下の部分にもシンクホールの影響は達している感じです。

危機一髪だった、と言ったほうがいいのか、今後、穴が拡大していった場合はいろいろと大変なことになりそう、と言ったほうがいいのかわかりませんが、都市部にこの規模のシンクホールが多発すると、高層ビルが多い中国の都市部では、わりと厄介なことかもしれません。

経済や金融でも激震の中心にいる中国ですが、他のいろいろなことでも、カオスの幅が広がってきています。

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2015年08月13日


南米から北米への地殻変動ライン上で… : メキシコのオアハカに巨大な亀裂が出現



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▲ 2015年08月11日のメキシコ noticiasnet.mx より。


メキシコの、メキシコシティにも比較的近いオアハカにある村で、巨大な亀裂が突如発生したことが報じられています。サン・マテオ・トゥヌチという集落です。

オアハカの場所
oahaka-map.gif
Google Map


どの報道にも、具体的な亀裂の距離は示されていませんが、町から他の町に向かって延びているほどの距離だということと、大規模な調査がおこなわれているようですので、それなりのもののようです。

mexico-crack-002.jpg
e-consulta


メキシコでは、ちょうど1年ほど前の 2014年8月18日にも、巨大な亀裂が発生しています。

2014年8月のメキシコの亀裂
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In Deep


また、2011年にも、チャルコ市という町で、巨大な亀裂が突如発生しました。

2011年7月のメキシコの亀裂
mexico-2011.jpg
In Deep


このメキシコからコロンビアくらいまでの様々な場所では、この数年間、「地殻変動のライン」のようなものが引けるような、まるで線に沿うように地盤の異変が起き続けています。

最近は地質、天候、そして経済も含めて、この「南米と中南米」というキーワードが少し大きくなってきているよう気がします。

チリやペルーでは、

ペルーに襲来した数十年で最大の寒波によりアルパカとビクーニャ25万頭が死亡

という記事でもご紹介した、未曾有の寒波による動物の大量死が続いていまして、次回以降ご紹介できると思いますが、ペルーでは、アルパカなどの動物の死亡数が「 100万頭」に達したことが報じられています

また、南米の今後の大きなイベントのひとつにブラジルのリオデジャネイロオリンピックがありますが、どんな感じになるものなのでしょうかね。

何しろ、8月11日には、ブラジルの格付けがジャンク債間際まで引き落とされるというようなこともあり、もし仮に今後、ジャンク債に落とされた場合、

「ジャンク債の国家でのオリンビック」

という、何だかイメージ的に奇妙なイベントになってしまう可能性もあります。

出場選手がおう吐、下痢…リオ五輪ボート会場でジュニア選手権
 スポニチ 2015.08.11

というものもあり、この原因が会場の水質汚染が原因の可能性が大きく浮上していて、ブラジルのオリンピックを含めて、また、南米の金融・経済状況の複雑化を含めて、今後、南米・中南米が世界の波乱の主役ともなる可能性があるかもしれません。

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2015年08月02日


イランのバンダルマズハーで高温の世界記録に近い熱指数「摂氏 74 度」が記録される



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▲ 2015年07月31日の米国ワシントンポストより。


日本は現在、猛暑だ猛暑だと毎日騒がれていますが、37 ℃とか 39 ℃とかで騒いでいると、中東の人たちに申し訳ないかもしれません。

あちらは現在、「毎日 50 ℃越え」の地域が続出しています。

暑さを示す基準のひとつに「熱指数(Heat Index)」というものがあるのですが、7月31日に、イランのバンダルマズハーという町で、摂氏 74 度という現時点までの地球での記録に並ぶ程の熱指数が記録されたことが、世界中のメディアで報じられています。

バンダルマズハーの位置
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Google Map


74度の熱指数を記録したバンダルマズハーの様子
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AP


熱指数というのは、大気の気温と相対湿度から計算されるもので、つまり、昔でいう「不快指数」みたいなものですかね。

熱指数に関しては、公式記録ではないですが、2003年にサウジアラビアのダーランというところで、華氏 178 度( 摂氏 81 ℃)を観測した記録があるそうで、今回のイランの熱指数は、非公式では歴代2位となり、公式記録としては、今回のものが観測史上1位ということになるのかもしれません。

実際の気温のほうも 50 ℃に達しているところもあり、そして、この一種、気のふれたような猛暑はイランだけではなく、中東の各地域に広がっています。

50℃の表示までの温度計が振り切れています
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Weather Channel

下は 8月2日のイラン周辺の中東各地の気温ですが、えらいことになっていることがわかります。

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Weather Channel


イラクでも 7月30日に、首都バグダッドをはじめとして、いくつかの地域で気温が摂氏 50 ℃を記録しており、なかなかとんでもない気温状況となっているようです。

7月30日に気温50℃を記録したバグダッドの様子
iraq-melon.jpg
Weather Channel


なんか、スイカみたいなのを売ってますけど、この炎天下に並べておくと、ものすごく熱いスイカになってしまうのではないでしょうか・・・。冷蔵庫が欲しいところです。

このように異常といっても構わない暑さに見舞われている場所がある一方で、観測史上で「最も寒い夏」を向かえているような場所もたくさんあります。

パプアでは異常な寒さが続き、農業がダメージを受けて、何万人もの人々が飢餓に苦しんでいることが報道されています。

アイスランドでは、7月の気温が観測史上最低で、10日ほど前には「真夏の雪」が降っています。

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▲ 2015年08月01日のアイスランドの Iceland Review より。


南米も、「ペルーに襲来した数十年で最大の寒波によりアルパカとビクーニャ25万頭が死亡」などで記事にしていますが、とんでもない寒波に見舞われているところがあり、非常事態宣言が出されている地域もあります。

暑いにしても寒いにしても、「普通ではない」天候と気温に見舞われる地域がどんどん増えていっています。

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2015年07月31日


インド・オーストラリア・プレートの境界線に近いパプア・ニューギニアの首都ポートモレスビーで、巨大な亀裂が家々を飲み込む



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▲ 2015年07月21日の ABC ニュース Papua New Guinea sinkhole destroys 16 houses, injures two: reports より。


パプア・ニューギニアの首都ポートモレスビーで、住宅街の大地に突如として巨大な地面の亀裂が発生して、16軒の家屋が地面に飲み込まれるということが起きていたようです。

報道では、シンクホール(陥没穴)とありますが、写真を見る限りは、「穴」というより、巨大な亀裂や地割れのように見えます。

巨大な亀裂で家が飲み込まれたポートモレスビーの現場

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ABC


ABC の報道では、詳しい状況はあまりわかっていないようですが、現地のニュースによりますと、現場の人の証言として、

「突然、地面が揺れて、人々が慌てて家から飛び出してからの数分のうちに、大地が割れ始め、家が飲まれていった」

とのことです。

この数年は、シンクホールと共に「亀裂」のニュースはわりと多くあったことを思い出します。

2014年8月のメキシコの巨大な亀裂
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地球を動かしているものは何か : 一夜にして出現したメキシコの断層…


2014年11月の米国オレゴン州の亀裂
Alkali-Lake-cracks2.jpg
米国オレゴン州に一夜にして「見渡す限りの長さの巨大な亀裂」が出現する


2012年11月のスペインの巨大な亀裂
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「スペインが割れている」: イベリア半島の複数の大地に巨大な亀裂が出現


2011年2月のペルー・プーノの亀裂
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「地球が各所で割れはじめている」


2010年12月のコロンビア・グラマロテの町を崩壊させた地割れ
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災害現場の空に浮かび上がる「欠けた五芒星」と、完全に廃虚と化したコロンビアの町


こう振り返ってみると、今回のパプア・ニューギニアのように、実際に多くの家屋に被害が出た亀裂という例は、それほど多くはないことにも気づきます。

ちなみに、このパプア・ニューギニアのポート・モレスビーというのは、地質的に「インド・オーストラリアプレート・プレート」のプレート境界に近く、このあたりは、最近、さまざまなことが起きている場所でもあります。

インド・オーストラリアプレートの周辺で起きていること
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インド・オーストラリアプレートの境界で急速な「海底隆起」が起きているかもしれない


このインド・オーストラリア・プレートでの一連の地質的な出来事は、このあたりのプレートの何がしかの変化を示しているのかもしれません。

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2015年07月28日


インドネシアで5つの火山が同時に噴火



インドネシア・シナブン山の2013年の噴火の様子
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WIRED


現在、インドネシアで、5つの火山が同時に噴火を起こしています。

ひとつの国で、同時に5つの噴火が起きるのは比較的珍しいことだと思いますが、インドネシアは、約 130の活火山を持つ国ですので、確率としては異常というほどのことではないかもしれません。

ただ、最近は、海底火山を含めて、世界中で噴火が多発していまして、噴火がさらに大規模になったり、回数が増えますと、火山灰の影響などによる寒冷化のようなことに結びつく可能性はあるのかもしれません。

インドネシアで現在同時に噴火している火山は以下の通りです。

ラウン山( Raung )
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Daily Read


ガマラマ山( Gamalama )
GUNUNG-GAMALAMA.jpg
ジャカルタ・ポスト


デュコノ山( Dukono )
Dukono.jpg
Antara News


シナブン山( Sinabung )
shinabung-2015.jpg
Daily Mail


カランゲタン山( Karangetang )
gunung-karangetang.jpg
Berita Prima


このインドネシアの噴火と影響について AP 通信の報道をご紹介します。



Eruptions of Ash at 5 Volcanoes Shroud Skies in Indonesia
AP 2015.07.22


インドネシアの5つの噴火の火山灰が空を覆い尽くす


7月22日、インドネシアで5つの火山が噴火していることにより、一部地域で上空が火山灰に包まれ、当局は群島の3つの空港を強制的に閉鎖した。

ジャワ島のラウン山は、数週間の震動のあと、2000メートルの噴煙を上げる噴火を起こした。

同時に、モルッカ諸島のガマラマ山とデュコノ山、スマトラ島のシナブン山、そして、シアウ島のカランゲタン山も噴火したと政府の火山学者スロノ氏は述べる。

先月末から、火山噴火の影響で、13,000人の人々が避難している。

しかし、スロノ氏は、この5つの火山が同時に噴火したことは異常な現象ではないと述べる。

「インドネシアには、130にのぼる活火山があり、そのような数の火山を持つ国で、このような同時の噴火が起きるのは自然なことです」

インドネシア運輸省のスポークスマンは、バリ国際空港なども数時間閉鎖されたと述べた。

今月初めのラウン山の噴火は、パリ島の観光スポットの空港と、他の4つの空港に大きな混乱をもたらし、数千人の観光客に影響を与えた。

インドネシアは 17,000の島が連なって出来ており、何百万の人たちが山岳地帯に住んでいる。それらの地は、環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイヤー)に位置しており、火山噴火と地震の影響を受けやすい。


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2015年07月25日


イスラエルのエルサレムにおいて同国史上最大級の大山林火災が発生



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▲ 2015年07月24日のイスラエル haaretz.co.il より。


イスラエルで、史上最大級の山林火災が発生していることが報じられています。

場所は、エルサレム地区のベト・シェメシュというところだそうで、現在までに、1500エーカーを消失ということで、1エーカーは、約 4000平方メートルですので、現在までに大体 600万平方メートルが消失しているようです。

消火に向かう消防車
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冒頭の報道の見出しにあります「カルメル山の災害」というのは、2010年にイスラエルにあるカルメル山という山で発生した、イスラエルの歴史の中で最悪の山林火災のことを指します。

カルメル山の大火災の時には 44名の方が亡くなりました。

2010年のカルメル山の大火災
carmel-fire.jpg
haaretz


今回の山林火災では、今のところ人的被害は報告されていませんが、現時点( 7月26日)では、まだ鎮火していないようで、どの程度食い止められるのかは明らかではありません。


現場の様子

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Mako


israeli-fire-05.jpghaaretz


イスラエルが、5年で2度も歴史的災害級の火災に見舞われているのは、自然環境の変化なのか、何か黙示録的なニュアンスがあるのかどうなのか。

特に関連はないですが、旧約聖書『創世記』の中の一節を思い出します。

創世記 19章 24-25節

主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、 これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。

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米国ウィスコンシン州に出現した黙示録的な雲



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Twitter


アメリカのウィスコンシン州で、7月20日、非常に壮観なアーチ雲が出現して、報道や、ツイッターなどに多くの写真が掲載されていました。

weather-nation.jpg
WeatherNation


apocalyptic-storm.gif
Strange Sounds


washington-post.jpg
ワシントンポスト


GreenBay.jpg
Twitter


アーチ雲は、荒天候の際に出現することがありますが、こう見事なアーチを明確に描いたものは比較的珍しいのではないかと思います。

私は、よくボーッと雲を眺めますが、その雲の形から換気される「感情」というのは、それぞれに確かに存在する気がします。

雲は宇宙線によって作られるものですが、自然の中でも特に象徴的な形を持つものだと思います。


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2015年07月18日


米国イエローストーン国立公園の道路が熱活動の活発化で閉鎖



yellowstone-closed.gif

▲ 2015年07月17日の米国メディア KTVQ より。


アメリカのイエローストーンで、「熱活動」により道路が閉鎖されています。

群発地震などはわりとよく起こすイエローストーンですが、熱活動で道路が閉鎖されるというのは珍しいのではないかと思います。

活動の原因など、詳しいことはわからないですが、アメリカの報道をご紹介しておきます。



Road in Yellowstone National Park closed to vehicles due to thermal activity
KTVQ 2015.07.17


イエローストーン国立公園内の道路が熱活動により車両通行が禁止される


yellow-stone-2015.jpg


イエローストーン国立公園の警備隊は、一時的に道路に影響を及ぼしている熱活動に対して、マンモス・ホット・スプリングス近くの道路の車両通行を禁止とした。

公園のプレスリリースによれば、アッパー・テラス近くのこの熱活動は、5月から「目に見えるほど活溌」になっていたという。

地質学者と警備隊は、この熱活動を監視し続けており、最近、華氏 152度(摂氏 66度)までの温度を検出し、また、舗装道路の下での熱活動も示していることから、警備隊は、一時の道路閉鎖を決定した。

アッパー・テラスでは、車両通行は禁じられたが、訪問者は公園の上を徒歩で歩くことはできる。

しかし、警備隊は、訪問者に対して、熱活動の場所に触れることのないように指示している。


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2015年07月13日


地球の3分の1の地下水源が枯渇しようとしている



同時に分かった、日本が台風や豪雨に「助けられている」こと

aquifer1.jpg
米国カールトン大学

先日の NASA ジェット推進研究所のニュースリリースにおいて、

Study: Third of Big Groundwater Basins in Distress(研究:巨大地下水源の3分の1が枯渇に瀕している)

という、地球に 37カ所ある、主要な地下水流(帯水層)のうちの3分の1が枯渇に瀕しているというレポートが掲載されました。

米国カリフォルニア大学が率いる調査と研究で判明したものです。

これは、地球の重力の測定によって、地球の海洋、地質、気候を研究する目的で、NASAとドイツ航空宇宙センターが共同ミッションで打ち上げた人口衛星 GRACE のデータの解析によるものです。

下が発表された世界の巨大地下水流の状況です。

色分けは、青いほど水源が豊富で、赤いほど枯渇傾向となります。
water-color.gif
水が少ない ←   → 水が豊富


世界の主要な地下水源(アフリカ〜アメリカ大陸)
Groundwater-Basins-Distress2.gif


世界の主要な地下水源(アジア〜アフリカ)
Groundwater-Basins-Distress1.gif
NASA


特に、オレンジから赤にかけての地下水水流の水の枯渇が激しい場所であることを示していますが、枯渇に進んでいる地下水流をピックアップしてみますと、

アフリカ

1 ヌビア砂岩帯水層( Nubian Sandstone Aquifer System / NSA )スーダン
2 北西サハラ帯水層システム( Northwestern Sahara Aquifer System / NWSAS ) サハラ砂漠
3 ムルズク・ジャド帯水層( Muzuk-Djado Basin ) ニジェール
8 スッド帯水層( Sudd Basin ) スーダン
9 コンゴ帯水層( Cingo Basin) コンゴ



アメリカ大陸

16 カリフォルニア・セントラルバレイ帯水層システム( Californian Central Valley Aquifer System ) アメリカ
18 大西洋-メキシコ湾沿岸平野部帯水層( Atlantic and Gulf Coastal Plains Aquifer )アメリカ



中東

22 アラビア帯水層システム( Arabian Aquifer System )サウジアラビア


ユーラシア大陸

23 インダス帯水層( Indus Basin ) インド
24 ガンジス・ブラマプトラ川流域帯水層( Ganges-Brahmaputra Basin ) インド(ほぼ枯渇)
29 北部中国帯水層( North China Aquifer System ) 中国
32 パリ帯水層( Paris Basin ) フランス
33 ロシア・プラットフォーム帯水層群( Russian Platform Basins ) ロシア
34 北コーカサス帯水層( North Caucasus Basin ) ロシア(ほぼ枯渇)



その他

37 キャニング帯水層( Canning Basin ) オーストラリア


この「進行し続ける」水不足は、すでに多くの生態学的被害をもたらしているだろうことを研究者たちは指摘しています。

それにしても、この地図を見る限りは、日本には巨大な地下水脈というものはないのですね。

japan-aquifer.gif


これを考えると、「梅雨」で雨が続いたり、ときに台風で大雨が降ったり、冬には大雪が降ったりもする日本の気候というのは、日本で人々が生きていくためには、とても大切なことであることに気づきます。

日本が、水が豊富で、それほど水不足で悩まされることのない理由が「天候が常に味方になってくれているから」だということに気づいてきます。台風や豪雨や大雪が、日本の自然体系と日本人の生活をサポートしてくれているという事実が見えてきます。

台風も豪雨も、災害という一括りで語ることのできるものではなく、むしろ、「日本には絶対になくてはならないもの」のようです。

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