2016年3月9日に「地球の記録」は、新しいサイト「地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー」に移転しました。今後ともよろしくお願いいたします。






2010年01月06日


7つの超巨大火山



地球で古代に大噴火を起こしたと思われる「7つの超巨大火山」について少し調べていました。

その7つは、

1.イタリア・セージア渓谷
2.米国イエローストーン
3.薩摩硫黄島
4.インドネシア・トバ火山
5.ニュージーランド北島のカルデラ群
6.シャツキー海台
7.オントンジャワ海台


です。

超巨大火山の噴火に関して、オーストラリアのモナシュ大学地球科学学部のレイ・キャス教授は次のようなことを言っていたと、こちらにあります。


キャス教授は「スーパー噴火が起こった場合、膨大な量の岩石と灰が放出され、二百キロ四方に有毒ガスが拡散する。死者は数十万から数百万人に達し、気候や食料生産に深刻な影響を及ぼす」と主張する。可能性がある地域として挙げられたのは、ナポリやニュージーランド、インドネシア、南米および北米。インドネシアではトバ山だという。同教授は「これを上回る脅威は小惑星の地球衝突くらいだ」とも話す。


 > 「これを上回る脅威は小惑星の地球衝突くらいだ」

はすごいですが、スーパー噴火が起きると「生物の95%死滅する」とも言っておりました。

なお、火山の噴火の規模は、火山爆発指数という8段階のレベル(VEI)が決められていて、1が一番低く、8が最高です。
有史時代ではレベル8の噴火はなく、1815年のインドネシアのタンボラ山の噴火がレベル7となっています。上記の7つの超巨大火山の過去の噴火の多くはレベル8に達していたと思われます。


それぞれ、簡単な説明と、一番わかりやすいリンクをひとつご紹介しておきます。また、最後には今回のことで少し気になり出してきた、「2010年に入ってから始まったソロモンの強い群発地震とオントンジャワ海台の位置」について触れておきます。

ここからです。

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2010年01月04日


火山活動の連続でスタートした2010年

2010年の新年は、世界的に見れば火山の噴火と洪水でスタートしたと言えなくもないです。今回は噴火のことを書きたいと思っていますが、オーストラリアブラジルでは大きな洪水が発生中です。オーストラリアなどは、西部では干ばつで山火事が続いていて、東部では大洪水と相変わらず荒れています。

あと、これとは関係ないですが、1989年からサンフランシスコの埠頭で観光客から人気のあったアシカ1700頭が昨年暮れに突然消える(ニュースはこちら)ということがあったり(その後、オレゴン州で見つかったということです)、2032年に地球に小惑星が衝突する可能性があるとして、ロシアが専門委員会を起ち上げて、また各国とも協議するという映画みたいな話が出て来ていたり、いろいろとありました。

しかし、「一年の計は元旦にあり」という日本の諺を適用すれば、今年は「噴火の年」ということになりそうな気がします。2009年の年末から、今日にかけて、世界の4つの火山が新たに噴火したか。あるいは噴火間近となっています。

フィリピン・マヨン山が大規模噴火のおそれ(2009.12.27)
コンゴ共和国のニアムラギラ山が噴火(2010.01.02)
コロンビアのガレラス火山に噴火の兆しで住民に避難を勧告(2010.01.03)
インド洋にあるフランス海外県のレユニオン島にあるフルネーズ火山から溶岩噴出(2010.01.03)


他にもいつもコメントを下さる Over60さんによると、やはりコンゴ共和国のニイラゴンゴ山も噴火が近いようです。なお、そのコメントで紹介していただいたページに、東北大学大学院理学研究科の浜口博之教授が書かれたアフリカの火山・東北の火山という論文はなかなか興味深いです。
そこには、

> 地球上には800くらいの活火山があります.そのうち,およそ50の火山が毎年どこかで噴火しています.

とあり、1〜2週間で4つから5つの新たな噴火が現れるというのは、まあ、異常に多いというわけではなさそうです(少なくもないです)。


Active Volcanos of the World(現在活動中の火山)というページを見ると、2009年12月23日の時点で噴火活動している火山は12でした。

以下の12です。地図に番号を当ててみました。

12-volcano-world-500.jpg


1. ベズイミアニ火山 BEZYMIANNY(ロシア・カムチャッカ)
2. マヨン火山 MAYON(フィリピン)
3. ポアス火山 POAS(コスタリカ)
4. リダウト火山 REDOUBT(アラスカ)
5. サン・クリストバル火山 SAN CRISTOBAL(ニカラグア)
6. カリムスキー火山 KARYMSKY(ロシア・カムチャッカ)
7. キラウエア火山 KILAUEA(米国・ハワイ)
8. クルチェフスコイ火山 KLIUCHEVSKOI(ロシア・カムチャッカ)
9. 桜島(日本・九州)
10. シベルチ火山 SHIVELUCH(ロシア・カムチャッカ)
11. スーフリエールヒルズ火山 SOUFRIERE HILLS(英領・モントセラト)
12. 諏訪之瀬島(日本・沖縄)



ここに、今年になって活動が始まった、コンゴのニアムラギラ山、コロンビアのガレラス火山、インド洋のフルネーズ火山が加わったということになります。

こう地図を見ると、火山なんてものは世界中でドンパチと噴火していそうなものですが(そんなことはない)、地域はわりと偏っているなあと思います。

非常に大まかにわけると、

・カムチャッカ
・西日本
・カリブ海

の3つの比較的狭い地域がメインとなっているようです。
そこにハワイ、フィリピン、最近のコンゴというようなことになっています。



トバ・カタストロフ理論

最近知ったのですが、火山に関して、トバ・カタストロフ理論という言葉があります。

これは、インドネシアのトバ火山という火山が7万年前から7万5千年前くらい前、人類誕生以来の地球でもっとも大きな噴火のひとつと考えられる噴火を起こして、それにより地球の環境が大きく変動し(気温が下がった)、その後の人類の進化に影響を与えたのではないかという理論です。

基本的に私はこういう理論が好きで(苦笑)、「困難→進化→解消」と、きて、また、「困難→進化→解消」という繰り返しで、人類やいろいろな生物は今までなんとかここまで生きてきたのではないかと思っています。もちろん、種により絶滅と新生を繰り返してきたわけで、今の現生人類は今は存在していますが、長い歴史の中では一般の種は進化しない場合はむしろ絶滅するのが自然にも思えます。

多分、人類は、今後何年何万年くらいのスパンのことかはわからないですが、何度目かの「困難」にぶち当たるか、すでに突入しつつあるのだと思っています。

今までは、そこから「進化→解消」と何とか来たようなのですが、今度はどうなりますかねえ。ちなみに、アメリカのスタンフォード大学の研究者によると、トバ火山の噴火の後、つまり7万年前くらい前に「人類は全世界でわずか2000人にまで減り、絶滅直前だった」のだそう。(こちらに、日本語記事)

その2000人から増え続け、現在人口は60億人を越えています・・・。何だか「ネズミ算式」なんて言葉を思い出してしまいました。



7つの超巨大火山

これもOver60さんのコメントで私は初めて知ったのですが、世界には7つの「超巨大火山」というものがあるそうです。


1.イタリアアルプスのセージア渓谷
2.米国イエローストーン
3.薩南諸島北部に位置する薩摩硫黄島(さつまいおうじま)
4.インドネシア、スマトラ島北部にあるトバ火山
5.ニュージーランド北島のカルデラ群
6.横浜港から東へ約1500kmの海底に存在する超巨大海底火山・シャツキー海台
7.オントンジャワ海台


がそれに該当するものということで、2008年の暮れに話題となったアメリカのイエローストーン以外はその地名や火山の名前自体を初めてきいたものばかりです。最近、こつこつとこれらのことについて調べていますが、どれも資料自体が多くはありません。存在や成立が(調査ができないために)謎のままになっている部分も多いようです。

いずれにしても、地球が本格的に動き出す時には、これらのどれか、あるいは連動していくつかは動くのではないでしょうか。そして、そこに、先日書いた、アフリカの地溝帯なども絡むと、非常にダイナミックな地球の変動を体験できるような感じもします。多くの火山や地溝帯は実際に動き始めているようにも見えます。

恐ろしいという意見もあるかもしれませんが、しかし逆に考えると、私たちはご先祖様たちが決して見ることができなかった「地球のすごい状態」を見たりできる非常に希有で、ある意味でおもしろい時代に生きているのかもしれません。


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2009年12月23日


アフリカ大陸を東西に貫く巨大な地溝帯

前回の「火山と黒点、そしてプレートの境界地点で起きていること」という記事への追記として書いたのですが、付け加えるには長くなりましたので、新しい記事としてアップいたします。ちょっと慌ただしいアップとなりまして申しわけないです。

これは前回の記事と直接関係しているというより、以前書いた、大地の分断は数日で起き得るという記事との絡みとなると思うのですが、大変に興味深いアフリカの地溝とその地図のあるページを Over60さんが紹介して下さったので、ここでご紹介しておきます。

ページは、

» 大地溝帯

で、この大地溝帯というのは、

 > 数十万〜数百万年後に大地溝帯でアフリカ大陸は分裂すると予想されている。

ものだそう。

これがそこにある地図です。

400px-Great_Rift_Valley.jpg

赤いラインが、東リフト・バレー。
青いラインが、西シフト・バレー。
黄色のラインが、ニアサ・リフト・バレー。

赤いラインの東リフト・バレーの一番上の北はヨルダンに当たりますが、今年の10月に、

» 地熱が400度まで上昇する

という現象が起きています。
東リフト・バレーは、そこから紅海を通って、エチオピア、ケニア、タンザニア、そして、マラウィ共和国までを貫いています。総延長が7,000 キロもある巨大な地溝です。

今、そのマラウィ共和国ではずっと群発地震が続いていて、群発なのに最高でM6前後ある
地震が続いています。しかも、ほとんどが深さ 10 km の地震となっています。

(Over60 さんのコメントより転載)

MAP 5.8 2009/12/06 17:36:35 -10.158 33.816 10.0 MALAWI
MAP 5.1 2009/12/06 17:58:14 -10.198 33.926 10.0 MALAWI
MAP 5.1 2009/12/06 18:00:01 -9.893 33.972 10.0 MALAWI
MAP 5.2 2009/12/06 18:29:13 -10.253 33.929 10.0 MALAWI
MAP 4.8 2009/12/07 03:35:40 -10.125 33.895 10.0 MALAWI
MAP 5.0 2009/12/07 09:31:44 -10.205 33.806 10.0 MALAWI
MAP 5.9 2009/12/08 03:08:58 -9.889 33.920 10.0 MALAWI
MAP 5.0 2009/12/11 04:49:09 -9.976 33.814 10.0 MALAWI
MAP 4.6 2009/12/11 20:06:24 -9.988 33.826 10.0 MALAWI
MAP 5.4 2009/12/12 02:27:03 -9.963 33.877 10.0 MALAWI
MAP 6.0 2009/12/19 23:19:17 -10.110 33.814 15.2 MALAWI



だからといって、今すぐどうなるというものではないでしょうが、何らかの活動はやはり始まっているような感じかとてもします。

この活動が何百万年かけて、アフリカ大陸の分断に繋がっていくのか(研究者の多くはそう言っています)。あるいは、こちらにあるように、短期間での変化の可能性もあるのか。 


もちろん、これはアフリカ大陸に限定した話ということで書いているというわけではないです。世界は基本的に繋がっているはずです。



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2009年12月21日


火山と黒点、そしてプレートの境界地点で起きていること

Earth Fileなどによりますと、先週あたりから噴火の兆しを見せていた、フィリピンのマヨン山という火山が、いよいよ大噴火の手前まで来ているようです。

噴火してみなければ、どのくらいの規模になるのかはわからないでしょうが、AFPの「マヨン山の火山活動、住民らに強制避難を警告」という記事によると、


科学者らによれば、マヨン山は数日中にも大規模噴火を起こす可能性が高い。夜間には肉眼で赤い溶岩を確認できるほどで、当局は避難を拒否している住民が火砕流に巻き込まれる危険が迫っているとしている。


とのこと。

こちらを見てみると、マヨン山というのは、高さは2,462mある山だそうで、

マヨン山はこの400年に50回も噴火している。記録に残る最も破壊的な噴火は1814年2月1日に起こった。溶岩流が山から10kmのカグサワという街を埋めて1,200人の死者を出した。現在、当時の街があった場所には教会の鐘楼しか残っていない。

という、なかかな激しい噴火を繰り返していた火山だそうです。



▲12月18日。3日前のマヨン山の様子。この時点ですでに赤い溶岩が確認できます。これが、高さ2400メートルの山で起きていると考えると、かなりの迫力かと思われます。


ちなみに、関係性はわからないにしても、なんとなく活発化してきている太陽という記事でもふれましたが、黒点の数がどんどん増えてきていて、これは、宇宙天気情報の黒点予測より早いペースで増えているようです。

宇宙天気情報センター の予測では、今後12ヶ月の黒点数の予測値(多分、月平均)を

2009年12月 06
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2010年06月 13
2010年07月 14
2010年08月 15
2010年09月 16
2010年10月 18
2010年11月 19


と、していますが、実際には、それを越えてきています。
この10日間の黒点数の変移はこうなっています。

sun-2009-12.gif

10日で約3倍になっているようです。
予測より早く太陽活動が成長しているということかもしれません。
また、1035とされている太陽の活動領域の面積が成長し続けているようです。

太陽活動と地震や火山の関係はよくわからないですが、今回の推移の中で観察していれば、何らかの相関関係はわかるのかもしれませんし、まあ、わからないかもしれません。


プレート境界あたりで起きていることについて

それと、何となく気になっていることがあります。
多分、何の関係もないことだと思いますが、このマヨン山の位置と、先日の伊豆の群発地震の発生場所を見ていると、何となくおもしろい相関関係が見えそうな感じがします。
根拠がないので書こうかどうか迷いましたが、一応メモとして書いておきます。

これは世界の主なプレートで、上の黒い矢印が群発地震のあった伊豆。
下の青い矢印がフィリピンのマヨン山です。

plate02.gif

位置は適当ですが、大体このあたりということで。

伊豆あたりから関東にかけては、ご存知の通り、フィリピン海プレートと、太平洋プレートと、ユーラシアプレート北米プレートの4つのプレートの上の境界点あたりにある、ものすごい場所ではあります。

このような場所にある首都、あるいは主要都市は世界には他にないように思います。

そして、マヨン山。

こちらも、インドプレートフィリピンプレートユーラシアプレートの3つのプレートの境界近辺あたりに位置していて、つまり、どうも、感じとしてですが、「プレート同士が今、押し合っている、あるいは引っ張り合っている」ように思えないこともない現象が起きている・・・のかもしれません。ここから、私個人は、なんというのか、地球規模の大規模な地殻変動の予兆のような感じを少し受けたのでした。まあ、しかし根拠はありませんので、お気になさらないで下さい。

今後しばらくは他の複数のプレートの境界あたりの地域の地震や噴火をウォッチしてみるつもりです。


それにしても、日本ってすごい位置にあります。
このプレートの位置だと、世界が吹っ飛ぶ時にはまっさきに関東は吹っ飛ぶでしょうし、大規模な地殻の変動があった時は、異常に隆起してくるとか、あるいは沈没すると思います。

まあ、ずーっと何万年も先のことだと思いますけれど・・・大地の分断は数日で起き得るという発表もありましたしね。




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2009年10月17日


地球に何が起きているのだろう



最近何というか、一気に自然の感じが刺激的に、あるいは不思議になってきたような気はします。

それぞれ自然科学の範疇で説明できることだとは思うのですが、基本的にこれまでの私などの数十年の人生の中では初めて見聞きすることばかりではあります。先日のオーストラリアの赤い空も、当地の土壌などを調べると納得はできるのですが、「ではなぜ今までの何百年の間にはなかったのだろう」とか、そんなことは思います。

気になったいくつかのニュースをピックアップしておきます。
原因等はそれぞれでお考えいただければ幸いです。


中国の極彩色の空

m59557.jpg

10月15日のこちらの記事にあったものですが、中国山東省で多くの人々に見られたものらしいです。記事での説明が「上空に色鮮やかで美しい放射状の光斑が現れ、多くの市民がこの神秘的な現象を楽しんだ」としかなく、何なのかわかりません。

> これらの光斑は高い高度に出現したため、薄雲がかかっても光が少し暗くなる程度で雲の流れの影響を受けて形が変わることもなく、明るく鮮やかに輝いていたそうだ。

とあって、「雲の流れの影響を受けて形が変わることもなく」ということは、その上にあるということなのですかね。見ると赤や黄色やオレンジがあり、まあ確かにきれいですが。


ロシアの光の輪

russia2009-10.jpg

10月6日に、ロシアの上空に出た奇妙な空模様。(動画
自然現象やUFOやHAARP、あるいは「終末の印だ」という意見までありますが、自然現象は過去の例との比較ができていないし、HAARPは以前何度か書いたように、低周波なので、局所的にこのような紋様ができるとは考えにくいですし、UFOにしては移動しないままだし、終末の印にしては小さい(そんな決まりあるの?)。

なんなんでしょうね。


昨年来飛びまくる火球

20091016-00000000-natiogeop-int-view-000.jpg

この1年くらいは火球が異常ともいえるペースで観測されていて、昨日も、オランダ上空で隕石が爆発というニュースが写真つきで報道されています。


地球には、太陽系内の彗星や小惑星、または岩石惑星から小さな隕石が頻繁に落下している。だが、今回のような大規模で明るい火球は二十数年に一度あるかないかの出来事だろうとユリエンス氏は語る。


とありますが、この規模のものが、この1年程度で少なくとも数回は起きていると記憶しています。多くはメモしていると思うので、わかったらそれぞれ貼っておきますが、隕石という断定されたものは少なく、あくまで「火球」がたくさん観測されているということです。

なので、ここでは隕石という断定はしませんが、仮に隕石だとして、どれも事前にひとつも観測されていないので、実際にもっと大きな隕石が接近しても、なす術はなさそうです。

さらに続きます。



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2009年09月23日


オーストラリアに出現した「地球最期の日」

今日、オーストラリアのシドニー周辺で、砂ぼこりと強風によって、全域で風景が赤くなるという珍しいことが起きました。

日本語のニュースは「シドニーで「赤い朝」=内陸部の砂ぼこり空覆う−豪(時事ドットコム)」などにありますが、Earth Fileでは、とても面白いタイトルをつけて紹介していました。題して、「Images of ‘Doomsday?’(終末の日のイメージ?)」というものです。

とにかく、写真がものすごいです。
これは今朝のシドニー。

sydney-ds.jpg


朝起きて周囲がこんな風景になっていたら、確かに「あ〜あ、なんか終わっちゃったなあ」と思うかも(笑)。

原因は「乾燥した内陸部で上空に巻き上げられた砂ぼこりが強風により吹き寄せたため」とハッキリしていて、別にオカルト現象ではないですが、こんなすごい砂ぼこりは過去何十年もなかったことらしいです。今生きている多くの人には、初めての光景だったかもしれません。

ロイターによると、ウェザーチャンネルの天気予報士は、

「これはものすごい!  私たちは今、地球と風と炎が一緒に見えている風景の中にいるのです」

と語ったらしいです。


すでに YouTube にも動画がたくさんありますが、こちらはニュースサイトではなく、シドニーの個人の撮影。「朝起きたら・・・外が火星みたいに!」と、興奮気味に紹介してくれています。



なんか嬉しそう(笑)。



場所によってはこんなになったところもある模様です。

2893616.jpg

stuff.co.nz



Earth File には比較写真が出ていて、これが大変おもしろいです。
これが昨日までのシドニーの風景。

aus1.jpg


今朝の同じ場所(笑)。

aus2.jpg


いやあ・・・正直、見てみたいなあ・・・。
この場にいたかった。


オカルト現象ではないとはいえ、これは、十分にイメージとしては「地球最期の日」らしくて、いろいろな情景を想起させてくれます。

過去に語られたり描かれたいろいろな終末のイメージが実際にこうやって少しずつ出てきて、そしてそのうちゆったりと地球(の人類)は消えていくのかもしれないですね。突然ではなくて、ちゃんと予告してくれるあたりは地球の粋な気持ちを感じます。

そのうち、日本でも極度に乾燥等が進めば見られるかもしれないですね。
そうなったら散歩したいですが、ゴーグルとか用意しておいた方がいいのかな。




[追記] さらに幻想的な写真がありましたので、記録として貼っておきます。
それぞれ屋外のプールの風景とシドニーの海岸の様子のようです。

SYDNEYDUST_GALLERY_NN777121_159720.jpeg


MatthewHourn-bondi.jpg



[追記2] オーストラリア

オーストラリアはここ数年、干ばつ等ありますが、今年もいろいろな現象が見られています。こちらは、5月のオーストラリアの記録的な豪雨と洪水の時の写真。(Earth File

flood_australia.jpg


こちらは、Wired.comに8月にアップされた雲の写真。長さは何と 1,000 km !

morninggloryclouds.jpg

何事もダイナミックなお国ですが、これからどうなっていきますかね。





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2009年09月06日


問題だらけの生物の未来



久しぶりに話題が地震から離れますが、Fire Earth に Ozone Holes! というグラフだけの記事があって、1979年のオゾンホールと、2009年のオゾンホールの大きさを比べたものが載っています。

「一目瞭然とはこのことか」というような図なんですが、これです。

ozone-hole-comparison-1.jpg


青いところがオゾンホールです。


オゾンとは こちらの説明では、つまり、

> 太陽から放射される紫外線の大部分を吸収し、地上にほとんど紫外線を到達させない役割を担っている。

もので、

> 200万年前のプランクトンの世界的絶滅は、超新星爆発の影響で紫外線が降り注いだためと考える学者もいる。

ということのようで、オゾンの穴が大きくなっていくこと、つまりオゾンホールが拡大していくと、「人間にも動物にも植物にも紫外線が降り注ぎ放題」ということになり、それはまあ、ほとんどの地球上の生き物にとっては良くないということのようですね。


・・・うーむ・・・。なんか上の図を見ていて、思ったんですが、いろんなこと・・・たとえば大地震だとか大噴火だとかポールシフトだとか・・・あるいは経済破綻だとか核戦争だとか・・・そんなものなくても、「30年間でこんなにオゾンホールが広がったのなら、黙っているだけで、あと10年くらいで地球にオゾン層がなくなっちゃって、多細胞生物登場以降6回目の大量絶滅が来ちゃうのでは?」と思った次第です。


これは「人間が紫外線を避けて生きていけばいい」・・・ということではないと思うのですよ。


紫外線で植物が死んでしまうのです。
多分。

地球はまず植物が先だったわけで、先に植物が逝ったら、他の(植物より後に地球上に発生した)ほとんどの生物は絶滅するのだと思います。


これは人類滅亡に関しての意外に簡単な原理で、自分でもビックリ。 (@_@)


食い止める方法はあるのでしょうかね。

推定図を作ってみましたが・・・この勢いだと、加速化を加味すると、2020年頃にはこんな感じになるのでは。青いところがオゾンホールで、紫外線が降り放題の地域です。(広がり方に科学的根拠はないですよ)

ozone-hole-comparison-2020.jpg


こうなった場合は地上は不毛の大地になっていると思います。

あるいは「住居地域の大移動」というようなことも起きてくるのかもしれません。それで逃れられるのかどうかわからないですが・・・。

DeathValley02.jpg

▲ 地球上の多くの地域がこんな感じになっていくのですかね。


うーん・・・。
地球の問題、しかも大きな問題はいろいろとありますねえ。



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2009年07月06日


地球が変わっていく

2008年10月に配信された(日本語訳配信は先月)、 WebBot の ALTA (非対称型言語傾向分析報告書)709 パート4の冒頭のクリフ・ハイのエッセイにひとつの詩が書かれています。


「私は骨をかじっている犬だ。私はお座りをして一匹で骨をかじる。だがいつか、私がかじっているものによって私が噛まれるときがくるだろう」



これは、この時にアメリカが陥ってきた金融混乱とブッシュ政権などに対しての言葉であったわけですが、今読んでみると、この「骨をかじっている犬」は人間全体にも見えてきます。

犬が人間で、かじられている骨が地球と考えると、今はまさにこんな感じなのかなあと思います。

先日の干ばつの記事でふれたのですが、現在の異常気象の複雑さは、干ばつとか温暖化とか冷却化などのひとつの方向性にでは語れないところにあって、観測史上初めての熱波や数十年に一度の豪雨や低温が同じ国の中などで無秩序な感じで起きていて、表現としては「為す術なし」の様相を呈しています。

その後、中国で以下のニュースがありました。

中国:南方10省は豪雨、北方では高温続く(大紀元)

中国で今年最大規模の集中豪雨、11人死亡(AFP)

記事によると「降水量が最も多かったのは湖北省の鶴峰の388ミリ。100年に一度の大雨だという」とのことで(何でもかんでも比喩が100年に1度ですな)、特に重慶などはひどい模様です。


重慶市洪水防止班の報告によると6月27日からの暴雨と雷は重慶市18区県に被害をもたらし、被害人口は累計129・54万人に達した。また死者6人、行方不明1人、2万7千925人が緊急避難している。


中国は広大ですので、「ひとつの国の中で」といっても規模が違いますし、何より中国の省の位置関係がよくわからないので、上の記事から自分で現在の天候を色分けしてみました。大体こんな感じになっているようです。

(ピンク)が豪雨地帯、(濃いピンクが特に雨が激しい地帯)、(オレンジ)は熱波が続いている地帯。

Map-China-Province.jpg

高温地帯もなかなか深刻な状況のようで、


北京、河北、山東、陝西、山西、河南など華北、西北、黄准などは広範囲にわたり高温の天気となった。河北省石家庄市では既に10日以上高温が続いており、1951年以来の記録であるという。



とのこと。

コメント欄でいただいいくつかのニュースも急ピッチで気象の激化が進んでいる気配を感じさせるものがあります。

オアフ島で記録的な熱波など、熱波の地帯はさらに増えているようです。また、スウェーデン南部でも激しい雨が6月30日から7月1日まで降り、被害が出ている模様

sweden-flood.jpg



そして、日本の気になるニュース

重さ2千トン、貯水池浮き上がる!…千葉・東金

断水に道路陥没…調整池の枠傾き周辺に被害

これらは原因がわかっていないようですが、以前報道されていた山形県鶴岡市七五三掛(しめかけ)地区の大規模な地滑り同様、こういう「原因不明」の地殻の問題の規模が大きくなっているように感じます。

いろいろいな理由は考えられるにしても、「重さ2千トンの貯水池が地下から浮き上がる」ことが、そんなに日常的なこととは考えにくく、相当パワフルな何かが起きている可能性もあるのかもしれません。

今朝、MONEYzineに温暖化が進めば氷河期突入の恐れも。今、地球に何が起こっているのかという記事がありました。

MONEYzineは「株/FX・投資と経済がよくわかるMONEYzine」というキャッチでわかるように、自然科学のサイトではなく投資のサイトです(最終的には排出権取引の話と絡めていましたが、言いたかったのはそれではなく、地球の異変そのものに関しての模様)。また、今朝の Nevada (金融危機特集)には、経済社会情勢(温暖化を加速させる必要?)という、珍しく自然科学の記事が出ていました。

どんな仕事に携わっている方でも、まずは地球を見つめることがもっとも大事なこと、というような時代になってきているのかもしれません。



ゴミの山となったトロント

あと、あまり関係ないことではありますが、ブルームバーグによると、美しい街であることで知られているカナダのトロントが、市職員によるストライキのために、ゴミ等が回収されずに街中がゴミの山になっているようです。他にも、市が運営しているスイミング・プールやデイケアセンター、ゴルフ場も閉鎖されているそう。

地球の異変と経済破綻と人の心。

で、あのきれいだったトロントの至るところがこんな風景に。

200906290043a1.jpg

財政破綻秒読みのカリフォルニア州も、理由は違いますが、近いうちに同じような光景となるかもしれません。
救われないですなあ。



なお、オカルトベースの話ですが、太陽フレアのことについてクレアなひとときに記事を書きました。あくまで、娯楽としてお読みいただければと思います。


エアコンが止まりませんように (>_<)。
(これが一番の懸念という程度の生活でございます)


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