- 大西洋の海面温度が過去 150年間で最も高いことが NOAA の調査により明らかに
- アルゼンチンの広範囲で目撃された火球の爆発
- 「富士火山帯」上の静岡県浜松市で発生した大規模な地崩れは最近の世界的な地殻の異変と関係するのか
- 中国山西省で4月の大雪警報
- 米国ユタ州で史上最大規模の地崩れが発生
- ポルトガルで深さ 100メートルの巨大なシンクホールが突如として出現
- 全米に拡大するアメリカの「謎の振動と爆音」
- 終わりを迎えつつあるように見える「動物と人類の共存の時代」を感じながら
- 中国南部を襲った「タマゴの大きさほどの雹(ひょう)が降り続けた嵐」のすさまじさ
- カオスさを増す地球: 岩見沢や韓国やロシアの報道に見る極端な気候と気温
【これからの地球の変貌】 の記事一覧
2013年04月30日
大西洋の海面温度が過去 150年間で最も高いことが NOAA の調査により明らかに
NOAA(アメリカ海洋大気庁)が、 2012年の後半の大西洋の海面温度が、過去150年の間で最も高かったといいうことを発表しています。大西洋の海面温度の観測が何年前に始まったのかは定かではないですが、過去 150年ともなると、「観測史上最高レベル」ということにもなりそうな気もします。
今回調査したのは、「北大西洋」のさらに米国よりの沿岸部で、大体、地図の下の丸の部分のあたりです。
この海面温度の異常というのは、たとえば、エルニーニョ現象だとか、あのようなものも海水面温度の地域による「差」によって、世界的な気候に異常をもたらすというものですので、昨年あたりから顕著な、異常ともいえる気象と、この海水温度の急激な変化というものは関係あるものなのかもしれません。
もちろん、仮にこれが今度は急激に下がった場合にも、天候に対して急激な影響を与えるような気はします。
ここから NOAA の記事の内容を簡単にまとめていた記事をご紹介します。
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2013年04月25日
アルゼンチンの広範囲で目撃された火球の爆発
隕石など天体の落下によって起きる(他の理由の場合もあります)「火球」は世界中で頻繁に目撃されていますが、ビデオにおさめられる機会はそんなに多くありません。
4月21日に、アルゼンチンで野外コンサートを撮影していた人が偶然、空中で爆発した火球を撮影しました。
動画と、動画が消えた時のために連続写真を貼っておきます。
アルゼンチンの火球
ロシアの声の報道には下のようにあります。
宇宙からの「火の球」アルゼンチン上空を飛ぶ
この現象は6つの州で目撃された。
▲ 火球の爆発前。
▲ 火球が爆発した時には昼のような明るさになった。
夜の街は「昼間のように明るくなった」と目撃者。
「非常に明るい光だった。まずは緑に、そして白く光り、追って火の球が現われた。何秒か後、地面が揺れ、爆発音のような音が聞こえた」。
サンタフェ天文台のホルヘ・コグラン所長もこの現象にコメントを寄せた。
「火の球は時速13万kmで飛び、高度65kmで爆発した。天体自身の大きさは、直径およそ20cmほどだ」。
写真も連続で載せておきます。
最初の白い爆発の後、赤い爆発が起きています。
確か、アルゼンチンでは今回のを含めて、この1ヶ月で3回目くらいの火球の爆発の報道があったと記憶しています。映像と写真が残ったのは今回だけでしたので、ご紹介しました。
2013年04月23日
「富士火山帯」上の静岡県浜松市で発生した大規模な地崩れは最近の世界的な地殻の異変と関係するのか
▲ 浜松市の天竜区のお茶畑で発生した地滑り。共同通信より。
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多発するシンクホールと共に、最近、世界で相次いで起きている「地崩れ」についても、最近はご紹介することが多くなりました。
・米国ユタ州で史上最大規模の地崩れが発生
2013年04月14日
米国ユタ州で史上最大規模の地崩れが発生
・富士山の林道で発生した大規模な「地盤崩壊」
2013年04月10日
・「スペインが割れている」: イベリア半島の複数の大地に巨大な亀裂が出現
2012年11月17日
そんな中で、いちばん上に写真を載せましたが、今日(4月23日)、静岡県の浜松市で大規模な地崩れが発生したというニュースがありました。
ニュースを載せておきます。
浜松市天竜の茶畑で地滑り3回 崩落4万立方メートル
河北新報社 2013.04.23
23日午前4時20分ごろ、浜松市天竜区春野町の茶畑で地滑りが起きているのを静岡県が確認した。県によると、午前6時40分ごろまでに3回崩落した。けが人はいないという。
県によると、地滑りの規模は幅約70メートル、高さ約80メートル、崩れた土砂は4万立方メートル程度と推定される。川に土砂が流入している。
浜松市によると、茶畑では3月下旬にひび割れが見つかった。県などが監視を続けていたが、21日になって急激に幅が広がり、市は周辺の6世帯24人に避難勧告を出し、うち3世帯8人が公民館に避難していた。
写真を見るだけでも、かなり大規模な地崩れだったことがわかりますが、先日、上にありますように、富士山で大地陥没が発生していることが判明したりしていまして、また、三宅島での群発地震も続いています。
2013年4月17日前後の三宅島と石垣島の群発地震
▲ In Deep より。
今回、地崩れが起きた場所は、静岡県浜松市の天竜区というところのお茶畑だそうですが、地図では下の位置になります。
この浜松市というところは、地質学的には「富士火山帯」というところに属するもののようで、上に出てきました、富士山、三宅島も並べてみますと、下のような位置関係となりました。
私のような素人目から見れば、富士火山帯を中心とした地殻の異変とはいわないまでも、地殻の活動というものは存在しているように見えます。
まあその・・・下の図などをご覧になってもおわかりかとも思いますが、この10日間ほど、いわゆる世界の東側では、プレート上での比較的大きな地震が相次いでいます。
▲ 2013年の「狂気」というキーワードより。
なので、小さな範囲での活動の活発化という以上の「地球規模でのプレート周辺の活発な動き」というものが存在しているのは確かだと思います。
しかし、今後がどうなるのかはわかりません。
これが一過性のもので、静まっていくのか、あるいは、範囲を拡大させて、さらに地殻の異変、つまりシンクホールや地崩れや大地の陥没、あるいは地震などが続くのかどうかは、注意深く見ていくしかないと思います。
2013年04月20日
中国山西省で4月の大雪警報
▲ 山西省の省都である太原市に積もった雪。 2013年 4月 19日。
中国の山西省という省の中心都市で、4月18日に大雪が降り、さらに「大雪と雪嵐に関する警報」が出されたことが新華社で報じられていました。
山西省というのは下の位置です。
地図だけで見ますと、緯度などを日本と比較しましても、4月の下旬の大雪というのは珍しいような場所にも見えます。
しかし、今日(4月20日)などは、日本でも寒いところが多いみたいですけどね。
私の住む関東もかなり寒いです。
今、お昼前くらいですけれど、冬の気温ですね。
暖かくなったり、急に寒くなったりを繰り返しながら、不安定に少しずつ小氷河期的な気候となっていく・・・というようなことを私は考えていますけれど、今後はどうですかねえ。
それでは、その新華社の報道です。
写真中心の記事です。
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2013年04月14日
米国ユタ州で史上最大規模の地崩れが発生
アメリカのユタ州にある銅の鉱山で数日前に、巨大な地滑りが発生しました。鉱山ということで、大地の崩壊現象に結びやすい場所ではあるのですが、驚いたのがその写真で見る規模。
下の写真はその記事ですが、まるで現実とは思えない光景にさえ見えます。
▲ モンタナスタンダードより。
地滑りの横に写っている建物やトラックのような車両などと大きさを比較すると、この巨大さがおわかりになられるかとも思います。
今回はその報道記事をご紹介します。
なお、この米国のユタ州は、地図で下の位置にあります。
あまり関係ない話ですが、このあたりは「アメリカ大陸の北緯33度線」という位置に近い場所です。
▲ アメリカ大陸が「真っ二つに割れる日」: 12月初旬に全米を駆け抜けた謎の振動と爆発音 ( In Deep 2012.12.11)より。
比較時近くに核実験場のネバダがあったりする、いろいろといわくのある一帯ともいえそうです。また、上の「北緯33度線上」では、昨年12月以来、その33度線上に沿うように「原因不明の振動と大音量」が報告されていて、現在も続いています。
アメリカ大陸だけではないですが、確かに今、世界の大地の下では何か起こっているという気はします。しかし、それが何かはやはりわからないわけで、どうしようもなく拡大していった時に、それはわかるものなのかもしれません。
それでは、ここからユタ州の地滑りについて、米国地元メディアからの記事です。
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2013年04月12日
ポルトガルで深さ 100メートルの巨大なシンクホールが突如として出現
▲ ポルトガルで発生した巨大なシンクホールについての地元の報道。
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世界各地で地盤が沈下していく
昨日、In Deep で、ロシアの南東部のサマラという街の周辺で突然、何十ものシンクホールが発生し続けていることを記事にいたしました。
・この数週間で異常な頻度で地盤崩壊が発生し始めたロシア南東部の街
In Deep 2013年04月11日
▲ ロシアのサマラでは、このように突然開いた穴に車やバス、あるいは人が飲み込まれる出来事がこの数週間で、数十件起きているそう。
今度は、ポルトガルです。
こちらは次々とできているというようなインパクトがある話ではないですが、見て驚いたのは大きさと深さ。
こちらの写真がそれで、ポルトガルのマラヴァンという地域だそう。
▲ 深さは約 100メートル。幅は約 17メートル。
本文中にさらに写真を載せますけれど、すごいシンクホールだと思います。
ポルトガルの地理にはあまり馴染みがないですので、地図で探してみますと、スペインとの国境と近いあたりの場所のようです。
▲ ポルトガルのマルヴァン( Marvão )。
ここからポルトガルのテレビニュースからご紹介いたします。
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2013年04月05日
全米に拡大するアメリカの「謎の振動と爆音」
▲ Fox17 Onlineより。
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最近、米国のミシガン州で「謎の振動と原因のわからない揺れ」に関しての報道が多くなっていました。上の記事はブランチ郡というところの地元メディアです。
そんな中、「ミシガン州だけではない」というタイトルの報道記事があり、米国の各州での最近の「揺れ」について記載されていましたので、ご紹介しておきたいと思います。
現在、アメリカ全土には「大地に亀裂が走る場所」も多くなっていて、そちらに関しては少しずつ資料を集めていますので、そのうちこちらか In Deep に書きたいと思っています。
▲ 2013年3月に米国アリゾナ州に突如開いた巨大な亀裂。 Navajo Post より。
今回の記事に出てくるミシガン州フリント郡という場所は、下の地図の「A」のところで、「MI」と書かれたところがミシガン州です。
今回の記事によりますと、今年になって、さらに全米に謎の騒音と振動を感じる地域は広がっているようです。
ここから記事です。
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2013年03月31日
終わりを迎えつつあるように見える「動物と人類の共存の時代」を感じながら
▲ インドで「凶暴化したゾウ」たちによる攻撃事件の数が増えている より。
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最近、家禽類、つまり、人間に飼育されているものの大量死の記事が多かったんですが、少し前までは、「人間に飼育されているものの反乱」に関しての記事もよく取り上げていました。
今年のはじめにも、
・インドで「凶暴化したゾウ」たちによる攻撃事件の数が増えている
2013年01月10日
というタイトルでいくつかの出来事をご紹介したことがありましたが、インドでは、現在もかなりの頻度で象による人間への攻撃の事件が発生しているようです。下は最近の YouTube からふたつの象による殺傷事件の動画をまとめたものです。
数名が死亡した事件でもあり、映像としてショッキングな面もありますので、ご注意下さい。
インドでの祭での象の襲撃(チェトゥヴァ)
このブログと In Deep の分を合わせて、過去記事の「動物の攻撃事件」のリンクを示しておきます。
動物たちの反乱
・いまだかつて見たことのないような巨大ネズミの鎮圧に軍隊が乗り出したイラン
2013年03月05日
・人喰いゾウの悲劇
2011年02月21日
・食糧不足のために墓地の人間の死体を食糧にし始めたロシアのクマたち
2010年10月31日
2013年03月23日
中国南部を襲った「タマゴの大きさほどの雹(ひょう)が降り続けた嵐」のすさまじさ
今さら、悪天候にはそんなに驚かなくなっているのですけれど、数日前に中国にを襲った嵐と竜巻で降った「ヒョウ」の大きさ。
下は現地の英字報道からのものです。左下にあるのが普通のタマゴで、まわりの丸いものは降り続けた雹です。その大きさを比較するとおわかりかと思いますが、こんなものが「何時間も降り続けた」のです。
お陰で、車なんかかも下のとおりにボコボコになってしまったりしています。
今回の中国の悪天候は数日続いていて、現在(3月23日)もある程度続いていると思われます。
報道に出てきた省の名前を下の地図で赤くカコミましたが、このオレンジの丸のあたり全域が悪天候に見舞われていると感がえていいかと思われます。
その悪天候のニュースを AFP 通信の記事からご紹介します。
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2013年03月10日
カオスさを増す地球: 岩見沢や韓国やロシアの報道に見る極端な気候と気温
▲ 昨日の3月9日は、日本の関東から西日本は夏日になるところが多かったですが、韓国では「 3月としては 106年ぶりの高温」だったそうです。韓国 MBCより。
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私の実家のある岩見沢は「雪の地獄」の真っ直中に
私の実家は北海道の岩見沢というところで、そこで生まれて 18歳まで暮らしていまいした。
30年くらい前に東京に出てきて以来ずっと関東に住んでいますが、岩見沢には今も私の実家があり、両親や妹夫婦、また多くの親戚が岩見沢に住んでいます。
その故郷の最近のニュース。
・吹雪でパトカー含む20台事故=北海道・岩見沢市
ウォールストリート・ジャーナル 2013.03.09
下は NHK の報道より。
そして、3月の上旬には、
暴風雪:雪に埋もれて親子発見…父は死亡 北海道・湧別
毎日新聞 2013.03.03
2日午後、北海道湧別町で、知人宅に軽トラックで向かった同町東、漁師、岡田幹男さん(53)と長女の小学3年、夏音さん(9)と連絡が取れなくなり、道警遠軽署員や消防隊員が捜索したところ、3日午前7時ごろ、町内の農業倉庫前で雪に埋もれている状態の2人を発見。夏音さんは命に別条はないが、岡田さんは搬送先の病院で死亡が確認された。低体温症とみられる。
などをはじめ、その日の北海道では雪で9人がなくなっています。
ちなみに、上のニュースの父娘は、父と娘ふたりでの生活だったようで、雪の中で娘を抱き抱えて守ったまま、父親本人は亡くなってしまったということで、1人っきりになってしまった娘さんのことと共に、この出来事は地元で涙を誘っていると、実家の母親は言っていました。
父親は自分の服を脱ぎ捨て雪の中で裸になり娘さんを抱いて守ったまま亡くなった姿で発見されたそうです。
岩見沢は、もともと北海道で最も大雪の地域で、私の子供の頃には、小さな子供の身長くらいに雪が積もるのは普通のことで、それだけに「大雪」ということ自体はニュースでも何でもない地域のはずなのです。
北海道の多くの地域の人々は大雪に慣れているので、雪への生活上の対処や、雪の中での運転についてはプロと言えます。大雪による死者とか、今回のようなパトカーなども絡んだ玉突き事故とかは普通ないんですよ。
つまり、大雪がニュースなのではなく、「大雪による事故がニュースになる」ということ自体がニュースで、つまりこれはこれまでの体験的な気候をはるかに超越している天候となっているということだと思います。
昨日なんかも実家に電話をしましたところ、本当にすごいようで、
「もう、本当に異常」
と母親が言ってました。
母親が言うには、「瞬間的に、あっという間に猛吹雪になるので、予測ができない」のだそう。車の事故や、雪の中で亡くなってしまうという出来事も、これまでの予測ではわからない状態の吹雪が発生することで起きてしまったということのようです。
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