- 「シンクホールだらけ」の歴史を持つ米国フロリダの「大地の陥没」の歴史
- 南極の異常な気温上昇を示した動画
- 国際宇宙ステーション( ISS )の写真に写る「地球から飛び出してきたように見える」物体
- オーストラリアのシドニーで観測開始以来の最高気温の記録となる「 46度」を記録
- 「スペインが割れている」: イベリア半島の複数の大地に巨大な亀裂が出現
- 水の都から「水中都市」へ。 過去最大クラスの冠水に見舞われるヴェネツィア
- スイスで西暦 536年に起きた「高さ13メートルの巨大津波」が再び起きることを警告する科学者たち
- 世界の火山の噴火状況 2012年9月
- なぜ史上最強クラスの台風ボラヴェン(台風 15号)はそれほど被害をもたらさなかったのか
- きわめて珍しい「北極での嵐」の発生により深刻な氷の溶解が進行中
【これからの地球の変貌】 の記事一覧
2013年03月04日
「シンクホールだらけ」の歴史を持つ米国フロリダの「大地の陥没」の歴史
▲ 2月28日にフロリダで発生した「シンクホールに男性が飲み込まれた出来事」を中継で報道するアメリカのテレビニュース。
最近、アメリカのフロリダ州で部屋にシンクホール(穴)が開いて、そこに男性が飲み込まれてしまったという報道については目にされた方も多いと思います。
下は CNN のものです。
巨大シンクホール出現、男性行方不明 フロリダ
CNN 2013.03.01
フロリダ州ブランドンで28日夜、シンクホール(陥没穴)が出現し、36歳の男性が行方不明になった。
当局の情報によると、行方不明となった男性の寝室の下にシンクホールが出現。男性の兄弟が救出を試みたが、穴は次第に大きくなっていったという。現場に駆け付けた救急隊は、広がる亀裂のへりにいた男性の兄弟を救出した。同住宅は危険な状態で救急隊も近付けないという。
穴の大きさは28日夜の時点で幅約30メートルとも伝えられたが、技術者らによると約9メートル。まだ広がり続けていたという。現場周辺の住人は避難した。
これだけ読むと、フロリダで唐突にシンクホールが開いたかのような印象がありますが、実はフロリダは「世界でも有数のシンクホール発生地帯」なのです。
下の図は 1954年から昨年までフロリダでシンクホールの発生が報告された場所を示した地図です。
かなりの数だということがおわかりかと思います。
しかし、最近になって、少なくとも報道に出るような規模の大きなシンクホールの事例が急に増えてきているということは言えそうです。
最近報道されたフロリダのシンクホールの中で、今回のように「住宅地に開いた」ものの写真を少しご紹介しておきます。
最近フロリダで住宅敷地内に開いたシンクホール
▲ 2012年5月。フロリダ州ウィンダーメア。
▲ 2010年7月。フロリダ州のテンパ。
▲ 2012年5月。フロリダ州ジョーンズビル。
他にもシンクホールの報道はいくらでもあり、フロリダは米国の中でもですが、世界中の地域と比較しても有数のシンクホール発生地域だということは言えそうです。
また、昨年以来、シンクホールが「大規模」になってきているということがあり、そのあたりに地元の住民の人たちの不安が大きくなっているという部分はあるかもしれません。
そういえば、今回のフロリダのシンクホールは「ベッドルーム」に開いたものですが、2011年 7月にグアテマラで、ベッドルームにシンクホールが開き、女性が飲み込まれそうになった報道を思い出しました。
▲ その報道記事。 TIME より。
最近は中国のシンクホールをご紹介することが多かったですが、他の国でも多発しているようです。
その中国の最近のシンクホールの記事をリンクしておきます。
・中国の広州市で突然開いたシンクホールに雑居ビルが飲まれていく光景
2013年01月31日
▲ その時の動画。
・2012年後半も中国ではシンクホールが多発
2012年12月29日
▲ 上の記事より。中国重慶市。
中国は報道されていないものも多いかもしれず、他にも事例がある可能性があります。
2013年02月05日
南極の異常な気温上昇を示した動画
南極で、様々な異変が起きていることは過去の In Deep などでも記事にしたことがあります。
1年ほど前の記事、
・南極で地震をはじめとした数々の地質的変化が増加中
2012年01月27日
に下の図を載せたことがあります。
その後もいろいろと続いている南極ですが、最近、米国のオハイオ大学の研究で、 1958年から 2010年までの南極の平均気温の推移がわかり、南極の西南部においてこの期間の平均気温が 2.4度上昇していることがわかったそうです。
これは、同じ期間の全世界での気温の上昇率の3倍にあたります。
その様子を現した動画がありますので、掲載しておきます。
Abnormal temperature rise was recorded in West Antarctica
南極の1958年から2010年の気温上昇
2013年02月03日
国際宇宙ステーション( ISS )の写真に写る「地球から飛び出してきたように見える」物体
NASA のサイトのひとつに、「The Gateway to Astronaut Photography of Earth」というものがあります。意味としては「宇宙飛行士たちが撮影した地球写真への入り口」というような意味です。
上がその表紙で、 NASA の宇宙飛行士たちがスペースシャトルや宇宙ステーションから撮影した写真を掲載しているサイトです。
そこに、先日、不思議な1枚があることがわかりました。
いちばん上に載せた写真です。
赤で囲んだところを拡大すると、下のようなものが写っていました。
さらに拡大すると、下のようになります。
この写真の現物は、上の NASA のサイト The Gateway to Astronaut Photography of Earth の
http://eol.jsc.nasa.gov/sseop/images/ISD/highres/STS104/STS104-719-55_3.JPG
にあります。
何かは説明されていません。
なので、何かわかりませんけれど、地球から物体か何かが飛び出してきているようにも見えなくもないです。
このことを最初に知ったのは、下のギリシャのサイトの記事です。
「NASA の宇宙写真に正体不明の飛行物体が写っている」
Pelasgos 2013.01.20
最近は、NASA の公式の写真にもいろいろなものが写ったまま放置されていることが多いですので、随時ご紹介したいと思います。
タグ:太陽系の記録
2013年01月19日
オーストラリアのシドニーで観測開始以来の最高気温の記録となる「 46度」を記録
オーストラリアの「46度」を報じる記事。
バランスを失いつつある世界の気温と天候
少し前の In Deep の記事の、
・「一線」を越え始めた世界の気候: オーストラリアでは摂氏 50度を見据え、中東では過去最大級のスーパーストーム
In Deep 2013年01月10日
というものの中で、世界各地で「バランスを失っているかのような天候」についてご紹介しました。
翻訳記事の一部から抜粋します。
オーストラリアに前例のない高気温が訪れており、気象学者らは大陸の気象地図のための指標を新たにすることを強いられている。気象局では気温50度超を示すための新たな色2つを追加した。
そのオーストラリアの高温がさらに勢いを増しているようです。
上の記事を書いた 1月10日前後くらいまでは、オーストラリアの中の「タスマニア」という南に位置する島の猛暑の話だったのですが、次第にオーストラリアの本島の猛暑も激しくなっているようで、1月18日に、ついにシドニーで、「 46度」という記録的な暑さとなったことが報じられていました。
今回はその記事を
ご紹介します。
シドニーの地図を下に載せておきます。
暑さが北へと上昇しているのかどうかはわからないですが、今後どのくらいまで、この状態が続くのか、判断のつかない部分はあるようです。
その一方で、英国などは「寒波と大雪」で、大変なことになっています。
下は2日前の「ロシアの声」の記事からです。
英国、異常な寒さと雪で300校が休校
ロシアの声 2013.01.17
寒気と豪雪に見舞われた英国では約300校が休校に追い込まれた。地元マスメディアが伝えている。なかでも一番の豪雪に見舞われたのは東部。ノースフォーク州だけでも260校以上が休校を余儀なくされている。このほかの地域でも天候を理由に授業の変更が行われた。
気象庁の予報では、寒冷前線が張り出した状態は英国の大部分の地域で1月末まで続く。
寒い方も暑いほうも「極端」というのが今年のキーワードなのかもしれません。
私たちも多少の覚悟は必要かもしれないですね。
では、ここからオーストラリアの気温の記事です。
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2012年11月17日
「スペインが割れている」: イベリア半島の複数の大地に巨大な亀裂が出現
▲ 最初に巨大な亀裂が出現したスペインのトタナ。スペイン紙報道によると、地区の地質調査委員会が原因の究明に乗り出しているとのこと。
--
(訳者注) 地球の大地に「何か」変化が起きているかもしれないというようなことは、世界の各地から報告があります。そして、そういう地球の現在の現象と関係しているかどうかはわかりませんか、ブログ In Deep では、最近、地球の「真の極移動」と呼ばれる大地の移動や、あるいは地球の磁場に急速な変化が発生している可能性を報道している記事をご紹介していました。
それぞれ下の記事です。
・起きていることは「ポールシフトではなく地球の大陸移動」: 地球の極の物理的な移動が起きていることが地球物理学会で発表される
2012年10月03日
・地球の核と重力が急速な変化を起こしていることが人工衛星データから確認される
2012年10月25日
そんな中で、スペインの最近のメディアで「各地で巨大な亀裂が生じている」ということが報じられています。
今回の報道で注目に値するのはその範囲の広さかと思います。スペインのこの報道をまとめているサイトによりますと、亀裂の現れた範囲は、真偽は不明ながら、地図では下で赤く囲んだエリアの各地に及んでいるとのことです。
▲ 各メディアで報じられた亀裂の記事のできごとは上の円の中の各地で起きています。「A」の場所は、最初に亀裂が報道されたトタナという町です。
写真を見ると、海外線が崩壊している場所もあるようです。
どれも原因がわからないため、報道としての内容は事実描写中心の短い記事ですので、各メディアの写真を掲載しておこうと思います。
崩壊しつつある海岸線 (スペイン / ラ・オリバ海岸)
▲ ヨーロッパプレス より。
1.5キロの長さに渡る亀裂 (スペイン / プエルト・ルンブレラスエル)
▲ スペイン語版 ABC ニュース より。
最初に報告された亀裂 (スペイン / トタナ)
▲ 最初に巨大な亀裂が報告されたスペインのトタナ。
などです。
これらの現象が、「よくある通常のできごと」なのかそうではないのかは、現地周辺の事情に詳しくないのでわかりませんが、複数のメディアが報じているということは、ある程度の「異常性」があるできごとなのかもしれません。
何か他の動きがありましたらご紹介したいと思います。
2012年11月02日
水の都から「水中都市」へ。 過去最大クラスの冠水に見舞われるヴェネツィア
▲ ベネツィア。2012年11月1日。
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水の都といわれ、イタリアでも人気の観光地のひとつのヴェネツィア(ベニス)ですけれど、最近は例年のように水で覆われるのですが、今年は時に激しく、ヴェネツィアの全域の70パーセント近くが冠水しており、しかも、その水位が 1.4メートルなどとなっているとのこと。
下の動画は 11月1日のベネツィアの様子です。
In Deep の記事「2012年の終わりまであと2ヶ月の中で狂乱の気候と共に過ぎていく地球」の中で、ヨーロッパでの異常ともいえる気象のことにふれたことがあったのですが、イタリアも例外ではなく、「雨が止まない」ようなのです。
現地の報道によりますと、各地で激しい豪雨が続いているようです。
強風も吹き続けていて、相当な悪天候が続いているようです。
イタリアのコリエレ・デル・ヴェネト紙から記事を抜粋しておきます。
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2012年10月30日
スイスで西暦 536年に起きた「高さ13メートルの巨大津波」が再び起きることを警告する科学者たち
これは科学誌「ネイチャー」に発表されたもので、「スイスのジュネーブ湖(フランス語ではレマン湖)で大規模な津波が発生する可能性」についての記事です。
スイスには海はありませんが、巨大なジュネーブ湖があり、「ここに落石がある」ことによって、巨大な津波が発生する可能性があるのだそうです。
そして、これは実際に過去に起きたことなのでした。
本文中にありますが、西暦 536年に起きたもので、落石が原因だとされているものですが、津波の高さは最大で 13メートル。ジュネーブにも8メートルの津波が音寄せたそうです。
ところで・・・この「西暦 536年」ということに関しては、過去に In Deep で、「西暦 535年に起きたこと」のようなタイトルでいくつかの記事を書いています。そこから考えると非常に興味深いもので、もしお時間があれば、そちらの記事を読まれていただきたいと思います。
以下の記事などです。
・西暦 541年の東ローマ帝国でのペスト襲来に関してのヨーアンネースの記録
2012年09月20日
・ウイルスの流入の繰り返しでDNAの進化をなし得てきた人類をサポートする「宇宙と火山」
2012年09月24日
もしかすると・・・西暦536年のスイスの「落石による津波」は、「落石ではなく彗星か隕石」だったという可能性もあるのかもしれません。高さ13メートルという津波は、ものすごいもので、これにはものすごい「力の源」が必要だと思います。
落石だけでそこまでの津波が発生するのかどうか・・・。
このあたりは、またいずれ、 In Deep のほうなどで考えてみたいと思います。
ちなみに、ジュネーブ湖の位置と周辺は以下のようになっています。
周辺の主な町は、
ジュネーヴ(スイス)
ローザンヌ(スイス)
ヴェヴェイ(スイス)
モントルー(スイス)
エヴィアン=レ=バン(フランス)
トノン=レ=バン(スイス)
ローザンヌ(スイス)
ヴェヴェイ(スイス)
モントルー(スイス)
エヴィアン=レ=バン(フランス)
トノン=レ=バン(スイス)
などです。
では、ここから紹介されていた記事の編訳です。
英国の高級紙テレグラフのオンライン版より。
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2012年09月17日
世界の火山の噴火状況 2012年9月
▲ ヨーロッパで現在、唯一噴火しているストロンボリ火山。
--
ボルケーノ・ディスカバリーというリアルタイムの火山監視サイトがあります。
» Volcano Discovery
見てみると現在かなりの数の火山が活動しているようで、資料的な意味も含めて、2012年9月16日現在の世界の火山の噴火状況を記しておきます。
下の地図が世界の火山です。
日本の位置は丸で示しました。
色分けはそれぞれ、
▲ (赤) → 噴火中の火山
▲ (オレンジ) → 警報が出されている
▲ (黄色) → 噴火の懸念がある
を表します。
黄色の「噴火の懸念がある」は多すぎるので、下のリストからは除外しました。こここでは、噴火中の火山と、火山活動によって警報などが出されているものをピックアップします。なお、過去の歴史で顕著な噴火をした火山には Wikipedia などのリンクを付記しておきます。
現在のこの火山活動状況が、通常に比べて多いものなのか、それとも通常程度のものなのかは、私にはわかりません。
それにしても、インドネシアはやはりものすごいです。
噴火中の火山
・ヨーロッパ
▲ ストロンボリ火山(Stromboli / イタリア)
Wikipedia
・アフリカ
▲ オルドイニョ・レンガイ(Ol Doinyo Lengai / タンザニア)
Wikipedia
▲ エルタ・アレ火山(Erta Ale / エチオピア)
▲ ニーラゴンゴ山(Nyiragongo/ コンゴ民主共和国)
Wikipedia
・インドネシア
▲ カランゲタン山(Karangetang / インドネシア)
Wikipedia
▲ ドゥコノ山(Dukono / インドネシア)
Wikipedia
▲ ロコンエンパン山(Lokon-Empung / インドネシア)
▲ ソプタン山(Soputan / インドネシア)
▲ スメル山 (Semeru / インドネシア)
Wikipedia
▲ バトゥ・タラ火山(Batu Tara / インドネシア)
▲ インドネシアのスメル火山。
・中米、カリブ海
▲ サンタマリア火山 (Santa María / グアテマラ)
▲ フエゴ火山 (Fuego / グアテマラ)
(注) このグアテマラのフエゴ火山というのは、つい先日の9月14日に噴火しました。その報道をCNNから抜粋しておきます。
グアテマラで「炎の火山」が噴火、3万5000人が避難
中米グアテマラ南部のフエゴ火山が13日に噴火し、当局が住民約3万5000人を避難させた。同国の赤十字の広報がCNNに明らかにした。
スペイン語で「炎の火山」を意味するフエゴ火山は古都アンティグアの近くにあり、標高3763メートル。現地時間の同日午前10時ごろに噴火が始まり、午後遅くまで噴煙を吹き上げ続けている。
専門家によると、フエゴ火山は中米で最も活動が活発な火山の1つ。噴火は今年に入って6度目だが、今回は最も規模が大きい。
・南米
▲ ビジャリカ山 (Villarrica / チリ、アルゼンチン、南アフリカ)
▲ レベンタドール火山 (Reventador / エクアドル)
・太平洋
▲ キラウエア火山(Kilauea /ハワイ)
Wikipedia
▲ ウラワン火山(Ulawun /パプアニューギニア)
▲ ヤスール火山(Yasur /バヌアツ)
▲ アンブリム火山(Ambrym /バヌアツ)
Wikipedia
・クリル諸島から、日本、フィリピン
▲ シベラハ山(Shiveluch / カムチャッカ)
▲ クリュチェフスカヤ山( Kliuchevskoi / カムチャッカ)
▲ ベシミアニ山(Bezymianny / カムチャッカ)
▲ キジメン山(Kizimen / カムチャッカ)
▲ カリムスキー山(Karymsky / カムチャッカ)
▲ 桜島(Sakurajima / 日本)
Wikipedia
・他の地域
▲ エレバス山(Erebus / 南極)
Wikipedia
▲ 南極にあるエレバス山。
以下は、火山活動に対しての警報発令中の火山。
こちらは名前だけを羅列しておきます。
ヨーロッパ
▲ エトナ火山(イタリア)
アフリカ
▲ ニアムラギラ山(コンゴ民主共和国)
インドネシア
▲ クラカタウ(インドネシア)
▲ ムラピ山(インドネシア)
アリューシャン、アラスカ、北米
▲ クリーブランド山(アラスカ)
中米、カリブ海
▲ ポポカテペトル山(メキシコ)
▲ サンクリストバル火山 (ニカラグア)
▲ テリカ(ニカラグア)
▲ マサヤ山(ニカラグア)
▲ コンセプション火山(ニカラグア)
▲ ボルカン・リンコン・デ・ラ・ビエハ(コスタリカ)
南米
▲ サンガイ山(エクアドル)
▲ ウビナス山(ペルー)
▲ トゥングラワ山(エクアドル)
太平洋
▲ バガナ山(パプアニューギニア)
▲ ランギラ山山(パプアニューギニア)
▲ マナム山(パプアニューギニア)
クリル諸島から、日本、フィリピン
▲ ゴラリ山(カムチャッカ)
▲ 阿蘇山(九州/日本)
▲ 霧島山(九州/日本)
▲ 諏訪之瀬島(トカラ列島/日本)
▲ 硫黄島(小笠原諸島/日本)
以上です。
日本も、活動の徴候の見える火山は案外と多いです。
タグ:火山活動
2012年08月29日
なぜ史上最強クラスの台風ボラヴェン(台風 15号)はそれほど被害をもたらさなかったのか
▲ 強風で倒された韓国ソウル市近郊の大木。しかし、今回の台風ボラヴェンでは、ソウル市内で 33本の街路樹が倒されただけでしたが、今回より勢力の弱かった 2010年の台風コンパス(台風7号)の時には、ソウル市だけで 2298本の街路樹が倒されたのだそうです。
--
(訳者注) 台風15号は、米国でのカテゴリーでは最上位にあたる「カテゴリー5」に相当するとされ、日本や韓国が直撃を受ける台風としては史上最大クラスの勢力であったにも関わらず、通過していった日本の沖縄、韓国などでは、被害はあったとはいえ、当初に想定されていたほどの被害はなかったといっていいかと思います。
特に、それほど強い台風が上陸することのない韓国では、2010年に台風コンパス (2010年の台風7号)の直撃を受けて大きな被害を出していて、今回、韓国政府はそれを大きく上回る被害を想定し、警報レベルを最高ランクに上げていました。
しかし、実際には台風コンパスと同程度か、それより少ない被害だったようです。
今朝の朝鮮日報に、「どうして史上最強の台風の被害は少なかったのか」という記事が載っていました。
理由としては、
・雨が極めて少なかったこと。
・瞬間最大風速は強かったが、その時間が短かったこと
などが挙げられるようです。
今回、その記事を翻訳して載せておきます。
それにしても、台風など「特別な気象イベント」が来るたびに私は最近つくづく思いますが、すでに今の時代は台風などの特別な気象以上に、「通常の中で荒れた状況が現れる」という部分があるような気がします。
今年5月の茨城県つくば市での竜巻も、7月の九州北部での豪雨も通常の気象の中で発生したものでした。
▲ 上の2枚は、 2012年5月6日のつくば市での竜巻被害の報道より。
世界中の豪雨や、あるいは暑さによる干ばつも、あるいは今後起きる「かもしれない」異常な気温や気象も、それらも含めて「日常」として私たちは対峙していく必要があるのかもしれません。
というわけで、今回は朝鮮日報の台風の記事をご紹介します。
続きを読む
2012年08月13日
きわめて珍しい「北極での嵐」の発生により深刻な氷の溶解が進行中
(訳者注) 北極で嵐が発生しているという珍しいことが起きていることが NASA の地球観測衛星の写真により確認されました。
そして、このことにより、急速に北極の氷「溶解」が加速していることがほぼ間違いないとされています。この「溶けていく氷」というものに関しては、様々な方面から、(あくまで私個人の考えですが)本格的な「地球の氷の全溶解」までそれほど長いわけではないのではないかという気がします。
そのことを今調べ直していて、それに関しては In Deep に書くと思いますが、海洋面の上昇といったものを含めて、確かに急速に物事が進行していくような気配が常にあります。
とのあえず、今回は、「北極での嵐」のニュースを翻訳しておきます。
また、 In Deep の最近の「北極や南極での異変」についての記事をリンクしておきます。
・強烈な気候変動の衝撃:氷が溶けた北極海で藻と植物プランクトンが大発生している
In Deep 2012年06月09日
・南極で 30キロメートルの長さに渡って出現した「巨大な亀裂」
In Deep 2012年02月05日
・南極上空に現れた「月のサイズ」ほどもある渦巻き
In Deep 2010年11月28日
では、ここから、北極での嵐のニュースです。
米国のタイム誌のオンライン版からです。
ちなみに、嵐の発生した場所なんですが、観測衛星で撮影された写真は下のものが掲載されていますが、よくわかりません。
それで、緯度などから探ってみますと、上の嵐の中心は下の「A」の地点だと思われます。
この後にこの嵐は北極海に向かって進み、現在もまだあると思います。
では、ここから記事です。
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タグ:地球の氷が消える日