皇居周辺で起きていること
先日の日経新聞で、なんとも苦笑を誘うニュースが報道されていました。
皇居の周りで希少カエルが大繁殖 群れなすオタマジャクシ
日本経済新聞 2012年5月5日
皇居の周りでオタマジャクシが大発生しているというニュースで、下の写真のように、水の中が部分的に真っ黒に見えるほどの大発生だそうです。

上に「苦笑を誘う」と書いた理由ですが、この報道のタイトルは「稀少カエル」と書かれているのですが、なんのオタマジャクシかというと、「アズマヒキガエル」というカエルのオタマジャクシなんですが、これはつまり「ガマガエル」のこと。ガマの油売りのガマガエルです。下のカエルです。

▲ 成長したアズマヒキガエル(国立環境研究所 侵入生物データベースより)。
このガマガエルのオタマジャクシが、どういうことか皇居の周辺で大量発生しており、このままだと、確実にそれらのオタマジャクシは成長するわけで、つまり、皇居の周辺は「ガマガエルだらけになる」ということです。
皇居周辺の生物を殺すわけにもいかないし、ましてガマガエルは東京都の絶滅危惧機種なので、担当者たちも困っているようです。
結構長い記事ですので、要所を抜粋いたします。
この春、東京の中心にある皇居周辺の公園の池で、準絶滅危惧種にも指定されている希少なカエルのオタマジャクシが大繁殖し、関係者を驚かせている。
数万匹はいるのではないかとみられ、大量のオタマジャクシが群れをなして黒い層をなしている姿は圧巻そのもの。長年、公園の警備を担当している人も「ここでこんなにたくさんのオタマジャクシが孵るなんて、見たことも聞いたこともない」と話している。

▲ 皇居周辺の池で大繁殖したアズマヒキガエルのオタマジャクシ
アズマヒキガエル(ガマガエル)は、都市部ではご多分に漏れず、近年めっきり数が減っており、2007年以降は世界中で猛威を振るったツボカビ症の悪影響も心配されている。特に東京都区部では減少が目立ち、専門家からは絶滅の可能性も指摘されている。
そんな希少種のカエルのオタマジャクシがなぜこの春、皇居の周辺で大量に産まれたのか。
理由は定かではないが、専門家は気候による影響を一因として挙げている。
この先、オタマジャクシや子ガエルの数は大幅に減るだろうが、それでも生まれてきた数が半端じゃないだけに、相当の数のアズマヒキガエルが皇居の内外で生息することになるだろう。「果たしてどんな状況になるのか。もちろん処分などは考えておらず、見守るしかない」。北の丸公園の管理担当者や警備担当者は今から心配顔だ。
さて、これが5月5日のことでしたが、今日 5月9日のタイのニュース。

上の女性たちが持ち上げているのが何かというと、これもカエルなのです。
ここからそのニュースもご紹介します。
タイ北部で起きていること
これは、タイのニュースによれば、こんな報道でした。
タイのテレビ報道によると、5月6日に久しぶりにまとまった雨が降ったタイ北部カムペンペット県で、雨に誘われ出てきたウシガエルが大量に捕獲され、食用として道路脇の屋台で販売されている。
販売員は数百匹の生きたウシガエルをバケツに入れ、次々に取り出して串を刺し、網の上で焼く。仕入れ価格は1キロ150―220バーツだという。
こつらは「食用」となるので、食料に乏しい場所も多いタイ東北ではいいニュースなんですが、報道を見ると、このウシガエルの大発生の量も普通ではないです。
下の写真は報道からですが、下一面にあるのが全部ウシガエル。

突然の大発生だったようです。
まあ、日本とタイのこれらのニュースに関係があるわけではないでしょうけれど、最近の In Deep の記事、
・800頭以上の死亡したイルカが漂着したペルー北部で、今度は推計1,500羽以上のペリカンの大量死
In Deep 2012年05月01日
などにもある海洋生物の大量死が各地で起きている反面、何か今までにないような異常な増殖を見せる生物もまたいるわけで、いろいろな面で確かに「何か違うこと」が起き続けているのかもしれないです。
まあ、でもタイに関しては上の女性たちは嬉しそうなので、まあいいか。
しかし、日本の皇居の今年の春は少し憂鬱な面もありそうです。



