
▲ 2014年10月15日のケニアのメディア「スタンダード・デジタル・ニュース」の Scare in Bungoma as woman dies from marburg like symptoms (マールブルグ熱と似た症状で女性が死亡したことにより国境のブンゴマで懸念が高まる)より。
少し前の記事で、
・ウガンダでエボラと似た病原体ウイルスによる「マールブルグ熱」が発生。1名が死亡。80名が隔離
2014年10月07日
というものを記したことがあります。

・Outbreak News
このマールブルグ熱という感染症を起こすマールブルグ・ウイルスは、現在、猛威を奮っているエボラと非常に良く似たものです。
似ている点として、
・ウイルスの外見上の構造
・症状
・死亡率(最大 80 %)
などがあり、違う名称がつけられているというだけで、エボラとそれほど差はないもののように思えます。
違う点としては「エボラのような大規模感染を起こさない」ということが挙げられていますが、マールブルグ熱 - Wikipediaで、過去のマールブルグ熱の状況を見てみますと、
・ 1998 - 2000年:コンゴ民主共和国 154人感染、128人死亡
・ 2004 - 2005年:アンゴラのウィジェ州 277人死亡
などの大きな流行も起こしていて、決して小さな流行を起こすだけではないウイルスである可能性もあるかもしれません。
10月のはじめ、ウガンダでこのマールブルグ熱により死者が出て以降、特に報道はなかったのですが、冒頭のように、ウガンダの隣国のケニアでマールブルグ熱のような症状で死亡した女性の症例が出て以来、緊張が高まっているようです。
位置関係については下のようになります。
アフリカのエボラ最大感染地域と、ウガンダ、ケニアの場所

ウガンダとケニアの国境付近

・Bungoma Project
冒頭のケニアの報道のタイトルにあるケニアのブンゴマ( Bungoma )という町がウガンダからの入国ポイントであるのですが、報道では下の通りの状況です。

・Standard Digital News
国境とはいっても、人々は自由にお互いの国を出入りしているようなのです。

▲ ブンゴマの町並み。West fm より。
記事によれば、このブンゴマという町は、20世紀の初頭から貿易の拠点として栄えた場所で、ウガンダとケニアの交流の歴史ともいえる町のようで、それだけに、人的な交流を止めるというようなことは容易ではないようです。
今回のマールブルグ熱が散発的な流行で終わるなら問題ないですけれど、現在のエボラの大流行にしても、最初はこのような「小さな流行」から始まりました。
状況が急速に悪化したのは流行の発生から半年以上経ってからのことです。



